□show in the daydream ミドル□
○○○ミドルフェイズ 1サイクル目(1)/マスターン○○○
GM : では!ここからはミドルフェイズです。
一同 : はーい。
涼 : とりあえず感情を結びに行かなくちゃ!
GM : 涼は【使命】的にもそうですね。とは言え、最初のシーンはマスターシーンです。
涼 : あれ?
アヤメ : あはは!
思いっきり出鼻を挫きました。スミマセン(汗)。
本番まであと4日――今日から本格的に準備が始まる。舞台上には必要な大道具類が揃いつつあり、演出家と座長が細かいプランを話し合っている。各部署にスタッフが集まり、劇場内はどこも賑やかしい。舞台が大まかにでも整ったら、いよいよ本番さながらの通し稽古に入る。
緊張感が高まりつつある、そんな時――。
「――きゃぁぁぁっ」
劇場内に響く、絹を裂くようなその悲鳴は、まるで――開幕のベルの様だった………。
アヤメ : 何事?!
GM : 尋常ならない悲鳴が聞こえました。見に行く人は?
アヤメ : はい!
涼 : 行きます!
夢乃 : もう走り出してます。
GM : 降志人は?
降志人 : うーん、出る必要があるなら出ますが。
GM : 自分で決めて良いですよ。
降志人 : では、出ない方向で。様子見してます。
GM : 了解です。では、倉庫に駆けつけてきた人たち、扉は力ずくで壊された形跡があり、その前には数人の人が固まって中を覗き込んでいます。
涼 : (群衆に扮しんて)「ざわざわ……」
GM : 中を覗いてみます?
アヤメ : ここまで来たなら。
GM : 立てかけてあった板が崩れたのでしょう、床は乱雑に散らばっています。そして、その下に、大きな体が挟まれています。むっとする鉄の臭い、そして薄暗い中でもてらてらと塗れていることが分かる床と板。君たちは直観的に悟りました……死んでいる――。
アヤメ : 死んだの?いきなり死んだの?
GM : はい、大木の手は君たちに向かって伸びています。何かを糾弾するように。……恐怖判定《埋葬》をしてください!
涼 : やっぱりね!
アヤメ : 《埋葬》?!
GM : 《暴力》のの12です。
涼 : やった、《愛》の隣!6以上で成功……(コロコロ)成功!
アヤメ : 遠いーー!9以上!
夢乃 : 私は10です。
アヤメ & 夢乃 : (コロコロ)ダメです……。
GM : 判定に失敗した人は【狂気】をプレゼント!中身を見て、把握しておいてくださいね。
降志人 : てな訳で。
GM : どうしました?
降志人 : ここで登場してみよう。「何かあったんですかー?」
GM : ここでかい!
一同 : (笑)
降志人 : これなら現場を見なくても(恐怖判定をしなくても)誰かが説明してくれるはず!さぁ、教えてください。
アヤメ : 百聞は一見に如かず、ですよ。「降志人さん、ここ、見てください!!」
惨劇の現場に遭遇させ、恐怖判定をさせようとする一同と、見ずに状況をふんわり伝えてもらおうとする降志人の攻防がしばらく続くのであった。一人だけ恐怖判定を免れるのはズルイ(全員の心の声)!
降志人 : 「なんてことだ、通報しなくては!」
GM : 見たんですか?
降志人 : 見てません(キッパリ)!!
アヤメ : 見ろー!!
涼 : 見なきゃ通報できないって!!
降志人 : いや、だいたい分かったから通報できる!大丈夫!!
GM : そこで芳三が声をかけます。「ちょっと待ってください、しっかり調べてからの方が良いと思われますが」
降志人 : えっ、何言ってるんですか?!
GM : 芳三の言葉で落ち着いてみると、どういう訳か、君たちも通報する必要はないと言う気がします。自分たちで調べなくては、と言う義務感にも似た気持ちです。
一同 : ………
降志人 : では、中であったことをもう一度整理しなくては……。
GM : 君たちが集まろうとすると、「――大木さんっ!何で?!何でなの?!」と叫び声をあげて、若い女性が走り去っていきました。彼女は、渡部 灯。照明係です。彼女は半狂乱になって辺りにいる劇団員を何人か突き飛ばし、逃げていきます。
涼 : 灯ちゃんね。
GM : ちなみに25歳です。
アヤメ : 年上さんでした。
降志人 : 女性はみんな「ちゃん」付けですよ。
涼 : 気が合いますね。
GM : 謎の意気投合しないでください。
涼 : あ、でも僕はアヤメさん一筋ですから。まず仲良くしに行くのはアヤメさんですから。
アヤメ : そこは誠実なんだ。
GM : (笑)さて、その後の話。死んでいたのは、大道具係の大木 辰巳。調べてみると、扉が壊れていたのは、何人かで力ずくで開けたためと分かりました。大きな音がしたので、数人で力を合わせて扉を破ったとのことです。
降志人 : それって密室だったってことですか……?
GM : 扉の内側には机や大道具を積み上げて、バリケードがしてありました。まるで、籠城でもしたかの様に。
涼 : 密室殺人……?それとも事故死……?
アヤメ : 何かから逃げてたってことかな?
降志人 : 自殺と言う線は?
GM : 遺書らしきものは見つかっていませんね。
降志人 : これは怪異の仕業ですよ!
GM : それは今のところ不明です(笑)。辰巳の死体は宿泊施設の使っていない部屋に安置することにしました。ハンドアウト『渡部 灯』『倉庫』『宿泊施設』を公開します。
NPC4 渡部 灯
『秋桜座』の照明担当者。ちっこい身体を駆使して走りまわっている。実は見た目よりも年を重ねているらしいという噂。
【使命】 この劇団の中で起こっている事件を解決すること。
場所2 『倉庫』
大道具や使わない衣装などを保管している。薄暗く、どこか湿っぽい倉庫。
場所3 『宿泊施設』
団員が泊り込むことができるよう、劇場内部に併設された施設。食堂・浴室・いくつかの個室に分かれている。最近建て増しされた箇所らしく、近代的で使いやすい設備が整っている。
夢乃 : 『宿泊施設』ってどんなものです?
GM : キッチン、水回り等もしっかり完備されている、小さなロッジみたいな造りです。十分な数の個室があり、空き部屋の一つに辰巳の遺体を安置することにしました。
アヤメ : 私たちも、ここで寝泊まりするんですよね。
GM : はい。君たちは予定通り公演を行うことに、何の疑問も覚えていません。血に塗れた大道具は綺麗にふき取って使うつもりです。
夢乃 : えぇー……(いやそう)。
GM : 大道具係頑張ります。せっせとやりませす。疑問は持ちません。
涼 : 完全に舞台に取り込まれている……。
GM : さて、こんな感じでマスターシーンを終わります。ここからはお待ちかね!プレイヤーシーンです!
○○○ミドルフェイズ 1サイクル目(2)/降志人=ボードウィン○○○
GM : シーン表は「本当は怖い現代日本」で行きますよー。
一同 : 了解です。
GM : 誰から行きます?誰もいなければ、PC1のアヤメからになりますが……。
降志人 : では、私から。
GM : はい、どうぞー。
降志人 : とりあえず、死体を見なくてほっとした私。
一同 : (笑)
降志人 : 正気度少ないんですよ!ココ、大事!
涼 : そう言えばそうだった!
降志人 : 私的には、まずは感情を結ぶ……いや、やっぱり調査にしよう。シーン表は(コロコロ)7。
GM : 「誰だろう?ずっと視線を感じる。振り向いて見ても、そこにあるのは、いつも通りの光景なのだが……」
降志人 : うむ、私は守護天使に守られている。
涼 : それどっから出てきた設定?!
降志人 : 《魔術》持ちなんで。
GM : な、なるほど……?
降志人 : さておき、『大木 辰巳』を対象にします。何が何やらさっぱり分からん状態だ。
GM : 了解です。すでに辰巳の遺体は宿泊施設に移動しています。ショッキングな状態ではないので、恐怖判定はいりませんよ。
降志人 : よし!
GM : どれだけ恐怖判定したくないの……。
降志人 : 《物陰》に隠れて、本人だけではなく色々な背後関係を調べます。えいっ!(コロコロ)7、成功。
GM : はい、どうぞ。
降志人 : えーーっと………あー、なるほど……。
首をひねる降志人、の姿を見てさらに首をひねる他PC。
降志人 : まぁ………うん。
アヤメ : なんて微妙な反応!
降志人 : それにしても、なぜ私は警察を呼ばないのだろう。
GM : 「こういう時って警察を呼ぶものだっけ……?いや、でも、まぁ、いっか」と言う思考回路です。皆様が漏れなく、そう考えています。
降志人 : 「警察になんか頼ってはいけない。それでは舞台を成功させることができなくなってしまう……」
GM : はい。死人が出た劇場なんて潰れてしまうかもしれません!
