□忍岡中学校 7つの怪 ミドル□


○○○ミドルフェイズ 1サイクル目(1)/石綿 有世○○○
有世 : はい!
麻衣 : むっちゃやる気だ!
GM : 他の方、良いですか?
詩織 : あまり変なことしなければ。
GM : (笑)……ではどうぞ。
有世 : 感情を結びに行きたいです。まずはシーン表(コロコロ)4。
GM : 現代日本のシーン表を使いますので、これです。
有世 : 窓ガラスの前に不気味な何かが映り込む…か。ここは玄関だよね?皆、まだいる?
一同 : います。
有世 : 外を見てみよう。
GM : 暗いです。特に光源はないですね。
繭 : と、そこで何がか視界の端を掠めていく。
有世 : 「今、何か……いえ、一筋縄では行かないかもしれませんね」
GM : クールですねー。
有世 : 「麻衣さん、ところで、これからどう動きます?」
麻衣 : え?突然だし、面食らって口ごもるかな。「えーっと……うぅ……」
有世 : 「あなたはもっと闊達な性格の筈。なぜそんなオドオドしているのですか?」
麻衣 : 「だって、学校から出られないなんて!異世界なんて!」
有世 : 「七不思議を調べに来たんですよ。これくらいのこと、起こっても当然じゃないですか」
麻衣 : それには上手く返せないかも。まだ混乱してるし、ツッコミも入れられない(笑)。
有世 : 「いつもみたいに元気を出してください。貴女はムードメーカーなんですから!貴女が暗くっちゃ、友達だって不安ですよ!」とやや語調荒く言います。
麻衣 : その言葉にハッとして、沙枝ちゃんを見ます。
GM : 沙枝子は怖そう、と言うより不安そうな感じですね。
麻衣 : 「そう、だよね。ビクついてたって始まらない!有世もたまには良いこと言うじゃない」
有世 : と言う訳で、《怒り》で感情判定します。(コロコロ)…成功。更に、頼れる姿を見せたことで、【誘惑】します。
GM : 怖いー。
麻衣 : 見直すかどうかの瀬戸際。
有世 : その通り!(コロコロ)よし、成功!
麻衣 : 《怒り》に一番近いのが《殴打》だから、9以上で抵抗成功…(コロコロ)…騙された!じゃなくて、見なおした!
詩織 : コロリ。
麻衣 : コロリです。さぁ、感情をどうぞ。
有世 : コロリといってもらいました。【友情】で。
詩織 : 【愛情】じゃなくて?
有世 : ちょっと恥ずかしい……ので。そこまではちょっと行けないかな!
詩織 : そこは恥ずかしがるんですか?
繭 : 有世→麻衣はランダムで、麻衣→有世は指定できるんですね。
GM : その通りです。
有世 : 僕から麻衣さんへは…(コロコロ)…6……【狂信】?

一同 :(笑)

繭 : 判定に成功したのに、何かに負けたみたいになっています(笑)。
麻衣 : 先に自分の感情を決めてからこっちを指定すればよかったんじゃ(笑)。
GM : 美味しいなぁ。ダイスって凄い。あとは、居場所かアイテム1つを強奪してください。
麻衣 : 因みに持ってるアイテムは「鎮痛剤」か「お守り」です。
有世 : 「お守り」を預かっておくのも良いかなー。
麻衣 : あ、強奪って言うか預かってもらうのもありですね。小さめでこの場で渡してもおかしくないもの…あ、キーホルダーくらいのキーライトを「お守り」として渡します。「良いものあったんだ、持っといて」
有世 : 面白いですね。じゃあ、代わりに火薬玉(子どものおもちゃ的なもの)を渡します。
麻衣 : 「なんでこんなの持ってんの?」
有世 : 「探偵なんで」
繭 : 「こういうものを室内で投げてはいけません(笑)!」
GM : 良い感じにまとまりましたね。友情が目覚めた!
有世 : 「頑張って行きましょう。麻衣さん、音頭を!」
麻衣 : 「よーし、頑張って旧校舎の謎を解き明かすぞー!」


○○○ミドルフェイズ 1サイクル目(2)/斎藤 麻衣○○○
麻衣 : このまま続けてシーンもらっちゃって良いですか?
GM : どうぞー。
麻衣 : 「おー」と盛り上がったところで、シーン表は(コロコロ)8。えっと、深い闇の中…ですね。旧校舎って電気つかないんだよね?まんま今の状況かな。(注:本当は携帯電話が急に鳴り響く、でした。参照していたページが違ったので)
GM : 皆、まだ集まっている状態ですね。
麻衣 : NPCはどうしてます?
GM : 沙枝子は「お、おー」って感じ。若干乗り遅れました。正勝は……。
繭 : (正勝に扮して)「ん(頷いている)」
GM : それっぽい。
麻衣 : 先輩、良いキャラしてんなー。よし、先輩に話しかけよう。「さっきの七不思議以外にも、この旧校舎に怖い話ってあるんですか?」
GM : (正勝に扮して)「旧校舎ってことなら、七不思議はさっき挙げた7つに絞られると思うよ」
麻衣 : 「そうですか」……どうやって、感情判定に持って行こう。うーん。
GM : (正勝に扮して)「七不思議に興味があるのかい?」
麻衣 : 「あ、はい。そうなんです」
GM : 得意分野に話を振ってくれたので、嬉しそうに、「この学校のものじゃなくても良ければ色々あるよ。……」と語り出します。
麻衣 : GM、ありがとう。楽しく話ができたので、《悦び》で感情判定します。(コロコロ)3・3の6で成功。感情は(コロコロ)3。よし、惚れ込むとしよう。【愛情】で。キラキラした目で見てます。
GM : こちらは(コロコロ)5。【憧憬】か【劣等感】……【憧憬】で。
詩織 : さっき、有世さんとも良い感じだったのに。
繭 : 若いって素晴らしい。……そして、誰も調査しようとしないと言う……。
有世 : 次から探偵の力を見せますよ!大丈夫!

一同 : (笑)


○○○ミドルフェイズ 1サイクル目(3)/雪白 詩織○○○
詩織 : では、私はF『北校舎2階 中央階段踊り場 鏡 【東側】』を調べます。
麻衣 : 場所的には玄関のすぐ目の前ですね。離れる理由もないし、一緒に行きます。
繭 : 私は次のシーンに別の所を調べるので、そちらに向かっているということで、一緒にいません。
有世 : 目の前ですよね?ついて行ってはいないけど、そちらを見ています。
GM : 有世は登場ですね?沙枝子と正勝はそれぞれ別の所を調べるために、移動をし始めています。登場していない扱いです。
詩織 : シーン表は(コロコロ)8。同じですね。真っ暗な階段を上がっていきます、光源はタブレットのバックライトです。
麻衣 : それはそれで怖いよ!
GM : 鏡の前に付きました。調査判定をどうぞ。
詩織 : 暗いので《手触り》で鏡を確認します。(コロコロ)10で成功。
GM : すると、鏡の中、詩織と麻衣の後ろから制服を着ている女の子がじぃっと君たちを見つめています。
麻衣 : ぎょっとして後ろを振り返ると?
GM : 振り返ると消えます。
詩織 : 私はじっと鏡を見ています。
GM : 麻衣が振り返った時、鏡からも女の子は消えてしまいます。
詩織&麻衣 : !!
GM : すると、「こっち」と声が聞こえます。声のした方を見ると、廊下の曲がり角のところに立ち、手招きしています。「こっち、こっち」…ついていきますか?
麻衣 : 「誰?!」
詩織 : ついていきます。
麻衣 : あたしも。
有世 : 僕も行きましょう。
GM : 3人ですね。「こっち」、「こっち」と行って女の子は君たちを導き、1−3の教室の前で消えます。ハンドアウトを2つ、追加します。1−3の教室と女子生徒の霊ですね。
詩織 : 「ここですか」と教室のドアを開けようとしたところでシーン終了します。

『北校舎2階 中央階段踊り場 鏡 【東側】』の秘密
 鏡を覗き込むと、自分の背後に制服を着た女子生徒が立って、こちらをじっと見つめている。驚き振り返るが、誰もいない。
 ふと、階段の下を見下ろすと女子生徒が手招きをしている。彼女に着いていくと、1−3の教室前で止まりそのまま消えてしまった。
 ☆ハンドアウト『1−3教室』『NPC3 女子生徒の霊』追加


○○○ミドルフェイズ 1サイクル目(4)/小鳥遊 繭○○○
繭 : 最後は私ですね。女子生徒を調べたいなー…。でも別行動してたから、そっちがどういう状況か分からない……。よし、尋常ならない声が聞こえたので皆を追いかけます。
麻衣 : あたしの「誰?!」とかですね。
GM : 足音も聞こえるでしょうし、1−3の教室まで辿りつけたとします。
繭 : シーン表は(コロコロ)8。また?えっと、引き続き暗いです。真っ暗です(笑)。
有世 : 間違ってはいない。
繭 : 「どうしたの?」と慌てて走りこんできます。
麻衣 : 「今、女の子がいたんだけど、消えちゃって……」焦って意味不明な説明をします。
詩織 : カクカクシカジカ。
有世 : 僕は懐中電灯を使って床や壁を調べいます。
繭 : カクシカで把握しました。「ここに入っていったのね」教室の扉を開けて、女子生徒を調べます。
GM : 教室の中には変わったところはありません。
繭 : 何で調べよう……。やっぱり便利な《第六感》かな。(コロコロ)成功。気になる所が見つかりました。
GM : 女子生徒の方ですね。では、ある机の前に来た時にふと君の頭をよぎった感情がありました。…これは全体公開ではありませんので、どうぞ。

 『NPC3 女子生徒の霊』の秘密
 PC1(雪白 詩織)のお婆さん。50年前行方不明になった生徒とはクラスメイトだった。詩織を助けたいという思いからこの旧校舎に現れた。
 この秘密を知ったPCは、彼女からプラスの感情を結ばれる。

繭 : これは…私からは何もしないんだよね?
GM : はい。こっちで処理します。君が立ち止まると、背後に何かいたような気配を感じました。
繭 : 振り返ってみます。
GM : 女の子の影を見たような、そんな気もしますが、そこには何もいません。
麻衣 : こっちからは、先生が振り返ったリアクションだけが見えたんだよね?「まゆしー、どうしたの?」
詩織 : 「まゆしーさん、どうしたんですか?」
繭 : うん、それ別のゲーム。

 某、シュ○インズ・ゲートと言うゲームのヒロインでした。

麻衣 : (笑)改めて「繭ちゃん先生、どうしたの?」
繭 : 特に伏せておく理由もないし、公開しちゃいます。
GM : いきなり全体公開かー。
有世&麻衣 : えぇっ!?おばあちゃん?
GM : 名前とかは適当に決めてくれて良いですよ。
詩織 : 「綾瀬」にしよう。
有世 : おばあさんは何かを知っているのかな?
詩織 : 「おばあさん……」


○○○ミドルフェイズ 1サイクル目(5)/マスター○○○
GM : ここでマスターシーンを差し込みます。実は、沙枝子は別の場所を単身で調べに行っています。そして調査判定には成功しました。……と言う訳で、1−3に集まっているPCに彼女の悲鳴が聞こえました。
GM : (沙枝子に扮して)「きゃぁぁぁぁっ!」
麻衣 : 「沙枝ちゃん?!」すぐに行きます。
有世 : 麻衣さんについていきましょう。
繭 : 私も、先生として生徒の悲鳴は放っておけません。
GM : 3人が行きますね?辿り着くと、沙枝子が倒れています。
麻衣 : 「大丈夫?!」と駆け寄って、助け起こします。
GM : 廊下の向こうから、ズズッ…ズズッ…と何か思いモノを引き摺る音が聞こえてきました。

一同 : !!

繭 : 皆を背中にかばい、懐中電灯の明かりを向けます。
GM : ぼんやりとした明かりに浮かび上がったモノ…それは、女の子が這いずっている姿でした。
麻衣 : これは……。
繭 : テケテケ……。
GM : その通り!女の子には下半身がありません。ズルズル、ズルズル。ゆっくりと近寄ってきたその女の子はふ、っと顔をあげます。そうして君たちを視界に入れた瞬間、凄いスピードで向かってきました。その顔は狂気に満ちた笑みを浮かべています。《切断》で恐怖判定をしてもらいます!
麻衣&繭 : 成功!
有世 : スペシャル!だけど関係無し!とりあえず成功。
GM : 全員成功ですか。テケテケは笑い声だけを残してふっと消えました。秘密を公開します。

 @『北校舎2階 廊下』の秘密
 「テケテケ」
 放課後、1人で廊下を歩いていると前方から腰から下のないセーラー服の女子生徒(テケテケ)が体を引きずり這ってくる。
 目が合うとその女子生徒はニヤリと笑い、手を足のように使い猛スピードで追いかけてくる。
 恐怖判定《切断》

有世 : 因みに、知った顔ではない?
GM : ないです。
繭 : 「伊神さん、大丈夫?」
GM : 気を失っていましたが、揺り起こされるとすぐに気が付きます。
GM : (沙枝子に扮して)「今!女の子が!」
繭 : 「えぇ、でも、もう大丈夫だからね」
GM : 沙枝子は気が緩んだのか、泣き出してしまいました。
麻衣 : 「一人にして、ごめんね……」


○○○ミドルフェイズ 2サイクル目(1)/雪白 詩織○○○
GM : やりたい人がいなければ、PC1からですが。
詩織 : 後回しにしてもらえると嬉しいです。私は1−3を調べるつもりですが。
麻衣 : 私は詩織に合流したいです。「詩織を放っておけないよ!」ってことで。
詩織 : あ、でも1−3を調べるのはできれば1人でやりたいので、先にシーンもらいます。
GM : では、詩織からですね。1人のシーンで。
詩織 : 了解しました。シーン表は(コロコロ)3。
GM : もぐり酒場…酒場?!