降志人 : よし、埋めるか、《埋葬》辺りで(笑)。
涼 : 目がグルグルしてる!
降志人 : ぶつぶつ呟いていて終わります。
○○○ミドルフェイズ 1サイクル目(3)/留家 涼○○○
涼 : そろそろ愛情を!貰いに!行きたいと思います!
アヤメ : え………本気だったんだ。
涼 : 流れ的にも行くべきかと。まずはシーン表(コロコロ)また7です。
GM : 視線を感じますね。
涼 : 「はっ、アヤメさんが僕を見ている!」
アヤメ : それ、本当に私なの?!
涼 : イヤ、勘違いでも。
GM : そろそろ幻影を見かねない勢いです。
涼 : アヤメさんのことを思い出したので、声をかけに行こう(笑)。練習の合間、休憩中のアヤメさん会いに行きます。「アヤメさん、お疲れ様です。さっきは大丈夫でしたか?」
アヤメ : 「そうね、ちょっとびっくりしましたけど、私たちはこの公演を成功させないといけないもんね」……こういう反応で良いんですよね?
GM : OKです!
涼 : すすっと近くに寄って「アヤメさん、辛い時には僕を頼ってくれて良いですから!」《愛》でめっちゃアピールしてます。
GM : 判定どうぞ。
涼 : アヤメさんから【愛情】をもらうんだー!失敗したら泣くぞ!(コロコロ)……げっ!
GM : 4ですね。
涼 : ダメだー!
アヤメ : 「あ、ありがとうございます。お疲れさまでしたー」
夢乃 : 華麗にスルーされてます。
涼 : あっ、待って!《情動》は好奇心の分野だった。【生命力】削って振り直しますっ。「あ、ちょっと待ってください!!」(コロコロ)いよっし、成功!「頼ってくれて良いですから!」
GM : 言い直した。大事なことなので2度言った。
涼 : 感情表を振って……(コロコロ)2、【友情】。……あれー?
アヤメ : (コロコロ)5は【憧憬】か【劣等感】。【憧憬】にします。そして……ごめんなさい。
そう言って、【狂気】カードをオープンにするアヤメ。
降志人 : まさか、いきなり?!
GM : えっと、『いきすぎた想い』ですね。トリガーは「自分が誰かに対して【感情】を獲得する」ですか。登場しているアヤメ以外のPCは涼だけですので、涼には《情動》分野からランダムで選んで恐怖判定を行ってもらいます。
涼 : (コロコロ)12、いえーす!
GM : 《愛》ですか。ちょうど持ってますね。
涼 : 目標値は5!
夢乃 : 幸運ですね。
涼 : (コロコロ)成功!さらに【誘惑】を使います。アヤメさん、《愛》で判定してください。失敗したら【感情】を【愛情】に変更して、【居所】をもらいます。
アヤメ : 目標値は8ですね。
涼 : 失敗しろー、失敗しろー(祈)。
アヤメ : (コロコロ)成功です。
GM : 抵抗しましたよ。
涼 : お守りを使うか否か……。
夢乃 : なんてイヤラシイ男なんだ(笑)。
降志人 :私なら使いますね。
涼 : デスヨネー。わんもあーちゃーんす。
アヤメ : えー、また8ですか……。(コロコロ)失敗です。2回も出ないよー。
涼 : うわーい!!
GM : ではアヤメの涼に対する【感情】は【愛情】に変更です。そして涼に恐怖を与えかねないほどの、『いきすぎた想い』を唐突に見せます。
アヤメ : 難しい……どうしようかなー。
GM : いきなり脱がすとか?
アヤメ : GM!!?!?
GM : いや、ドン引きするかなーって。
アヤメ : まだお昼だよ?!
夢乃 : なるほど。脱がしているアヤメさんの横に現れて辛辣に言い放ちます。「こんなところで何やってるんですか」
涼 : 「(混乱中)や、やぁ、夢乃さん。今日も可愛いね」
アヤメ : 「なっ、あなた今までさんざん私に!酷い!酷いわー!!」
涼 : 「アヤメさん、誤解なんだー!!」何この修羅場!
アヤメ : バシッ(グーパンチ)!!そして去ります。
涼 : 「アヤメさーん!!!」
アヤメ : …………恐怖心、持って頂けました?
涼 : 「アヤメさんもジェラシーとか持つんだな。これはこれで可愛いな。でもあんまり怒らせないようにしよう。うん」
GM : ……コレ、ホラー?
涼 : まだラブコメです。まだ。
一同 : (笑)
降志人 : いや、ラブコメやらざるを得ないでしょう。この【使命】じゃ。
涼 : これってホラー的に言ったら次に殺されるフラグ……あれー?
GM : 本当に殺されたりして(笑)。ガンバレー。
涼 : いやいや、生きますよ!精一杯生きていきます!ともあれ、彼女の去って行った先を見てシーン終わります。ある意味満足しました!彼女がこれだけ自分に向かって来てくれるって分かって。
○○○ミドルフェイズ 1サイクル目(4)/千曲 アヤメ○○○
GM : 次のシーンは誰です?
アヤメ : は−い。調査します。シーン表振りますね。(コロコロ)3。
GM : 「ぴちょん。ぴちょん。ぴちょん。どこからか、水滴が落ちるような音が聞こえてくる」
アヤメ : 休憩中、水飲み場で手を洗っています。夢乃ちゃん、登場してもらえます?
夢乃 : では、同じく水飲み場で顔を洗っています。そしてアヤメさんに気づいてイヤな顔をします。
アヤメ : 「夢乃ちゃんも手を洗いに来たの?」
夢乃 : 「……そうですけど」
アヤメ : 「大変なことがあったけど、頑張ろうね」
夢乃 : 「本当ですね、あんな男なんかと。モブ顔の癖に」
涼 : え、僕のこと?!
アヤメ : そっち?「えっと、さっきのことかな?」
夢乃 : 「そう思うんならそうじゃないですか?」
アヤメ : ツンツンされてます。相変わらず超ツンツンです。「夢乃ちゃんは私のことが……嫌いなのかな?」
夢乃 : 「どうでしょう?」
一同 : (笑)
アヤメ : なぜこんなに辛く当たられるのか、会話の中から探ろうと思います。《教養》で。(コロコロ)………えーと。
GM : ……失敗してますね。
涼 : また?
降志人 : 今回、呪われてますねー。
アヤメ : しかも振り直しもできないです……。
夢乃 : と、言うことは。「つーん」とそっぽ向いています。
アヤメ : ヤバいーヤバいー!貴重な手番なのに。
GM : あの、ちなみに、皆様、頑張ってくださいね。
いきなりの失敗続きにビビるGM。失敗続き&PCの迷走が重なるとバットエンド一直線の恐れがあるのです。密かにガクブルしています。
アヤメ : やっぱり?ヤバいよね!……でも、もうどうしようもないのでこのまま終わります……。
○○○ミドルフェイズ 1サイクル目(5)/星ノ宮 夢乃○○○
夢乃 : 次は私のシーンですね。このままシーンを続けます。
GM : はい。シーン表は振ってくださいね。
夢乃 : はい。(コロコロ)9です。
GM : 「茜さす夕暮れ。太陽は沈みかけ、空は血のように赤い。不安な気持ちが広がっていく……」
涼 : もう夕方なんですね。
夢乃 : 「まぶしいですね」
アヤメ : 「そうだねー」
夢乃 : 「まるで、血のようですね」
アヤメ : 「そ、ソウダネ……?」
夢乃 : 「血と言えば、さっき、見ましたよね……」
涼 : な、なんか不穏な雰囲気なんですけど?!
夢乃 : 「ふふふ」
アヤメ : 「さっき……って。大木さんのアレこと?」
夢乃 : 「それしかないじゃないですか。知っています?血って……」と、突然「血」について語り始めます。
GM : 怖いですよ!
アヤメ : 私、何されるの?!
夢乃 : ちょっと反応をうかがうだけですよ。もしかしたら大木さんに対する秘密を抱えてるかもしれないですからね。と、言う訳で、アヤメさんの【秘密】を探ります。使う特技は《教養》です。
GM : どんな《教養》なんですか、それ。まぁ、いいですけど。えっと、夢乃は【地位】を持っているので、調査判定に+1のボーナスが付きます。
夢乃 : 出目4以上で成功ですね。(コロコロ)成功です。
降志人 : 【目星】を使います!
GM : 了解です。判定に成功したら、降志人も【秘密】を獲得できますよ。
降志人 : (コロコロ)う、失敗です。
アヤメ : …………今日、本当に失敗多いですね………。
GM : そんな日もありますね。……でも、だんだん怖くなってきました………。
夢乃 : GMが震えていますが。
GM : 仕方ないです。とりあえず、夢乃はアヤメの【秘密】を獲得しました。
夢乃 : ……………………
何やら、超神妙な表情の夢乃。訝しむ他PC。そしてニヤニヤするGM。
夢乃 : 「なるほど。あなたの気持ちは分かりました」
アヤメ : 「ゆ、夢乃ちゃん……?」
夢乃 : 「お互い、頑張りましょうね。じゃないと、私………」
アヤメ : 「一体、どうしたの?」
夢乃 : 「ふふふ。それでは」去って行きます。
アヤメ : 呆然と見送ります。
涼 : ミステリアス!