 ここで、違うシーン表を見ていたことが発覚。8→暗闇は「狂騒の20年代」のシーン表でした。
一同 : !!(笑)

GM : 今までの分は仕方ないので、このままで。今回は「本当は怖い現代日本」で。ピチョン、ピチョン、と水滴が落ちる音がします。
麻衣 : 雨とかかな。
詩織 : おばあさんが私をここに呼んだ理由があるはず。耳をすまして《物音》で調べます。(コロコロ)水音に誤魔化されそうになりましたが、成功。
GM : すると、教室が明るくなってきました。放課後くらいの明るさです。そして後ろのドアを開け、さっきの女子生徒が入ってきました。
詩織 : 「おばあさん…」
GM : 彼女には君が見えていないようです。彼女は、教室に残っていた生徒に「今日も調べ物?」と声をかけました。声をかけられた生徒は「綾ちゃんか、6つまで調べたけど、あと1つが見つからなくてね」と言って、ノートに何かを書き込んでいます。
詩織 : ノートを覗きこむことはできますか?
GM : 覗きこんでも、なぜか何が書いてあるかは分かりません。
有世 : 不思議な光源がノートの上を走ってるんだよ。
GM : すると、別の男の子が教室に入ってきて、「お前、またそんなこと調べてるのかよ。辛気臭いことばっかしやがって」と、ノートを書いていた生徒に絡んでいます。絡みつつ、その男子生徒がちらっと綾瀬の方を見ているのが分かります。
麻衣 : 微妙な関係の3人でしょうか。
GM : 綾瀬は「そんなことばっかり言わないで!」と庇っていますね。やがて、最後に入ってきた男の子がノートを取り上げ、教室から出て行ってしまいました。ノートの持ち主も彼を追って出ていきます。
有世 : 綾瀬さんは?
GM : ちょっと呆れた顔をして、ため息をついています。よくあることなのかもしれません。
詩織 : ……2人を追いかけます。
GM : ノートを取り上げた男子生徒、それを追う学生。その二人を追う詩織、ですね。しかし、階段の下辺りで男子生徒を見失ってしまいます。追いかけていた生徒も同じく見失ったようで、辺りをキョロキョロとしていますね。
GM : (生徒に扮して)「どこ行ったんだよー。……え?あれは?」
GM : その生徒は踊り場にかけられた鏡を見ています。ここでハンドアウト『北校舎2階 中央階段踊り場 鏡 【西側】』を追加します。
麻衣 : あ、さっきのは【東側】だったね。
GM : はい。踊り場を挟んで、東西…つまり、左右に鏡が掛かっている状態です。
詩織 : 「あの鏡は…?」
麻衣 : 合わせ鏡?
GM : 【東側】の鏡は姿鏡サイズ、【西側】の鏡は少し小さいです。
麻衣 : さっきは気づかなかったのかな?
GM : 先ほど踊り場の鏡を調べた際、西側には鏡はかかっていませんでした。代わりに絵がかかっていたと記憶しています。
有世 : なるほどー。
繭 : 普段ないところに鏡が現れて、あの子も「あれ?」って思ったのかもね。
GM : さて、詩織が鏡を認めた時点で、いきなり明かりが消えました。
詩織 : っ、何事?
GM : どうやら元の世界に戻ってきたようです。場所は、詩織がさっきまで居た所と同じ、踊り場の下です。詩織は夢から覚めたような感覚を覚えますね。
詩織 : ……鏡は?
GM : 西側の壁には絵がかかっています。触って調べてみても、仕掛けのようなものは見つかりませんね。
詩織 : 「これは、一体どうなっているのでしょうか……」

 『北校舎1階 1−3教室』の秘密
 50年前行方不明になった生徒のクラス。その生徒は「学校の七不思議」について調べていたらしい。調べた内容はノートにまとめ、大事にしていた。
 だが、同級生にそのノートを校舎のどこかに隠されてしまう。
 ☆ハンドアウト『古びたノート』追加


○○○ミドルフェイズ 2サイクル目(2)/斎藤 麻衣○○○
GM : 次は、順番で行けばPC2の有世?
有世 : うーん、どうしよう。先に誰かやってもらえます?
麻衣 : ではあたしが!予定どおり詩織と合流したいです。北校舎2階の廊下から階段を降りているところで絵を調べている詩織とばったり出会います。
GM : 了解です。シーン表どうぞ。
麻衣 : (コロコロ)6。
GM : 暗い道を1人で歩いていると、後ろから足音が。
麻衣 : 怖いよ!さっきのテケテケじゃないでしょうね!!
有世 : あ、僕が更に後ろから追っかけていたことにして良いですか?
繭 : 私は伊神さんと少し休んでいます。まだ、彼女は動けるコンディションじゃないと思うので。
有世 : テケテケ…じゃなくて、テクテク。
麻衣 : 止めて、怖くて振り向けなくなるから!
一同 : (笑)
麻衣 : でも振り向きますよ。勇気を持って。「あ、有世、1人?」
有世 : 「はい、伊上さんは先生に任せて来ました」
麻衣 : 「今、足音が2つしたような……?」
詩織 : 「麻衣さん、有世さん」
麻衣 : 「あぁ、良かった詩織!大丈夫?」
詩織 : 「はい。大丈夫です。沙枝子さんは?」
有世 : 「先生が付いていますよ」
麻衣 : ところで、さっきの、踊り場の絵のことってあたしたちには話す?
詩織 : そうですね…。……まぁ、全部話しましょう。
麻衣 : 「でも、これは見たところただの絵だよねぇ」と言いながら《手触り》で調査します。
GM : OKです。
麻衣 : (コロコロ)あ、失敗。得意分野なので、生命力削って再判定します。……(コロコロ)よし、成功!
GM : すると、また周りが明るくなってきます。麻衣が調べていた絵はやはり鏡になっています。しかし、その鏡に君たちは映っていません。
詩織 : やっぱり、鏡……。
GM : (生徒に扮して)「どこ行ったんだよー。……え?あれは?」
GM : 詩織は気づきますが、先ほどのシーンの続きです。生徒は階段を登り、東側と西側の鏡の間、つまり合わせ鏡の中に立ちます。
GM : (生徒に扮して)「この鏡は!」
GM : そう言って、その生徒は東側の大きな鏡を見ます。その瞬間、鏡の中の生徒自身が手を伸ばしてきました。どういう訳か鏡面を突き破ったその手は、生徒を鏡に引っ張り込もうとしています。
麻衣 : 自分の鏡像に引っ張られてる!止めなきゃ!
GM : しかし、君たちは干渉できません。君たちの目の前で、その生徒は悲鳴を上げながら鏡に飲み込まれていきました。……あとには、ただ何も写っていない合わせ鏡が残っただけです。ここで秘密を公開します。

 『北校舎2階 中央階段踊り場 鏡 【西側】』の秘密
 「合わせ鏡」
 踊り場の東側に大きな全身鏡がある。
 昔はその反対の西側にも鏡があったらしいが、今は絵が飾られている。
 なぜ、鏡が外されたのか…それはある噂が広まったから。
 「合わせ鏡の間に入り、そのまま鏡の中に引きこまれ戻ってこれなくなった生徒がいる」と。
 それと同時に、こんな噂も囁かれるようになった。「西側の鏡を外され、その生徒は二度とこちらの世界に戻ってこれなくなった」と。

GM : 気付くと、君たちは元の暗闇の中にいます。
麻衣 : 戻って来た?
GM : はい。そして絵の裏から、1冊のノートが落ちてきました。先ほどのハンドアウトで出た『古びたノート』です。
麻衣 : ノートを拾います。
GM : このノートはシーンプレイヤーである麻衣が持っている、と言う扱いにします。以後、秘密はノートを持っているPCなら誰でも調査することができ、所有権は任意で受け渡しすることはできるものとします。
麻衣 : では、「このノートって何だろう?」と呟いたところでシーン終了にします。……って言うか、秘密が凄い気になるよ!
GM : でしょ(笑)?


○○○ミドルフェイズ 2サイクル目(3)/石綿 有世○○○
有世 : 次、僕で良いですか?
繭 : どうぞー。
有世 : 1つ1つ調べて行きましょう。前のシーンから繋げていきます。「麻衣さん、そのノート、見せてもらえますか?」ゲーム的に言えば、僕にノートくれませんか?
麻衣 : OKです。一緒にノートを見るイメージかな?
繭 : あ、できれば合流したいなー。ぼっち寂しい(笑)……正確には伊神さんと2人でだけども。
有世 : 了解です。GM、良いですよね?
GM : 良いですよー。
有世 : あー、良かった。「その二人はちょっと今出れません……」とか言われたらどうしようかと。
繭 : やだ、何に巻き込まれてるの(笑)?!
GM : 大丈夫です。巻き込まれていませんので、普通に合流できます。
有世 : では移動しました。「良かった、無事のようですね」
GM : あ、そこに正勝もやって来ます。
麻衣 : 「あ、先輩!」と言う訳で、誰も止めないなら全て話しますよ。カクカクシカジカ。何せ【愛情】持ちですから。
GM : (正勝に扮して)「あ、そのノートは!」とノートに反応します。
有世 : 「これから調べてみようと思ってるんです」
GM : (正勝に扮して)「そうだね、調べてみよう」
有世 : 「とは言え、廊下で調べるのもなんですし、どこか落ち着ける場所へ移動しましょう」適当に空き教室に入ります。
繭 : ゾロゾロ(移動する音)。
麻衣 : 失敗しないでよー。「お守り」渡しちゃったから、サポートできないよー。
有世 : 再判定も考慮して、得意分野の《第六感》で調べます。きっと何かに気付くはず!
麻衣 : ノートを有世に渡します。
有世 : まずはサイコロ1つ…(コロ)あ!
麻衣 : 「1」とか見えてますけど。
有世 : 大丈夫!もう1つが4以上なら。……(コロ)あ”!
GM : 3ですね。
有世 : 大丈夫!こんな時のための得意分野です。正気度減らして再判定します。
GM : 潔いな。
有世 : 「おかしいな、何も見つからないなんて……」(コロコロ)今度は成功。
GM : OKです。この秘密も全体公開です。

 『古びたノート』の秘密
 50年前行方不明になった生徒が大切にしていたノート。ノートには学校の七不思議について調べたことが書かれている。
 「七不思議を全て知った者は7つの恐怖に囚われる。
  その恐怖に打ち勝たない限り、その恐怖から解放されることはない」
 儀式シート『学校の七不思議からの解放』公開


段階 手順名 指定特技 参加条件 ペナルティ
西側壁に鏡をかける
 任  意 
鏡を所持
恐怖からの解放
@切 断
正気度マイナス1
(失敗した場合)
 
 
 
 
 
F霊 魂
ノートを渡す
 任  意 
感情(プラス)を持っている


繭 : この番号は…七不思議のそれぞれに対応してるってことかな?
有世 : 「ノートを渡す」の「感情(プラス)を持っている」は、ノートを渡す方から渡される方への感情?
GM : はい、ノートを渡すべき相手「に」プラスの感情を持っていることが条件です。
麻衣 : 何となく分かってきたね。
有世 : そうですか?
詩織 : それぞれのPCで持っている情報(秘密)が違うので、全体像の見え方が違うんですよね。
有世 : 確かに。それがインセインやシノビガミの面白いところ。
繭 : 私、全然分かりません。恐ろしいシステムです(笑)。えーと、この儀式は1から順にやっていかないとダメ?
GM : はい。段階2はイベントをこなすと内容を公開していきます。既に@切断とF霊魂はオープンです。
繭 : 切断はさっきのテケテケね。
詩織 : 判定に失敗していたら、正気度を減らされていたってことですね。
GM : いえす。
詩織 : F霊魂は、最初の『北校舎2階 中央階段踊り場 鏡 【西側】』の時ですよね?恐怖判定してないですけど。
GM : …………………悲しいお知らせですが、完全に失念しておりました。くぅ。

一同 : (笑)

繭 : あるある。良くある。
有世 : しかし、あとノートを渡す相手を判明させ、判定5つをクリアし、鏡探しですか。まだまだ残ってますね。
麻衣 : 鏡は調査していく間に手に入るんじゃないかな。と言うか、特別な鏡じゃなくても良いなら、どうにでもなるような。
有世 : 確かに、特に指定アイテムとは書いてないですが。
繭 : やって行けば分かるでしょう、きっと。
GM : ……儀式、します?
麻衣 : しますよ!インセインのボスは倒せないことが多いですからね!
GM : 何というメタ発言(笑)。
有世 : やることは山積みですが、皆で挑めば脱出できます。頑張りましょう!


○○○ミドルフェイズ 2サイクル目(4)/小鳥遊 繭○○○
繭 : 2サイクル目ラストです。シーン表は(コロコロ)8。
GM : 圏外のはずの携帯から電子音が鳴り響きます。
繭 : びっくぅ!…………あ、目覚まし。
GM : マジか(笑)。
繭 : いやぁ、びっくりした。
麻衣 : なんでこんな時間に鳴るの?!
繭 : 見回りの終了時間です。ここまでで帰れるはずだったのに……。
有世 : 切ない話です。
繭 : さて、せっかくなので使ってみたい特技があります。【研究】を使います。
GM : 対象は?
繭 : 綾瀬さんで。(コロコロ)成功。綾瀬さんの居所をゲットしました。
GM : はい、どうぞ。
繭 : それからシーンの行動は……ここはあからさまに怪しい久々津君の秘密を調べます。「久々津君、さっきはどこに言っていたの?」
GM : (正勝に扮して)「僕なりに調べてましたよ?」
繭 : 誤魔化しているようにしか聞こえない(笑)。教育実習時代に彼のクラスで歴史の授業を受け持ったことがありますので、その時と態度との態度の差で彼の真意を探ります。特技は《歴史》で。
GM : やや苦しいですが、まぁ、良いでしょう。
繭 : ありがとうGM。我ながら苦しいと思ってました!(コロコロ)成功。
GM : どうぞ。

 秘密を渡された繭の反応は、果たして――。

繭 : …………!! 麻衣 : おぉ、かーなーりショックを受けています。
GM : 正勝はニコっとしています。あ、正気度が減る『ショック』じゃないですよ。
繭 : 「久々津君……あなた……」
GM : (正勝に扮して)「さぁ、調べよう!七不思議はまだまだ残っているよ」


○○○ミドルフェイズ 4サイクル目(5)/マスター○○○
GM : 次のシーンに行く前に、前のシーンで全く存在感のなかった沙枝子ですが、もちろん、皆と一緒にいました。…が、ぼやっとしています。
繭 : 「伊神さん?大丈夫?」
GM : 反応がありません。何かを考えこんでいるようです。
麻衣 : 「沙枝ちゃん!」肩を軽く揺すってみます。
GM : (沙枝子に扮して)「あ、何?」
GM : 我に返ったように麻衣を見返しますが、まだどことなくぼんやりしています。
詩織 : 「少し休みますか?」
GM : (沙枝子に扮して)「大丈夫、さ、調べなきゃね」
麻衣 : 目が離せないな、この子も。