○○○ミドルフェイズ 2サイクル目(1)/マスター○○○
GM : 全員がシーンプレイヤーを終わりましたので、2サイクル目に入ります。今までに開示された【秘密】は『大木 辰巳』(知っている人/降志人)と、『千曲 アヤメ』(知っている人/星ノ宮 夢乃)ですね。
一同 : りょ、了解です。
GM : 皆さんは自室に戻り、何事もなく夜が明けました。翌日です。
涼 : 「今日も頑張るぞ!」
GM : さて、劇場に朝一で向かう人は?
涼 : 行きます(挙手)。
降志人 : 行きません(キッパリ)。
アヤメ : ど、どうしよう。
夢乃 : そこは行くところでしょう。「また遅れるつもりですか?」と引っ張っていきます。
アヤメ : うぅ。寝坊したい……。寝坊して行かなかったことにしたい……。でも、行きますー。
GM : キキー。重々しい音がして劇場への扉があきます。
涼 : 「おはようございまーす」
GM : 君たちが一番乗りです。……ですが!スポットライトが煌々と舞台を照らしています。
一同 : !!
昼も夜もない、もしくは昼も夜も自在とも言える舞台上。その光に浮かび上がる主役は、無数のコードで空中につりさげられた人影――力の抜けきったその姿はまるで操り人形、あるいは、それは完成された芸術作品のように、ただそこに在った――。
GM : えー、灯が舞台上でつられています。
アヤメ : いやー!
降志人 : ともりーん!
GM : イヤ、誰ですかそれ。
涼 : 二人目の死者!ってことは、恐怖判定?
GM : もちろん!登場しているPCは《緊縛》で判定してください。
この判定には3人揃って成功。しかも、涼はスペシャルを振り、前回判定に失敗して削った生命力も回復。GM的にはちょっと残念(え?)。
夢乃 : ここで、私は【狂気】オープンです。
GM : 『超現実主義』ですね。トリガーは「自分が恐怖判定に成功する」ですね。夢乃は、新たに【狂気】を公開するまで、怪異からの攻撃に対して回避判定を行えません。
降志人 : 怪異なんて存在しないんだ!だから攻撃なんてされないんだ!って感じですかね。
GM : そうですね。そして当たり前だけどダメージは受けます。本人的にはなぜダメージを受けたか全く分からないままでしょうね。
降志人 : 怪異が出なければ関係ない【狂気】ですよね。
GM : 出ないと思います?
降志人 : いえ(笑)。
GM : ですよね?さて、君たち3人が凄惨な現場を目撃してしまい、呆然としていると……。
降志人 : 「何があったんですかー!」
一同 : (笑)
アヤメ : 「こっちです!見てください!」
降志人 : 「一体どうしたんですか?!」あ、中は見ませんので。マイルドに説明だけしてください。
アヤメ : 「見てくださいよー」
降志人 : いや、マジお願いします。
涼 : (笑)「実は中で――」と説明して、コードから灯ちゃんを下ろしたいので、ブレーカーを切ってきてもらえませんか?
降志人 : 「分かりました!行ってきます!」
GM : そんなこんなで、無事灯を下におろすことに成功しました。辰巳と同じく、宿泊施設の空き部屋に安置されます。
涼 : 2体目の遺体が……。
GM : このシーンに登場していたPCは、《追跡》で判定することができます。恐怖判定をしていない降志人も判定してOKですよー。
アヤメ & 夢乃 & 涼 : 成功です!
GM : では、昨日、走り去った後、灯は図書保管庫などで何かを探していた姿が目撃されていました。新しくハンドアウトを公開します。
場所4 『舞台』
布張りの客席、黒く光るオーク材が使われた木製の舞台と重々しい臙脂色の緞帳。あちこちの傷はこの劇場がいかに古いかを物語っているようだ。
場所5 『図書保管庫』
さまざまな文献や過去に行われた演目の台本等の保管場所。場所柄、日が当たらないように常に薄暗くしてある。
涼 : 調べる対象が多いなぁ……。
GM : だから頑張ってね、と。
涼 : 『図書保管庫』かぁ、彼女は何を探していたのかなぁ。
○○○ミドルフェイズ 2サイクル目(2)/降志人=ボードウィン○○○
GM : ここからはプレイヤーシーンです。
降志人 : 私からでも良いですか?『倉庫』を調べたいです。
一同 : どうぞー。
降志人 : シーン表は(コロコロ)3。ダイス目低い!
GM : ここは低くても高くても問題ないですけど、今日、全体的にダイス目低いですねー。さて、シーン表によると、再び水音が聞こえているようですが。
涼 : 水場……トイレ?シャワーシーン?サービスシーン?
GM : 降志人は41歳の壮年男性ですが?!そんなサービスシーンで良いのですか(笑)?
降志人 : 倉庫を調べた後、血と埃を一生懸命落としています。「血って落ちにくいんですよね」
GM : 誰あてのサービスなのか……。水蒸気で視界が悪い中、君は必死に身体を洗っています。そして、『倉庫』での出来事を思い出しています。
降志人 : そうですね、《笑い》で判定します。思い出し笑いなんかしちゃったりして。「まさかあんな、ふふふふ」
GM : むしろ、そんな降志人が怖いんですが!
降志人 : だって笑うしかないじゃないですか!人死にですよ!(コロコロ)…………またしても3!しかも振り直しもできない!
GM : えーっと、失敗ですね。
アヤメ : ヤバいですね。
夢乃 : 全くヤバいですね。
GM : 真剣にヤバいですね。と、とりあえず、君は恐怖のあまり混乱しすぎてうまく思い出せませんでした。
降志人 : 本当にどうしたら良いですかね。ふふふ。
○○○ミドルフェイズ 2サイクル目(3)/降志人=ボードウィン○○○
涼 : 悩ましいなー……。
アヤメ : 手番が限られてますからね。
GM : 次の人は誰ですか?
降志人 : はい、ここで【嘆願】を使います。失敗した分を取り返したい!
GM : 了解しました。では、まずは使用する《特技》を怪異分野の中からランダムで選んでください。
降志人 : (コロコロ)8、《暗黒》ですね。《魔術》から6以上……(コロコロ)成功です!
GM : では、ここで降志人の追加ドラマシーンが挿入されます。
降志人 : シーン表は(コロコロ)8です。
GM : 「突如、携帯電話の音が鳴り響く。マナーモードにしておいたはずなのに……。一体、誰からだろう?」プルル、プルル、プルル……
降志人 : ぴくっ!「そうだ、アラームが鳴る時間だ」
涼 : タイムリー過ぎる目覚まし(笑)!
降志人 : いつもはこの時間に起きているので。今度こそ、『倉庫』を《魔術》で調査します。この事件、何か魔術的なにおいがします。
GM : 好奇心だから再判定もできるしね。
降志人 : ぶっちゃけ、そこです。(コロコロ)7、成功です。
『倉庫』の秘密
恐怖判定:《死》
拡散情報。
ここには雑多な道具が無造作に置かれている。例えば壁を模したものや、机・いすと言った大道具。さびたノコギリやナタや包丁と言った凶器。「青酸カリ」や「睡眠薬」とラベリングされた液体の入ったビン。君は、その全てが「本物」であり、「使用されたことがある」ことを知っている。
涼 : 本物?!何で?そして《死》は遠いんですが!
夢乃 : え、全員?
アヤメ : 拡散情報だから全員だよ!
夢乃 : 酷いー!
涼 : 鬼ー!
強制的な恐怖判定の仕様となっていて、PC全員から非難を浴びるGM。だって……恐怖判定は全員にやってほしいんだもん。
アヤメ & 夢乃 & 涼 : 失敗ですー。
降志人 : 成功!
GM : 失敗した皆様には【狂気】をプレゼントvvっていうか、あと【狂気】は11枚です。【狂気】札が尽きたらバッドエンドですので。
涼 : そっちもあったか……。
夢乃 : はぁ…………。
色々待ったナシ!のPCたち。手番的にも、どの情報を優先して調べるのか、悩ましいところです。
○○○ミドルフェイズ 2サイクル目(4)/星ノ宮 夢乃○○○
夢乃 : またアヤメさんのところに行こうかな……。
アヤメ : え、また私?
夢乃 : シーン表は(コロコロ)9。
GM : また夕暮れですね。
夢乃 : 前回と同じ、手洗い場で。アヤメさん、出てきてください。
アヤメ : はい。
夢乃 : 「また、起こってしまいましたね」
アヤメ : 「……うん、でも、頑張って舞台成功させないとね」
夢乃 : 「はい…………アヤメさん、今朝も遅かったですよね」
アヤメ : 「そう?時間には間に合ったと思うけど」
夢乃 : 「でも、私より遅かった」
涼 : えっ、夢乃さんはどうしちゃった状態?!
アヤメ : 「夢乃ちゃんは真面目だね、私も見習わなくちゃ」
夢乃 : 「あんまり遅いと心配なので……今後はどこに行くのか、教えておいてください」つまり、【居所】をください。
アヤメ : 「別に、良いけど……」
夢乃 : 「私も、どこにいるのかアヤメさんには教えるようにします」と言って【居所】を渡します。
GM : 【居所】交換ですね。お互い、チェックを入れておいてください。
夢乃 : 「夕日がどうして赤いかと言うと……」と語りながら、《教養》で判定をします。
降志人 : このうんちく好き!
涼 : 今度こそ上手くいくと良いね!
夢乃 : (コロコロ)ギリギリ成功。
アヤメ : あの、ごめん……。
そして、またしても【狂気】を開けるアヤメ。
GM : えっと、『フェティッシュ』ですね。トリガーは「自分が感情判定の目標になる」このシーンに登場しているのは、今のところアヤメと夢乃だけなので、夢乃には恐怖判定をしてもらいます。
涼 : アヤメさんは、どれだけ感情を向けられるのがイヤなんですか?!
アヤメ : えーん、私だってこんな【狂気】ばっかり、イヤだけれども!ごめん!
GM : 恐怖判定はランダムです。目標を決めてください。
アヤメ : (コロコロ)9です。
GM : 判定の目標は《乗物》ですね。君は唐突に、《乗物》への偏愛に目覚め、そして夢乃に語りたくて仕方なくなってきました。
アヤメ : えっ、ちょっと意味が分からない……。
GM : 正直、私にも分からないです。
判定はランダムなので、こういう謎の状況になることもあります。よく、あります。
アヤメ : えっと、じゃあ、窓の外に飛行機雲が見えたことにします。「あっ、飛行機雲だ!すごい、キレイ!夢乃ちゃん、飛行機について何か知らない?!」
夢乃 : 恐怖判定は(コロコロ)失敗。
GM : 【狂気】を1枚どうぞー。
夢乃 : う……。では、なぜか飛行機について異様な執着心を見せるアヤメさんに腰が引けつつも、飛行機についてのうんちくを語ります。
アヤメ : 「夢乃ちゃん、すごいすごいすごいー!!あ、今日、夜ヒマ?もっと聞かせて!」
GM : お互いの感情を決めておいてください。
アヤメ : (コロコロ)1、【共感】か【不信】。【共感】かなー。
夢乃 : (コロコロ)4……【忠誠】か【侮蔑】……なら、【侮蔑】にします。
アヤメ : ひどーい!
夢乃 : 「はぁ、やってられませんね」
GM : 完全にドン引きですね。
夢乃 : 「こんな様子では、今回の主役は私に変更になりそうですね」
アヤメ : 「それは無理ね」
GM : いきなり強気に。
アヤメ : ここは譲れないかと思います。
夢乃 : 「そうですか。精々、精一杯演じることですね」
アヤメ : 「これについては、負けないよ」
夢乃 : 「では」
アヤメ : 「あっ、後で行くからね!!」
夢乃 : ツン。
アヤメ : 難しいよ、乗物への偏愛って何さ!?
GM : お疲れ様でした(笑)。
○○○ミドルフェイズ 2サイクル目(5)/千曲 アヤメ○○○
アヤメ : 次、私やります!調査します!(コロコロ)6。
GM : 「暗い道を一人歩いている。背後から、不気味な足音が近づいてくるような気がするが……」
アヤメ : 夜ですね。廊下を一人で歩いています。
涼 : たったった…………
アヤメ : 聞こえない聞こえない、何も聞こえなかった!そして灯さんを調べます!
GM : どうぞー。
アヤメ : 実は、渡部さんとは結構仲が良かったと言うことにします。彼女の遺体を前に「どうして、この人がこんなことに!」と《怒り》で【秘密】を調べます。(コロコロ)良かった、成功です。
GM : はい、灯の【秘密】です。それから、アヤメに【感情】を持っている夢乃と涼は感情共有を発生させるか、決めてください。降志人は【目星】をするなら宣言をしてくださいねー。
降志人 : 【目星】します!(コロコロ)成功。
夢乃 & 涼 : 情報共有しまーす。
GM : 結果的に、灯の【秘密】は公開情報ですね。
アヤメ : じゃあ皆、恐怖判定だ!
夢乃 & 降志人 & 涼 : なにー!!
渡部 灯の【秘密】
恐怖判定:《混沌》
君は混乱していた。
君こそが大木辰巳を殺してしまった犯人だからだ。だが、あんな殺し方をしただろうか?
灯油をかけて火をつけて、火あぶりにしたのではなかったか。中世の魔女狩りのように。肉が焼ける匂い、床が焦げる音まではっきりと覚えている。しかし死体にはそんな傷跡はどこにもない。この記憶は一体何なのだ。まるで自分がおかしくなったようだ。調べなくては。
一同 :えぇぇぇ!
涼 : おかしい、こんな死に方してないし!何が起きてるんだ……。
降志人 : だから、あの時、現場から逃げたのか……。
アヤメ : しかも、どうして殺したんだって理由は書いてないね。
夢乃 : 混沌としてきましたね。
GM : 皆様、恐怖判定してくださいね。
一同 : (コロコロ)【狂気】くださいー。
GM : わー、順調に減ってますね。残り【狂気】あと6枚でーす♪
夢乃 : …………
アヤメ : 夢乃ちゃん、【狂気】、めっちゃたくさん持ってるね……。
夢乃 : 残念ながら、その通りです。現在、3枚です。
GM : 顕在化しないで所持できる【狂気】は3枚までです。4枚目を引いたらランダムで1枚発現させてください。
夢乃 : うっ……。
涼 : 徐々に追い詰められてきてますね。
GM : さて、灯の【秘密】が明らかになりました。
アヤメ : 「どうして、こんなことに……」呟いて、シーン終了です。
○○○ミドルフェイズ 2サイクル目(6)/留家 涼○○○
GM : 最後は、涼のシーンです。
涼 : 『図書保管庫』を調べたい!シーン表は(コロコロ)10です。
GM : 「美味しそうな香りが漂ってきて、急に空腹を感じる。今日は何を食べようかな?」
涼 : 食堂経由で向かう感じです。ちょっと疲れてお腹がすいてきたような……。
GM : 肉が焼ける匂いがしたり?
涼 : …………灯ちゃんの【秘密】が【秘密】なだけに笑えないよ!
GM : 一気に食欲が減退する話になってしまいましたね。
涼 : 図書保管庫についたら……《整理》で調査します。彼女が何を調べていたのか、本の並びとかで推測します。
GM : ところで、涼は2サイクル目に入ったらしてね、って言ってあったことってしてあります?
涼 : あぁー!!ちょっとGMに相談!
GM : 了解です。
隠れて相談する涼とGM。
そしてその間の居残り組の会話。
降志人 : GM的には動きが足りてないのかなー。
夢乃 : 足りていないでしょうね。
アヤメ : 必要な【秘密】を開けてないって感じなんでしょうか。うーん……。とりあえず、誰が誰を殺しているのかだけでもはっきりさせたいところなんだけども。
降志人 : 私の欲しい情報が全く手に入ってこない……。でも、【使命】的に、劇場さえ守れれば、怪異は解消しなくても良いんだよねー。
アヤメ : そ、それは……。バッドエンドとかになっちゃう恐れがありません?
降志人 : そもそもバッドエンドってどんなものがあるんだろうか。
アヤメ : 公演が中止になるとか?
夢乃 : そもそも、現段階でいつ中止になってもおかしくはないですよ。
頭を抱える居残り組なのでした。
涼 : ただいま、とりあえず、『図書保管庫』の調査は続行します。《整理》で、彼女は何を探していたのかな。(コロコロ)成功です。
『図書保管庫』の秘密
拡散情報。
この劇場ができてからの様々な台本が残してある。シェイクスピアのような古典や、中世ヨーロッパ・魔女狩りの嵐吹き荒れる時代のラブロマンス、毒薬を使用した連続殺人事件を扱ったサスペンス、報われない愛の末思い人を殺してしまう悲劇、芸術品に愛を注ぐあまり狂ってしまった男の物語……。
有名無名を問わず保管されている台本たちはどれも見覚えがあるような、ないような――不可思議な気持ちにさせる。
涼 : これは、ハズレの【秘密】……?
GM : さあ?どうでしょう?これで、2サイクル目は終了ですね。
降志人 : 次は誰が死ぬのでしょうか?