○○○ミドルフェイズ 3サイクル目(1)/石綿 有世○○○
GM : 3サイクル目です。
麻衣 : 誰から、どこから探す?
有世 : 僕、良いですか?
GM : どうぞ。
有世 : 伊神さんの秘密を調べたいと思います。シーン表は(コロコロ)7。
GM : 誰かからの視線を感じている……。
有世 : この学校はどこにいても誰かに見られているように感じる。七不思議そのものに監視されているようだ。
麻衣 : 何となく居心地悪いです。
有世 : さっきまで見ていたノートを閉じて。このノートは麻衣さんに返しましょう。「麻衣さん、頑張りましょうね」
麻衣 : 「うん!」受け取ります。
有世 : さて、これからはどうしましょうか。調べる場所がたくさんあるし、単独行動?
麻衣 : 1人だと何があるか分からないし、ペアで良いんじゃない?て言うか、沙枝ちゃんが心配。
繭 : あ、伊神さんは私が。職員室なら休めるソファとかありますし。…と言う訳で、私のシーンは職員室の調査をしますよ。
有世 : 了解です。で、話し合っている中に紛れて、さり気なく伊神さんに話しかけましょう。「さっきは、どうして1人で行ってしまったんですか?」
GM : (沙枝子に扮して)「それは、怖かったけど、七不思議を探さないと元の世界に帰れないと思って」
有世 : 「暗闇の中を、懐中電灯もなしにですか?平気だったんですか」
GM : (沙枝子に扮して)「そんなこともないけど……」
繭 : なぜこんな話運びに……。
麻衣 : 《怒り》を呼びこむため?でもあたしは相談に夢中で沙枝ちゃんが意地悪されていることに気付いていません。
有世 : 畳み掛けますよー。「あなたが麻衣さんや詩織さんをここに誘ったんですか」
GM : (沙枝子に扮して)「う、うん……」
繭 : 隣で聞いていた私が怒りますよ。「石綿君、そんな風に追い詰める話し方しちゃ、ダメよ」
有世 : ナイスパス。では先生の《怒り》に対する伊神さんの反応から秘密を探ります。
麻衣 : 煽りスタイル自重(裏手ツッコミ)!
有世 : 怒りを買うスタイルなのです。だから、リプレイには向かないと。……《怒り》は好奇心の分野じゃないから再判定できないんだけどね。
繭 : なぜそこまでして。
有世 : そう言うキャラですから。でも、よく考えたらこの場面で失敗は痛すぎるような。
GM : そうでしょうね。
有世 : GM、訂正して良いですか?反応から不自然な部分がないか、《第六感》で判定します。
GM : 煽りスタイルは変えないんですね。
有世 : はい。(コロコロ)成功。
GM : はい、どうぞ。

 『NPC1 伊神 沙枝子』の秘密
 実は新学期を前に引っ越しのため転校することが決まっている。転校で友達と離ればなれになることがすごく寂しい……一緒にいられなくなるならいっそこの旧校舎から出られなくなってもいいのに……と考えている。
 クライマックスフェイズまでに雪白 詩織もしくは斎藤 麻衣から【友情】の感情を結ばれなかった場合、この校舎から出ることを拒否し、他のPCたちを道ずれにこの校舎に留まろうとする。


有世 : ふむ。
繭 : 「伊神さん、大丈夫?」
GM : (沙枝子に扮して)「大丈夫です、大丈夫、大丈夫……(段々声が小さくなっていく)」
麻衣 : 大丈夫じゃないヤツだ!
有世 : 大丈夫じゃなさそうですね。「伊神さん、ここは麻衣さんや詩織さんと一緒に行動した方が良いのではないですか?」
GM : (沙枝子に扮して)「……そうだね、麻衣ちゃん、詩織ちゃん、一緒に行っても良い?」
麻衣 : 「もちろん。無理しないでね」
詩織 : 「はい。一緒に行きましょう」
有世 : せっかくですから、さっき麻衣さんから預かったキーホルダーを伊神さんに渡しましょう。「これは麻衣さんの「お守り」です。あなたに預けましたよ」
GM : そう言うことか!預かりました。PCが指示したタイミングで使用します。
麻衣 : 凄い意味深なシーンに。でも手番がヤバすぎて改めて調べに行けない。
GM : 有世は麻衣と感情結んでましたよね?情報共有が発生させることができます。
麻衣 : あ、忘れてた!
有世 : そう言えばそうでした。はい。
麻衣 : (秘密を読んで)あぁぁぁ!OKです!確かにこれは美味しい状態!
有世 : 「では、あとは任せました!僕は1人で大丈夫なんで!」と言って走り去ります。
繭 : 1人?!うーん、では「待ちなさーい」と追っかけます。
GM : 因みに、正勝は1人での行動を宣言しました。「頑張ろうかなー」と言いつつ、歩いていきます。
麻衣 : 【愛情】持ってるので、素直に心配します。「大丈夫ですか?」でも友達も放っとけないし。
GM : (正勝に扮して)「心配しないで(ニコニコ)」


○○○ミドルフェイズ 3サイクル目(2)/石綿 有世○○○
有世 : 突然ですが、居所をそれぞれ交換しておきませんか。
繭 : あ、良いですね。
麻衣 : では、別れる前に今後はこうやって動いて、どこそこに集合して、と取り決めておこう。
GM : 了解です。希望者はこのタイミングで居所交換して良いです。あ、NPCは対象外でお願いします。
一同 : 交換します。

 しばし、次の行動について話し合うPCたち。思春期真っ盛りなPCなんで男子トイレには男子が行かなきゃね!じゃあ有世しかいないね!とか、そんな話です。

詩織 : 鏡がありそうだし、女子トイレ調べます。
GM : はい。シーン表振ってください。
詩織 : (コロコロ)12。
GM : 寝苦しくて目が覚めた。意識はあるようだが……。
麻衣 : 白昼夢か。トイレで……そして金縛り?
繭 : トイレで金縛り?怖い!!
麻衣 : トイレで何を見るんだ、詩織。
GM : (沙枝子に扮して)「何だかワクワクするね」
麻衣 : 沙枝にちゃんがおかしな方向に振り切れてる!
詩織 : どんどん大丈夫じゃなくなってますね。…再び《手触り》で。暗闇の中を手探りで調査します。(コロコロ)5。
繭 : ぴったり成功。
GM : トイレの一番奥から、何か声がします。
麻衣 : クスクス、とか?
GM : 違いますね。「赤い紙…?青い紙…?」
繭 : これ、答えちゃダメなヤツだー。
GM : 「赤い紙…?青い紙…?」囁きはずっと続いています。ドアがすっと開き、声は段々と大きくなってきていますね。
麻衣 : 何度も問いかけられてると、脅迫観念で思わず答えちゃいそう。
詩織 : 「鏡が必要です」

一同 : 質問ガン無視かい(笑)!!