涼 : 残りメンバー的に……綾峰さんがヤバイ!?
アヤメ : そして恐怖判定の流れ?
涼 : いーやー!
GM : あの、盛り上がってるところ、悪いのですが。誰も死なないかもしれませんので。ご期待に沿えないかもしれませんので!
本当に、この後は死人出ないんですけど……。え、もう一人二人殺しとくところだった……?あれ?
○○○ミドルフェイズ 3サイクル目(1)/マスター○○○
翌朝――劇場内は重々しい雰囲気に満ちている。零れ落ちるように減っていった仲間たち、その死に様に原因があることは間違いない。「困ったね」「怖い……」囁きがそこかしこに落ちている。それは単純に人が減っているせいもあり、そして次に狙われるのは自分かもしれないという恐れでもある。
だが、何故だろう……全てがどこか人事であり、役者の台詞じみているように感じる。登場人物が一人減り、二人減り、けれど、全ては予定調和なのだと。
「でも、もうすぐ、公演初日なんだし!」
そのセリフこそが違和感なのだと、気づいている者は極僅かでしかない――。
GM : 君たちは、この状況にうっすら違和感を感じています。しかし、それは積極的に異議を唱えようと思うほどはっきりとしたものではありません。
降志人 : GM、ゾーキング、良いですか?
GM : どうぞ。
「ゾーキング」とは、調査判定に寄らないGMへの質問一般です。その時の状況や、NPCの反応など、シナリオのヒントになるものをGMから引き出す行為になります。【秘密】そのものを入手することはできませんが、重要度を図ったり、予測を立てたりするのに役立ちます。
降志人 : NPCたちも違和感を感じているでしょうか?
GM : そのようには思えません。
降志人 : 一丸となって公演に向かっている、感じ?
GM : はい。
降志人 : あと、オーナーの綾峰さんはどこに?
GM : 芳三はオーナー室に住み込んでいますので、その辺りにいます。……あんまり登場していませんが(GMがNPCを動かすのがヘタなので)いつで登場できますよ。
降志人 : あと、「劇場に出てくる幽霊(?)」については、私も知っていて良いのでしょうか?
GM : お任せします。自分が知っていると思う人は知っている態でいってもらえば。「幽霊」は目立つような動きはしてきませんでしたが、噂になっている……かも。
降志人 : なるほど。
GM : では、ここまでにして続けますねー。
○○○ミドルフェイズ 3サイクル目(2)/降志人=ボードウィン○○○
降志人 : 何もなければ、次は私がもらいたいです。
一同 : どうぞ。
GM : まずは、シーン表を。
降志人 : (コロコロ)5です。
GM : 「テレビからニュースの音が聞こえてくる。何やら近所で物騒な事件があったようだが……。」
涼 : 傷害事件やら、火事やら。しかし、外にはここの事件は広がっていないのであった。
降志人 : 夢乃さん、出てきてください。応接室に呼び出します。「ちょっと、お話があるのですが」
夢乃 : 「はい、何でしょうか」
降志人 : がちゃ(鍵を閉めた)。
涼 : !!
突然、うら若い女子と二人きりの密室を作り出す降志人(41歳)。ぎょっとする女性PCとGM。
降志人 : いや、中から鍵開けれますからね!ちょっと外からの邪魔が入らないようにしたかっただけなので(汗)!
涼 : おもむろに鍵を閉めるから、何か怪しいことが起こるのかと!!
降志人 : ないからー。こほん、「夢乃さん、聞かせてもらいたいのですが」
夢乃 : 「何でしょう」
降志人 : 「事情がありまして、アヤメさんの【秘密】を教えてもらえないですか?」
夢乃 : 「事情ですか……対価は?」
降志人 : 「事情についてはキチンと説明します。それから、私だけが知っている大木の【秘密】についてお教えします」
夢乃 : 「かまいませんが……」
アヤメの【秘密】と辰巳の【秘密】を交換する二人。しかし、完全に談合じみたやり取りである。しかしこのゲームではありがちと言えばありがち。
降志人 : えぇっと……。では、この情報を加味して、綾峰芳三の【秘密】を調べます。長い《時間》をかけて調べてきました。
涼 : 長い付き合いなんですね。
降志人 : 性格には、オーナーと付き合いが長かったのは、祖父なんですけどね。私はちょっと前までホストやっていたので。行きますっ!(コロコロ)よし、成功!
GM : どうぞ。あ、続きの【秘密】があるので裏は見ないでくださいね。
降志人 : 了解です。……はい?!マジかぁ……。
涼 : き、気になる……。
降志人 : うーん……。どうすべきか……?
涼 : 綾峰さん、何なの?そんな大事な情報が隠されてたの?!
降志人 : 何の取引もなく、渡せないですよ(にやり)。……とも言っていられないので、とりあえず「実は、調べたところ、綾峰さんが……」と夢乃さんに話しましょう。(芳三の【秘密】を夢乃へ渡す。)「どう思います?」
夢乃 : 「気になりますね。」
降志人 : 「でしたら、調べていただいても……。」そしてぶっちゃけ教えてもらえると嬉しいです。
夢乃 : (笑)「私には私のやることがあるので」
降志人 : 「まぁ、そうですよね。分かりました」
夢乃 : 「それでは、何か分かりましたらまた」
降志人 : 去って行く夢乃を見送ります。「今度の公演さえ上手く行けば、この劇場は生まれ変わるはず…っ」とつぶやいてシーン終了です。
アヤメ : 怪しい?!
○○○ミドルフェイズ 3サイクル目(3)/星ノ宮 夢乃○○○
GM : さ、次どうぞ。
夢乃 : 私が行きます。
アヤメ & 涼 : どうぞー。
夢乃 : アヤメさん……振り向いたところに、包丁を持った私がいます。「こんにちは」
アヤメ : 私!?!?
夢乃 : 戦闘を仕掛けます!
涼 : ちょっと待ってー!!乱入します!
GM : 了解しました。まずはプロットをしてください!
どこにプロットをするか悩む3人。プロットの結果によってはいきなり戦闘終了になる恐れもあるため、ここは真剣勝負!です。
GM : はい、プロット公開しますよー。せーの。……あ。
アヤメ & 夢乃 : か ぶ っ た ー !!
GM : (笑)では、ミドルシーンなので、プロットが被った二人は1点ダメージを負って、脱落。勝者は涼です。
こうして、ミドルシーンの戦闘は何もしないままに終わることもある。結構ありがち。
涼 : やったー。さて!僕は夢乃さんの【秘密】をもらいますよ!
夢乃 : はい。
涼 : どんな【秘密】を抱えていたらいきなりアヤメさんにケンカを売るなんてことに……。って、あぁ!(笑)
夢乃 : 「また来ますよ。うふふふ」
涼 : 「気持ちは分かるけれど、そんなことしちゃダメだ!君は自分が何をしているのか分かっているのか!」
夢乃 : 「あなたには言われたくないですけどね」
涼 : どきっ!
夢乃 : 「今度邪魔したら、殺しますから」
アヤメ : 怖い怖いー。
涼 : 「そうなる前に、君を止めるよ!」とイケメン風に言ってみます。
夢乃 : 今回は仕方ない。去って行きます。シーン終了です。
アヤメ : 負けちゃったけど、勝者は涼さんだったし、結果オーライですね。
涼 : まぁ、殴り合いになるよりは良かったかもしれないですね。
GM : ある意味平和でしたね。
○○○ミドルフェイズ 3サイクル目(4)/千曲 アヤメ○○○
涼 : もう、どうしてくれようか。
アヤメ : えっと、降志人さんと夢乃さんのシーンは終わりですね。私、調査します。
GM : シーン表振ってください。
アヤメ : はい(コロコロ)7。
GM : 誰かの視線を感じます。
アヤメ : 涼さん、出てきてください。さっきの戦闘で気絶した私を介抱してくれてたってことで。
涼 : え!?僕?一人で?
なぜかアヤメと二人っきりになるのにキョドる涼。涼「あ、さっきのシーンの続きなら夢乃さんもいるんじゃ?!」GM「夢乃は去って行きましたけど」涼「あぁ!!お願い、誰か出てきて!二人っきりじゃなくても良いよね?!」アヤメ「え、別にいいですけど……(あからさまに不審気)」と言う一幕がありました。
降志人 : 私が治療をお手伝いしましょう。
アヤメ : はっ!と目を覚まします。
GM : ここは救護室です。
アヤメ : 「私……夢乃ちゃんは、どうして……」
涼 : 「彼女は、思い詰めていたんです……あなたから主役を奪い取るために」と言いつつ、アヤメさんにアイコンタクトをします。
夢乃の【秘密】を公開はしないんだ。でも手番的にそろそろ各自が得た【情報】を収集して、分析しないと間に合わない恐れがあるなぁ。ただでさえ失敗続きで遅れてきてるし……とひっそり迷うGM。
降志人 : ……ここで、【情報】を整理しませんか?私しか知らないこともありますし、逆にあなたたちしか知らないこともある訳ですし。
降志人、ナイスフォローです。
降志人 : どうして私たちだけが、今の状況に違和感があるのか。他の人たちは感じていないみたいですよね?