GM : そっち?!いや、そんな返答はそれこそガン無視ですよ。
麻衣 : 声が続くなら、プレッシャーに耐えかねて思わず口走ろう。
GM : あ、答えちゃいます?
詩織 : 素早く麻衣さんの口を塞ぎます。物理的に。
麻衣 : 「あ(モゴ)」
GM : えっと、それなら沙枝子が答えちゃいます。「赤」
麻衣 : 「沙枝ちゃん!」
GM : 答えた瞬間、声は消えます。そして声の代わりに、君たちの耳には沙枝子が激しく咳き込む音が聞こえます。
麻衣 : 「大丈夫?!」
GM : あまり大丈夫そうには見えません。血を吐いています。吐いた血で服が赤く染まっていきます。咳は酷く鳴るばかり――さぁ、《医学》で恐怖判定してください。
麻衣 : 良かった、持ってる!(コロコロ)成功。
詩織 : 実は私も隣の《教養》を持っています。嗜みです。(コロコロ)成功。
GM : なかkな失敗しませんね。ちぇ。
麻衣 : ちぇ、じゃない!
GM : 判定に成功したので、沙枝子の血を止めることができました。服は血で汚れたものの、命に別状はありません。イベントを解決したので、本人も驚きはしたものの、けろっとしていますね。秘密を公開します。

 B『南校舎2階 女子トイレ』の秘密
 「赤い紙、青い紙」
 トイレの一番奥の個室に入ると、どこからともなくこんな声が聞こえてくる。
 「赤い紙が欲しいか? 青い紙が欲しいか?」
 「赤い紙」と答えると、身体中から血が噴き出し死んでしまう。
 「青い紙」と答えると、身体中の血液を全て抜き取られ真っ青になって死んでしまう。
 恐怖判定《医学》
 (恐怖判定に成功すると「トイレの鏡」を入手する)

繭 : あ、鏡ゲット。
GM : 沙枝子が服についた血を流そうとした手洗いで、覗き込んだ鏡が偶然外れました。
詩織 : 「沙枝子さん、大丈夫?休みますか?」
GM : (沙枝子に扮して)「大丈夫。お願いだから一緒にいて」
麻衣 : 「…うん、一緒にいよう」


○○○ミドルフェイズ 3サイクル目(3)/斎藤 麻衣○○○
麻衣 : トイレにずっといるのも微妙だし、一度玄関に移動しようかな。
詩織 : 異議なしです。
麻衣 : で、移動途中で、そっと詩織に話しかけます。「ねぇ、詩織ちゃん。友達の友達って、友達だと思う?」
詩織 : 「思いますよ。こんな状況ならなおさら」
麻衣 : こそっと沙枝ちゃんの秘密をわたします。1回だけチャレンジさせて欲しいの。
詩織 : 良いと思います。
有世 : 頑張って。
麻衣 : 沙枝ちゃんの様子は、どんな感じ?
GM : 元気になってますね。むしろちょっと明るくなったかも。
麻衣 : 「大変なことになったね」
GM : (沙枝子に扮して)「そうだね。びっくりしたよ」
麻衣 : 「自分たちが学校の怪談に巻き込まれるなんて」
詩織 : 「世の中には科学では説明できないことがたくさんあります」
GM : 沙枝は妙にハイテンションで頷いています。
繭 : この子のテンションが不安を誘うなー。
麻衣 : あたしもあまりの変貌に戸惑いを隠せないよ。「でも、脱出できれば良い思い出になるよね!」と無理矢理前向きに。
詩織 : 「そうなると良いですね」
麻衣 : 「せっかくの春休みなんだし、もっと楽しいこともしたいよ!」
GM : 未来の話題については、沙枝子ははっきりとした返答をしません。
麻衣 : 「今週末、ヒマ?新しいケーキ屋さんができたんだ
って。一緒に行こうよ!」
GM : (沙枝子に扮して)「今週末……今週末は……」 麻衣 : えっと、沙枝ちゃんの秘密はまだオープンになってないからはっきりは口にできないのか。
繭 : はい。ここに1人の情弱が!
麻衣 : うーん、「まずはこっから出て、それから遊びに行こうよ!」
詩織 : 「明日にでも」
麻衣 : 「早咲きの桜が咲く公園があるんだよ、キレイだよ」
GM : (沙枝子に扮して)「桜……」
麻衣 : 「今ならメールもできるし、これからも、いつだって会って遊べるよ」と手を握ります。
詩織 : 「地球は丸いんですから」
繭 : あぁ、予測できました。
麻衣 : わー。すみません!難しいよー。
GM : まぁ、良いですよ。
麻衣 : ありがとう!握った手を通じてあたしの気持ちが伝わると良いな!《手触り》で判定します。(コロコロ)スペシャル!
有世 : 生命力回復した!
麻衣 : 問題はここから。このダイスで引き寄せる!(コロ)5……【憧憬】にします(ガックリ)。
GM : こちらは(コロ)…【狂信】です。
GM : (沙枝子に扮して)「うん、私、麻衣ちゃんを信じてるから!ずっと一緒にいるんだって」
有世 : 噛み合ってないぞー!
麻衣 : あぅぅ。伝わらなかった……。


○○○ミドルフェイズ 3サイクル目(4)/小鳥遊 繭○○○
繭 : 最後は私ですね。また(コロコロ)6ゾロ。
麻衣 : 6ゾロ率高いなー。
繭 : 有世に追いついてぱしっと手を掴みます。その廊下は不気味な月光に照らされています。その光景はまるで悪夢のよう。身体が思うとおりに動いているのか、自分でも疑わしいと思っています。
有世 : 「先生、来ちゃったんですか」
繭 : 「1人で放ってはおけないでしょう」あ、さっき言った通り職員室を調べたいんで、石綿君が男子トイレに行く途中で職員室の前を通ることにします。
有世 : ではそのルートで。「しかし、格好付けた所を見られた手前、何かちょっと照れくさいですね。」伊神さんの秘密を渡します。
GM : これで沙枝子の秘密はオープンです。
繭 : このまま行くと、ここから出たくないルートに一直線なんじゃ。
有世 : 「友達ですから!大丈夫ですよ。地球は丸いんですから」
麻衣 : 拾った!
有世 : せっかくなので(笑)。
繭 : この怪異を解決すれば、とりあえずここに閉じ込められるってことはないのかな?と希望を持ちつつ心配が尽きない。「伊神さん、様子がおかしいと思ったら、こんな……」
有世 : 「先生は、距離が離れたら心も離れてしまうと思いますか?」
繭 : 既に大人だから各種別れも経験しているはず。
麻衣 : 急に生々しい話になりましたねー。
繭 : 「簡単とは言えないけれど、距離を埋めるお互いの努力があれば心が寄り添っていくことは可能だと思います」
有世 : 「大丈夫ですよね。それができるのが麻衣さんです」
繭 : 「伝わると良いんだけど」
有世 : 「大丈夫です」
麻衣 : ダメだったよ、すみません!
繭 : と、前シーンについてここで語っているのでした。「ところで、私も聞きたかったのだけれど。石綿君は久々津君と仲良かったのね?」
有世 : 「いえ全然」

一同 : (笑)