GM : その通りです。
降志人 : もっと調べる必要があるのではないかと思うのです。
アヤメ : なるほど。
降志人 : さしあたって、私、こんなことを知っているのですが……と、アヤメさんに辰巳の【秘密】をこっそり耳打ちします。
涼 : え?!僕は?
降志人 : 【秘密】の内容的に、とりあえず、アヤメさんに見せたいので。
アヤメ : (辰巳の【秘密】を見て)「そっか……」と言うに留めます。でも、特に困ることはないので、そのまま涼さんに【秘密】の横流し。
涼 : ありがとうございます!
GM : これで、辰巳の【秘密】は公開情報です。
降志人 : 「(アヤメに向かって)君にも守護天使が付いてるんですね!」
アヤメ : は?!
降志人 : 「実は私にも守護天使が付いてるんですけども」
唐突に守護天使について語りだす降志人。何気にきちんと作り込んでいたのでした。因みに、クトゥルーネタでございました。
降志人 : それから、綾峰さんの【秘密】を、こちらは公開します。因みに、今の二つについては、夢乃さんも知っているのです。
涼 : あ、夢乃さんと言えば、僕、降志人さんに夢乃さんの【秘密】を渡します。
降志人 : 私だけですか?(夢乃の【秘密】を見る。)あぁ……はい、分かりました。
涼 : 「彼女も悩んでます。アヤメさんと戦わせるなんてこと、もうさせちゃダメなんですよ!」
降志人 : 分かりました。では、お二人のためにもこの【秘密】は今は私の胸に留めておきましょう。
アヤメ : え、私、蚊帳の外なんですか……。
頷く降志人と涼。
アヤメ : 仕方ないですね。でも、だいたい察しました。
降志人 : 「とにかく、私はこの劇場の存続を第一に考えているのです。そのために、あなた方には公演を成功させていただきたい。だから……死体は埋めちゃいましょう?」
アヤメ & 涼 : 「ちょっと待てー!」
アヤメ : えっと…「事件を解決しないと、これからも人が死んでしまうかもしれません!だから、公演を成功させるためにも、事件をきちんと見据えないと」
今後の方針を探るPCたち。しかし、残り手番と開かれていない【秘密】の数を考えるに、かなり厳選して挑まなければならないことは明白。前半にかなり失敗してますしね。焦るPC、そして実はもっと焦っているのはGM。ここまで混迷を極める展開になるとは思っていませんでした。
GM : ガンバレー。
とりあえず、棒読みで応援するくらいしかできないのがGMのつらい立場なのでした。
GM : 参考までに、今の【秘密】開示状況はこんな感じです。横が【秘密】、縦が各PCです。
|
アヤメ |
夢 乃 |
降志人 |
涼 |
大 和 |
芳三1 |
芳三2 |
辰 巳 |
灯 |
秋桜座 |
倉 庫 |
舞 台 |
宿 泊 |
図書館 |
アヤメ |
/ |
× |
× |
× |
× |
○ |
× |
○ |
○ |
× |
○ |
× |
× |
○ |
夢 乃 |
○ |
/ |
× |
× |
× |
○ |
× |
○ |
○ |
× |
○ |
× |
× |
○ |
降志人 |
○ |
○ |
/ |
× |
× |
○ |
× |
○ |
○ |
× |
○ |
× |
× |
○ |
涼 |
○ |
○ |
× |
/ |
× |
○ |
× |
○ |
○ |
× |
○ |
× |
× |
○ |
アヤメ : 私、『舞台』について調べます。稽古していて気が付いたことがあったんです。
GM : どの《特技》で判定します?
アヤメ : ぶっちゃけると、再判定を見越して《好奇心》でやるべきだと思います。
一同 : ですよね!
アヤメ : 「私、演じている時が一番楽しいんです、だからこそ気付いたことがあるんです」と《悦び》で判定します。(コロコロ)よし、成功です。
『舞台』の【秘密】
拡散情報。
よく見ると、舞台中央の5m四方程がペンキで塗られたばかりだった。ペンキをそっと剥がしててみると、その下からは焦げ跡が――。まるでキャンプファイヤーでも行ったかのような跡だ。ここで一体何が行われていたのだろうか。
『劇場内の大時計』公開。
一同 : あぁぁ…(察し)。
GM : 『劇場内の大時計』はこちらですね。
場所6 『劇場内の大時計』
劇場を建てた時からあるという古い大時計。
振り子は現在でも正確に時を告げている。短針と長針の他、日付を示す数字が表示される。
ゼンマイを巻くのは、劇場オーナーの日課。
降志人 : これは…ついにキーとなる【秘密】が出てきたって感じですかね。
涼 : オーナーが持っているゼンマイ巻きはこれに使われてるんですね。
降志人 : 最終的に綾峰さんから奪わねばならないのだろうか……。
アヤメ : え、説得とかなしで?
GM : 力押しですね(笑)。ここで、シーン終了?
アヤメ : えっと、他には……ないです。終了です。
GM : では、全員が去った後、君の耳には例の声が届きます。
アヤメ : !!
GM : (幽霊に扮して)「君が舞台に立つことこそが僕の悦びだ。いつでも見守っているよ」
アヤメ : 「あなたは誰なの!?」
GM : そこには、何の気配もありません。静寂のみが答えでした。
○○○ミドルフェイズ 3サイクル目(5)/留家 涼○○○
GM : 長いシーンになってしましましたね。最後は涼です。
涼 : うーん。どうしよう。座長も全く手つかずですよね。
GM : 影が薄いけど、ちゃんと全員いますよ。
実は、大和は元PC。PCが5人いた場合はPCに割り当てられるキャラクターでした。ですので、NPCとしての役割(事件への関わり方)があまりなかったり……。もうちょっと存在感を出せるよう工夫すべきでした。GM反省。
涼 : とにかく調査することは決まってるし、まずはシーン表を(コロコロ)9です。
GM : また夕暮れですね。
涼 : 劇場内を彷徨っています。プレイヤー的には何を調査するか迷っています。
アヤメ : 付いて行って良いですか?
涼 : 何か起こるといけないのでやめた方が!
アヤメ : あ、やめます(あっさり)。【正気度】的に。
降志人 : 残り【狂気】的にもね。
GM : あと6枚です。
涼 : そっちもあったか!
GM : 恐怖判定で一気に減る場合もありますからね。
涼 : あらためて、とりあえず……黒沼さんかな……。
夢乃 : 『劇場内の大時計』の方が良くないですか?
涼 : ゼンマイ巻きなくても大丈夫なのかな。『秋桜座』や『宿泊施設』なら間違いなく調べれるだろうけど……。よし、手堅く『秋桜座』にしよう。
GM : …………………………(手招き)
涼 : ?
アヤメ : ……行っちゃいましたね。
またしても居残りさせられたPCたちの会話
アヤメ : 涼さん、忙しいですね。
降志人 : そう言う意味では、彼、怪しいんですけどね。調べてる余裕がないんですよね。
夢乃 : ないですね。
アヤメ : 夢乃ちゃんが調べてくれなさそうだから!また戦闘仕掛けられそうだから!
夢乃 : えへ?
涼 : 悩ましいなー。でも、どうせ順番に調べないといけないんだし、『秋桜座』、調べます!《情景》で、建物におかしなところがないか、調査します。(コロコロ)よし!
GM : 拡散じゃないですよ。感情共有します?
アヤメ : します。
涼 : とは言え、隠す必要はなさそうかなぁ。でもなぁ……夢乃さんとはあんまり接点ないし、言う必要もないかな?
降志人 : いやぁ、情報は集めた方が良さそうですよ。夢乃さん、情報収集に出てきます?
夢乃 : モブ(涼)に呼ばれるなら行かないですが?
涼 : うわーん、モブ扱い!
アヤメ : ツンツンしてはるわー。
降志人 : まぁまぁ、アヤメさんはいないですし。来てくださいよー。
夢乃 : そう言うなら……。ギロリ。
涼 : むっちゃ睨まれてます……ビクビク。
降志人 : 我々も、できることなら手伝いますから。できることなら、ね。
夢乃 : わかりました。では、【居所】の交換もしましょう。
降志人 : 良いですよ。
GM : アヤメは感情共有で、他の人は口伝えでの情報開示ですね。
『秋桜座』の【秘密】
何か意図があったのか、あるいは緊急用なのか……。その用途は不明だが、この劇場には幾つもの隠し扉と抜け道がある。この【秘密】を知っている者は鍵のついた部屋にも自由に出入りすることができる。
GM : ここでシーン終了ですね。
○○○ミドルフェイズ 4サイクル目(1)/降志人=ボードウィン○○○
GM : さて、最終サイクルです。全く、誰も知らない【秘密】は降志人=ボードウィン・留家 涼・黒沼 大和・綾峰 芳三(2)・宿泊施設・劇場内大時計の6つです。全て調査判定の対象にできます。
降志人 : 綾峰さんとか、呼んだら出てきてくれますか?