有世 : 「今日初めて会いましたから。僕は仲良くなれたら良いかなーと思ってますが」
繭 : 「そうだったのね。とても気が合うようだから、以前からの付き合いなのかと」
有世 : 「あそこまで語り合える人は中々いませんから。……彼が何か?」
繭 : 「……彼のことは、私が何とかするわ」
GM : そう来るか!
有世 : 「どういうことですか?」
繭 : それには微笑んで答えません。そして、久々津君を対象に【研究】を。(コロコロ)おっと、ギリギリ成功。
有世 : と話している間に職員室の前に。
繭 : 私は入りますが、石綿君は?
有世 : ご一緒します。
繭 : ガラガラ。やっぱり私の知っている職員室とはずいぶん違いますね。
GM : 50年前ですからね。パソコンやプリンターはないでしょうし。色々懐かしい感じです。
繭 : それにしても、こんなことになるなんて。もっと早く生徒たちに出会って家に帰していれば、彼らが巻き込まれることもなかったかもしれないのに、と後悔しています。
麻衣 : 良い先生やー。
有世 : 暗い!暗いです先生!
GM : ここでも煽りスタイル!
繭 : えっと、その煽りは無視です(笑)。《憂い》を帯びたため息を吐きつつ、けれど何とかしなくちゃ、と義務感で調査します。(コロコロ)成功。
GM : 職員室の電話が鳴ります。リリリーン。
繭 : ………………取りたくない。とっても取りたくない。
有世 : 「先生、取らないんですか?」
繭 : 取りますよ、取りますとも!
GM : 電話の向こうで声がします。「私メリーさん。今」
繭 : ガシャ。
麻衣 : 切った(笑)!
GM : ちょっとー!衝撃だよ。
繭 : いや、ガシャりたいけども。ガシャりたくてしかたないけど、ちゃんと聞きます。
GM : ありがとう。「今、校門の前にいるの」カチャ、ツーツー。
繭 : 受話器を置きます。やっぱりね!予想通り!!
GM : リリリーン。
繭 : (受話器を上げる仕草)
GM : 再び声がします。「私メリー」
繭 : (受話器を下げる仕草)
GM : 言わせてよ!最後まで!
繭 : ヤダー!怖いんだもん!

一同 : (大笑)

 以後、電話が続き、「グラウンドの途中」「校舎の玄関前」「職員室の前」と続きます。
 因みに、最後の電話は有世が代わりに取り、最終的には電話機を放り投げました。

有世 : ポイッ!
一同 : (笑)

繭 : 次は「あなたの後ろ」だろーなー。
GM : リリリーン。
繭 : …………
有世 : 「先生、取らないんですか?」
繭 : (受話器を上げる仕草)
GM : 「私、メリーさん。今、あなたの後ろにいます」
繭 : 分かってるよ!!
GM : 恐怖判定をお願いします。《電子機器》で。
繭 : やった、《数学》の隣、目標6!
有世 : 僕も《数学》持ってもます。知識が好奇心じゃないから、目標は7。
繭&有世 : (コロコロ)成功!
有世 : しかもスペシャル!回復したっ。
GM : では振り返っても何もいませんでした。残念。
麻衣 : いやー、今のメリーさんは良かった。
繭 : こっわかった!

 E『南校舎1階 職員室』の秘密
 「メリーさん」
 夜遅く職員室に残っていると電話がかかってくる。電話を取ると「私、メリーさん。今校門の前にいるの」と答え、電話が切られる。
 その後何度も電話がかかってきて、そのたびに「メリーさん」は近付いてくる。
 最後に電話を取ると「私、メリーさん。今あなたの後ろにいるの」と言い、振り向くとメリーさんに殺される。
 恐怖判定『電子機器』

GM : しかし、皆様、恐怖判定失敗しませんね。何ということだ。


○○○ミドルフェイズ 3サイクル目(5)/マスター○○○
GM : 一度、玄関に集合するシーンにしましょう。
麻衣 : 鏡が手に入ったことを報告。
繭 : メリーさんの恐怖についての報告。
詩織 : 血だらけの沙枝子さんについて報告。
有世 : 先輩の成果は?
GM : (正勝に扮して)「いやー、僕、まだ何も見つかってないんだ」

一同 : 怪しすぎる!!


○○○ミドルフェイズ 4サイクル目(1)/石綿 有世○○○
 次の行動について話し合うPCたち。
 最終的に引き続き麻衣&詩織ペアに沙枝子も同行、正勝と行動することにちょと腰が引けている繭と特に気にしていない有世、そして当の正勝と言う2グループに別れました。
GM : 最終サイクルですよー。
有世 : 僕、先輩と男子トイレ調べてきます。
繭 : 先生も行きますよ。男子トイレでも!
有世 : シーン表は(コロコロ)7。
GM : 視線を感じている、振り向いても誰もいない。
有世 : ……メリーさん?
繭 : (笑)さっき結局登場できなかったもんね。
麻衣 : 実は根に持ってる?
有世 : 時折後ろを気にしつつ、男子トイレに行きます。
繭 : 時々振り返ってはびくっ!としている石綿君を見守りつつ、ついていきます。
GM : そんな二人の後を正勝はのんびりついていきます。
麻衣 : 縦一列なの?!
GM : それは何の隊列なの?
有世 : ソード・ワールド的な(笑)?トイレに到着しました。ここにきっと何かあるはず…《第六感》で判定します。
詩織 : 再判定も視野に入れてますね(笑)。
有世 : もちろんです。えいっ。(コロコロ)成功!
GM : 一番奥の個室だけ、扉が閉まっています。そして扉の向こうからは声がします。「かみをくれ……かみをくれ……」
繭 : ポケットティッシュ持ってますよ。
GM : (正勝に扮して)「それをあげたらどうでしょう?」
有世 : とりあえず、扉が開くか調べましょう。
GM : 開きません。「かみをくれ……かみをくれ……」
有世 : 扉の上の隙間からぽいっと投げ込みます。
GM : 「かみをくれ……かみをくれ……」
有世 : 「紙はもうありません」
GM : すると、ガタンっと音を立てて扉が開きます。「ならばお前の髪をくれー!!」便器から白い手が伸びてきています!にゅおーん!!
繭 : いやー!!
GM : 《手触り》で恐怖判定をしてください。
有世 : 《憂い》の隣!目標値は6!
繭 : 私も《憂い》から、目標7。
有世&繭 : 成功!!
GM : えー、また?仕方なない。伸びてきた手は君たちに辿り着く前にすっと消えてしまいました。
麻衣 : 失敗を望まないで!

 C『北校舎1階 男子トイレ』の秘密
 「かみをくれ」
 トイレに入ると一番奥の個室が閉まっており、中から「かみをくれ」という声が聞こえてくる。
 トイレットペーパーを投げ入れても再び「かみをくれ」と言われるため、「もうない」と返すと声はぴたりと止む。
 そして扉がゆっくりと開き「この紙じゃない…お前の髪だ!」の声と共に便器の中から伸びてきた手に髪を掴まれ、便器に引きずり込まれてしまう。
 恐怖判定《手触り》
 (恐怖判定に成功すると「トイレの鏡」を入手する)