GM : はい。
二人の死人、明らかになっている彼らの【秘密】、なぜ彼らは殺されたのか、誰が殺したのか、自分たちにしか感じられない違和感、今はどういう状況でどこに向かって進んでいるのか、様々な謎が開示されないまま進んでしまってPCは焦りを隠しきれません。
サスペンス風味の味付けで隠されていますが、実はこのシナリオ、それぞれの【秘密】に矛盾が生じたり、齟齬を感じるように作った(つもり)ですが、そこに気づけるかが鍵となります。
今のところ、気づけたPCはいないのかな?大丈夫かな?とGMはハラハラしながら見守ります。
涼 : 大時計って、綾峰さんが毎日巻いているんですか?
GM : 巻いてます。
アヤメ : 大時計を調べるのに、ゼンマイ巻きって必要なんですか?
GM : なくても大丈夫です。
降志人 : とりあえず調べていきますか。『大時計』調べたいです。
GM : シーン表をどうぞ。
降志人 : (コロコロ)5。
GM : テレビからニュースが流れてきてます。
涼 : あ、明日が公演の初日だっていうCMが新聞の片隅に。
GM : 奇妙な高揚感の中、最終の通しげいこが始まりました。大和が朝礼で皆様を励まします。「いよいよです、頑張らないといけませんね!」
降志人 : 「何とかしないと……っ」劇団員全員が舞台に集中しているすきを狙って、こそっと調べます。何か《魔術》的な痕跡があるかもしれない。(コロコロ)成功です。
『劇場内の大時計』の秘密1
拡散情報。
日付を示す数字は、月の枠には「5」、日の枠には「28」「29」「30」「31」しか存在していない。
『大時計のゼンマイ巻き(予備)』を入手。
降志人 : 予備?これで綾峰さんから手に入れる必要はなくなりましたね。
涼 : これって日付おかしくないですか?ループしてるみたいな?GM、今日って何日?
GM : 今日は『2015年5月31日』です。新聞やテレビでもそれははっきりしますよ。
涼 : 古新聞とか、ありますか?
GM : 前日分すら処分されちゃってるみたいですね。ありません。オーナーさん(芳三)が捨てています。
涼 : 「オーナー!この時計ってちゃんと動いていましたか?」
GM : (芳三に扮して)「はい、もちろん。何もおかしなことはありませんよ?」
アヤメ : 「でも、おかしいですよ!この時計!」
GM : 芳三は首をかしげています。
降志人 : 「ちなみに、毎日ゼンマイを巻いているんですか?」
GM : (芳三に扮して)「この時計もだいぶ古くなってますからね。毎日巻かないと止まってしまうんですよ」
涼 : 「時計の中が見てみたいです。開けても良いですか?」
GM : それは芳三が反対します。「壊れたらどうするつもりですか!」
涼 : 「ご、ごめんなさい……」
降志人 : 綾峰さんの、この建物に対する愛着度合はいかほどなんですか?
GM : とても大切にしています。だからこそこれほど古いのに手をかけ、お金をかけ、維持している訳です。
降志人 : 「管理人として色々調べたんですが……隠し扉とかってご存知ですか?」
GM : (芳三に扮して)「そんなものがあるのですが。鍵の意味がなくなるので早急に手を打たねばなりませんね。管理人さん、お願いします」
降志人 : 「では、確認等しますので、マスターキーを貸していただけますか?」
GM : うーん……。芳三も一緒に行くことを提案します。
降志人 : 分かりました。これで、必要がある時は綾峰さん付きマスターキーを使用可能となりました(笑)。「それにしても、大変なことになりましたね」
GM : (芳三に扮して)「由々しきことですね」
降志人 : 「警察に言ったりは」
GM : (芳三に扮して)「由々しきことですね」
降志人 : 「しないんですね」
GM : (芳三に扮して)「由々しきことですね」
涼 : こっちも劇場に取り込まれてるー(笑)!
GM : (芳三に扮して)「あなたは通報した方が良いと思いますか?」
降志人 : 「(笑)いえ、必要ないですよ」中の人的には今すぐ通報したい気持ちですが!キャラ的にはこう言わざるを得ない!
夢乃 : 「むしろ埋めましょう」
GM : (芳三に扮して)「その手も良いかもしれません」
一同 : (笑)
GM : 皆様、設定に乗って頂いてありがとうございます。
○○○ミドルフェイズ 4サイクル目(2)/留家 涼○○○
GM : 続きまして、2シーン目です。
涼 : はい!調査します!シーン表は(コロコロ)8です。
GM : 携帯電話が鳴り響く。
降志人 : あ、私がかけました。
GM : マナーモードにしておいたはずだが。
降志人 : すごく大事な話です。細かいことは気にしません。
涼 : 「はい!」ヒソヒソ。
GM : えっ、何、ヒソヒソって。
降志人 : 「では、そういう手筈で」実は、さっきGMが席を立っている間に密談しましたので。
GM : まさかGMが知らない【秘密】ができるなんて!
降志人 : 「では、お願いします」電話を切りました。
涼 : 休憩時間にアヤメさんを捕まえます。
アヤメ : はい、捕まります。
涼 : 夢乃さんが思いつめた理由をお話しします。はい(夢乃の【秘密】を渡す)。「彼女、本当にあなたに憧れているんです」
アヤメ : 「夢乃ちゃん、そんな風に思ってくれてたの………」予想通りですよ!
涼 : アヤメさんがこれを知っていれば、どうにかなるのではと思いまして。
降志人 : 次回、夢乃さんが戦闘を仕掛けてきたら、戦わずに脱落してもらえないでしょうか。と、アヤメさん、夢乃さん両名を説得します。
GM : なるほど。脱落=敗北です。一人を残して全員脱落したら、残った人が勝者となります。
これが降志人と涼の密談の内容。クライマックスに差し掛かるまでに夢乃の問題を解決することで、後顧の憂いを断つつもりのようです。何せクライマックスまでに夢乃がアヤメから【愛情】を獲得できないと、彼女は殺人も辞さぬ構えですので。
降志人 : でも、出合頭のごっつんだけは責任とれません。
ですよね(笑)。
涼 : と、降志人さんが説得している間に、僕は調査をします。実は気になっていた『宿泊施設』を対象に、再び歩き回って《情景》で調べます。(コロコロ)5以上、OKです。
GM : えーと。
涼 : ホラースケープ見てるー!
降志人 : ここにきて初めてのホラースケープ!
ホラースケープとは、ルールブックにある、簡単にホラーっぽさを出せるコンテンツのひとつ。GMが考えなくても良いと言う利点があります。お手軽ですよね?
『宿泊施設』の【秘密】
ホラースケープ「不意に訪れる恐怖」
恐怖判定 : 《手触り》
ぽたり。ぽたり。
首筋に落ちた生暖かい水滴の感触に、あなたは眉を寄せた。
気が付くと机の上に、赤い雫が落ちている。鉄臭いにおいが鼻をつく。
ぽたり。ぽたり。ぽたり。雫は勢いを増し、次々と落ちてきて、机の上に広がっていく。
ゆっくりと見上げると、天井には大きく赤黒い染みが広がっていた。
――ぼたぼたぼたっ!
高まる水音にあなたは立ちすくむ。天井裏に、いったい、何が……?
GM : はい、シーンに登場しているPCは全員《手触り》で恐怖判定をしてください。
一同 : うわー!!
涼 : よしっ。
降志人 : 1足りないー。
アヤメ : ダメ……。振り直しします。(コロコロ)って、1足りない……。
登場していない夢乃以外の恐怖判定は2人の失敗です。これはなかなかの大惨事。
GM : 【狂気】カード、あと4枚でございますー。
一同 : ヤメテー。
涼 : 結局、完全なるハズレの【秘密】だったし!怖い思いしただけだったし!!
○○○ミドルフェイズ 4サイクル目(3)/千曲 アヤメ○○○
GM : どっちから行きます?
夢乃 : あえて、後を希望。
アヤメ : え、どうしよう。
GM : 誰もやらないなら、PC1からになります。
アヤメ : えっと、夢乃さん、やらないんだよね。調査をしたかったけど、もし、夢乃さんが次に戦闘を仕掛けてくれなかったらすごく困る……。
夢乃 : …………
アヤメ : 戦闘を仕掛けます。次まで回すのが怖い!「ね、ちょっと話できるかな?」
夢乃 : では、包丁を持って登場します。「私の気持ちを知ってしまったんですね」
GM : 拳と拳(?)の話し合いですね。他に参加したい人います?
降志人 & 涼 : 演出修正のために待機してます。
ミドルフェイズの戦闘シーンでは、戦闘に参加していないPCは参加しているPCの判定に+1もしくは−1の修正を与えることができます。
GM : ではプロットからどうぞ。せーの!
夢乃 : 1です。
アヤメ : 3!
GM : 3の人からどうぞ。
アヤメ : 「私はあなたを傷つけたくはないの!」
夢乃 : 「では、どうしたいのです?」
GM : ちなみに、舞台上です。「なぎさのうさぎ」クライマックスシーンの稽古中。
涼 : こんな話だったんだ。
GM : こんな話だったらしいです(笑)。でも、セリフが違うので回りは若干ざわざわ。「アドリブかな?」「さすがアヤメさん」「星ノ宮さんも負けてないよ」とか、囁き声が聞こえたり聞こえなかったり。
アヤメ : 「もしあなたが私を傷つけても……私は、許すよ」
夢乃 : 「殺しても?」
アヤメ : 「あなたがそれを選ぶなら、私は、受け入れるよ」行動は放棄します。ラウンド終了時に脱落する予定です。
夢乃 : 「受け入れてもらっても、何の足しにもなりません」
アヤメ : 「私には……こういう風にするしか、あなたに答えられない。あなたの好きにして、良いよ」
夢乃 : 「じゃあ、死んでください」……殴ります。
GM : 殴るのか!
夢乃 : 「こんな、あなたが私のそばにいてくれるなんて、《夢》に決まっているのよ!」で《夢》で攻撃します。
降志人 : 「凄いですねー、これって演技なんですよね?」と気を削ぐようなことを言います。演出修正で夢乃さんに−1のペナルティ。
夢乃 : (コロコロ)あ、足りない。「………やっぱり、私にはできない!」崩れ落ちます。
涼 : 何だとー!
アヤメ : あれだけ言っといて!?!?
降志人 : えっと、ここからアヤメさんは脱落するんですよね?
アヤメ : こっからどう繋げと??
GM : アヤメさん、頑張れ。
アヤメ : えぇぇ……。と、とりあえず、夢乃ちゃんのそばまで行って、持っていた包丁で自分の腕をちょっと切ります。
夢乃 : 「何するんですか?」
涼 : みんなざわざわしてる。「あれ、血出てる?」「小道具どうなってるの?」
アヤメ : 「あなたの気持ち、受け入れるから」
夢乃 : 「……意味が、分かりません」
涼 : きっと、夢乃さんは《愛情》がどんなものか、よく分かってないんですよ。こういう形でした表現できないんだよ。
降志人 : 誰よりも寂しがり屋なんですよ。でも、理解できてない。《恐怖心》は《愛》ですし!
アヤメ : おぉ!なるほど。
GM : って設定になってますが良いですか、夢乃さん?
夢乃 : えぇ、まあ。
アヤメ : 「本当だよ、全部、分かっているから」と言って抱きしめつつ、脱落を宣言します。
夢乃 : 「アヤメさん………わーん!」
涼 : で、幕が下りると。
降志人 : (劇団員に扮して)「彼女って、あんな演技もできたんだね」「クライマックスのシーン、かなり変わっちゃうけど、これで良いよね!」「すっごく緊迫したシーンだったよね」
GM : では、勝者の戦果は?
夢乃 : もちろん、アヤメさんの【感情】を【愛情】に変更する。
降志人 & 涼 : おぉー!!
夢乃 : だが、アヤメさんへの【感情】は【侮蔑】だったりする。なぜか。
涼 : 変える方法がないですもんね。
アヤメ : 夢乃ちゃん、酷いよ。
○○○ミドルフェイズ 4サイクル目(4)/星ノ宮 夢乃○○○
GM : 最終シーンです。
夢乃 : 残ってるのは私だけ?
GM : はい。
夢乃 : ドラマシーンをします。シーン表は(コロコロ)6です。
GM : 暗い道を一人で歩いているシーンです。
夢乃 : みんなに集まってもらっている部屋に向かっています。暗い廊下を一人で。背後は気にしません。えぇ、気にしませんとも。
GM : 部屋に着くと、既に全員集まっています。
夢乃 : 「集まっていますね。始めましょう。――今回の事件は」
アヤメ : 「今回の、事件は?」
夢乃 : とか言い出してみたものの、実は私が一番事件に関わっていない。
GM : なぜいきなり格好つけ始めたんですか。
一同 : (笑)
なにせ、夢乃のこれまでの動きは「アヤメの【秘密】を探る」→「アヤメと【感情】を結ぶ」→「アヤメに戦闘を仕掛ける」でどう控え目に言っても。
GM : アヤメさんしか見えてないですね。
夢乃 : だって、そういう【秘密】だったし!
涼 : そう言えば、僕だけアヤメさんの【秘密】知らないね。
夢乃 : 今となっては、どっちでも良い【秘密】ですけどね。(アヤメの【秘密】を渡す。)
涼 : …………あぁ、なるほど!
GM : さて、夢乃さんは何をしますか?
夢乃 : 怪異を起こしているのは、時計なのか、人なのか。人なら綾峰さんっぽいですね。
アヤメ : GM、時計って開けられる?
GM : 物理的に時計を開くって意味なら、開けれますが……。意味があるかは……。
涼 : 明日が来るのかって問題があるんですよね。どうしてこの時計はこんな風になってるんだろう。
GM : ………………
涼 : 調査はできるんですよね。
GM : 可能、とは言っておきます。
降志人 : これは、調べるしかないよね。
夢乃 : 調べるのは『大時計』にします。モノが原因の怪異と見ました。
GM : 了解しました。では、ちょっと来てください。
アヤメ : 呼び出し?!
涼 : 調べようとした段階で何かが発生するのかな。
降志人 : 調査は可能って、言ってたし、そうなのかも。これで夢乃さんが綾峰さんを調べる方に変更になったりはしないかな?
GM : 戻りましたー。
アヤメ : おかえりなさい。
涼 : どうします。
夢乃 : 予定通り調べます。《数学》的に考えて、今回の事件に時計は関わっているはず。(コロコロ)成功。えーっと、ショックが……
GM : 読むなー!
夢乃 : おっと、失礼しました。
涼 : 拡散情報ではない?
GM : ないです。そして感情共有も発生しません。
アヤメ : 発生しないんですか。特殊な【秘密】ですね。
夢乃 : これ、伝えて良いんですか?
GM : 誰に?
夢乃 : 全員に。
GM : えーっと……ちょっと時間くださいね。
いきなり立ち上がるGMに驚きを隠せない一同を横目に、まずはPC1、アヤメを呼び出し。
涼 : ……長いね。
降志人 : 夢乃さんの時は一瞬だったのに。
夢乃 : 悩んでるんじゃないかな。
続いて、PC3、降志人を呼び出し。
涼 : はぁ、これ明日来るのかな。強制バットエンドだったらどうしよう。
アヤメ : バットエンドかぁ……。正直、GMの質問の意味も分からなかったし。
最後に、PC4、涼を呼び出し。
アヤメ : 降志人さんはどう思います?
降志人 : 僕は、劇場がちゃんと存続していればそれで良いんだし。公演さえできれば良いかなーと。
GM : 戻りました。とりあえず、このシーンはここで終わりで良いですか?
アヤメ : 他の人に、『劇場内の大時計』の【秘密】教えてもらえないんですか?
GM : 残念ですが、GMは拒否します。
降志人 : 何と!
GM : 他になければ、このシーンは終わりです。
アヤメ : ど、どうしよう……。
○○○ミドルフェイズ 4サイクル目(5)/マスターシーン○○○
GM : 日付が変わる直前です。君たちは目まいに似た、酷い違和感を感じます。アヤメさん、《第六感》で判定してください。
アヤメ : えっと、目標値は6。(コロコロ)良かった、成功。
GM : 夢乃も《第六感》で判定。
夢乃 : (コロコロ)ん、成功です。
GM : 降志人も同じく。
降志人 : 私も目標値は6です。(コロコロ)OK。
夢乃 : 私のプレッシャーが半端ないんですが。(コロコロ)あ!!
GM : ダメですね。
降志人 : まぁ、しょうがない……。
GM : 最後に涼もどうぞ。
涼 : 7以上……来いっ!(コロコロ)良し。
夢乃 : 今度は(コロコロ)大丈夫でした。
夢乃の失敗があり、降志人だけは【秘密】を獲得できないまま、クライマックスフェイズに突入することになってしまいました。
GM : どうしよう、どうしよう、一人だけハブになっちゃった……(若干キョドるGM)。とりあえず、他の人はこれ見てください。
降志人 : あ、何か見ながらやることになるんですね。
GM : はい、申し訳ないですけど、今の段階で降志人は見れません。そしてこのシーンは終了。いよいよクライマックスフェイズです!
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