有世 : 2枚目の鏡、ゲットですね。僕が所持しています。


○○○ミドルフェイズ 4サイクル目(2)/小鳥遊 繭○○○
GM : 次はどうしましょう?
麻衣 : 残りは音楽室と中央階段かな。あたしはできれば後半まで様子を見たいな。
繭 : あ、次は私シーンもらいます。でも、音楽室は怖いな。メタな話をすると《芸術》の判定が来そうなのが不安。
詩織 : 《芸術》なら私、得意です。
繭 : なら、中央階段にします。シーン表は(コロコロ)9。
GM : 俄に空が暗くなり、雨が降ってきました。
繭 : また暗くなってきました……。雨音が不気味。気のせいか寒気もします。が、それはそれとして、伊神さんを対象に【研究】を。(コロコロ)成功です。「伊神さん、大丈夫かしら」
有世 : さっきから【研究】しまくりですねぇ。
繭 : せっかくなので(笑)。中央階段到着。
GM : 判定は何でします?
繭 : 中央階段の脇に設置されているガラスケースの中から郷土史とか学校史の本を調べいきます。《メディア》で。(コロコロ)成功。
GM : 階段の上から、ガタン、と音がします。
繭 : ?何だろう、登って確認します。
GM : 登って行くと、階段の一番上のところに靴が落ちています。そして、今度は一番下でドサッと何か重たいモノが落ちたような音がします。
繭 : やだなぁ。振り返りたくないなぁ。
GM : どうします?
繭 : 振り返りますよ。ゆっくりと階段を下ります。
GM : 君が降りてくるのに合わせて、「1段、2段、3段……」カウントする声がします。
繭 : 「誰?どこにいるの?」
GM : 「11段、12段」
繭 : 登った時は、12段しかなかったんですよね。
GM : しかし、今は君の目の前にもう1段残っています。
繭 : 降りるしかないよね……。
GM : 君の足にはぐんにゃりとしたイヤな感触が伝わってきました。さぁ、《殴打》で恐怖判定!
繭 : 遠い!目標値8。(コロコロ)失敗。
有世 : 僕はもう1つ遠いです。目標値は9。(コロコロ)僕も失敗しました。
GM : おめでとう!さ、【狂気】を1枚ずつ引いてくださいねー。
有世&繭 : 引きました。
GM : 君が恐る恐る足元に目を向けると、そこには女子生徒が!その首がぎぎぎっと動き、君と目が合います。
繭 : 踏んじゃった!見ちゃった!
GM : 彼女は狂気に満ちた笑みを浮かべ、しかし次の瞬間には消えてしましました。
繭 : へたり込みます。遭遇しちゃいけないモノに出会ってしまった……。

 A『北校舎1階 中央階段』の秘密
 「真夜中の13階段」
 12段までしかない階段だが、真夜中に目を閉じたまま1段1段数えながら登るとあるはずのない13段目が現れる。
 目を開けその13段目を見ると、頭から血を流した女子生徒が横たわっており、目が合うとニヤリと笑う。
 恐怖判定《殴打》

GM : (正勝に扮して)「先生、大丈夫ですか?」
繭 : 「久々津君、嬉しそうね」
GM : (正勝に扮して)「まさか!でも、これでかなり集まりましたね」
繭 : 「もう少しでここから出れます」
GM : 返答はありません。
繭 : 「ね?皆、ここから出ますよ。私が必ず無事に脱出させてみせます。……あなたも、一緒に、外に行くの。絶対に」


○○○ミドルフェイズ 4サイクル目(3)/斎藤 麻衣○○○
GM : 一方そのころ。ガールズチームです。
詩織 : 沙枝子さんと感情、結び直したいですか?
麻衣 : どうしようかな。……詩織ちゃんに任せて良い?ぶっちゃければ感情判定で【友情】が出るかどうか、完全なランダムなんだよね。ダメだった時に、感情を結んでいる相手が1人でも多い方が良いかもしれないし。
詩織 : 私は構いませんが。
麻衣 : では音楽室を調査します。
麻衣 : 音楽室と言えば?
繭 : ベートーベンの目が光る、突然ピアノが鳴る、とか?
GM : まずは判定をしてくださいね。
麻衣 : 壁の肖像画を触ってみます。「やっぱり夜に写真とか見ると、動きそうで怖いよね」ペチペチ…《手触り》で。
GM : どうぞ。
麻衣 : ぐにゅって言ったら笑えるますね!
繭 : 笑えませんよ?!
麻衣 : キャラ的にはパニックですけど、多分プレイヤー的には酷すぎて笑えそう。(コロコロ)成功。
GM : 突然、君たちの身体は自分の意思では動かせなくなります。
麻衣 : 動けない?!
詩織 : 金縛りです!
GM : すると、音楽室のピアノが曲を奏ではじめます。
詩織 : その曲は?
GM : 「エリーゼのため」にです。動けない君たちはピアノの方を見ることもできません。
麻衣 : ……さっきまで、ピアノのところには誰もいなかったよね……?
GM : 君たちの背後でピアノは鳴り続けます。程なく、最後の音が鳴り、辺りは静寂に包まれました。
麻衣 : 終わった……?
GM : 一瞬の静寂の後、再度、同じ曲が始まります。2度目、3度目、そして4度目。曲調は徐々に荒くなっていっています。まるで叩きつけるような音です。
詩織 : どういうことでしょうか。
GM : 4度目の音が鳴り始めると、音楽室がガタガタと揺れ始めます。叩きつけられた衝撃がピアノだけではなく、部屋全体に伝わったような様子です。さぁ、《芸術》で恐怖判定を。
麻衣 : 恐怖心を《芸術》から《第六感》にしたのがラッキー。《乗物》から7!
詩織 : 《芸術》持ってます。(コロコロ)「そこ、弾き方が違いますね」
麻衣 : ダメ出しした!(コロコロ)って、わー、失敗した。
GM : 【狂気】1枚プレゼントー。
麻衣 : うぅ。もらいます。

 D『北校舎1階 音楽室』
 「ひとりでに鳴り出す古いピアノ」
 真夜中になると誰もいない音楽室からピアノの音が聴こえる。――その曲は「エリーゼのために」。
 何度も繰り返されるその曲を4回聞いた人は死ぬ。
 恐怖判定《芸術》

GM : 4回聞いたら死ぬんですけども……死んじゃったら困るので(笑)判定に失敗した人は生命力を1点削ってください。
麻衣 : パニックになって足元が覚束ないです。転んで壁に激突しました。どんがらがっしゃーん。
GM : (沙枝子に扮して)「大丈夫、麻衣ちゃん!!」
麻衣 : 「イタタタ、うん、ヘーキ」
詩織 : 「沙枝子さんは?」
GM : (沙枝子に扮して)「私は大丈夫」
詩織 : 「良かった。それにしても、何だったんでしょうか……」ピアノを見てみます。
GM : ピアノの鍵盤は血でべっとりと濡れています。血塗れの手で弾いたかのような有り様です。
麻衣 : くらり。さすがのあたしも貧血を起こしそうです。
GM : (沙枝子に扮して)「麻衣ちゃん。これで、全部揃っちゃったね」
麻衣 : 「うん。全部揃ったね。帰ろう」手を引いて待ち合わせの場所に戻ろうとします。
GM : その手をパシンと振り払います。そして「ごめん!違う……違うの……」と口ごもってうつむきました。
麻衣 : だったらぐっと手を掴んで引っ張ります。
GM : 抵抗はしませんが、足は重いです。
詩織 : 沙枝子さんの背中を押します。
麻衣 : ナイスフォロー。「帰ろうよ。こんな所にずっといたって、いつさっきみたいな目にあうか分からないよ」
GM : 無言で引きずられるまま、教室をついていきます。が、ぽつり、と呟きました。「ここにいれば、皆、ずっと一緒なんだよ」
麻衣 : 「あたしはこんな所イヤだ!ケーキ食べに行ったり、桜見に行ったり、遊びにだって行くんだから。ね、帰ろう」


○○○ミドルフェイズ 4サイクル目(4)/雪白 詩織○○○
GM : 最終シーンです。
詩織 : はい。前シーンの続きから行きます。シーン表は(コロコロ)4。
GM : 窓ガラスのに何かが写り込んだよんだ。目の錯覚?
詩織 : じっと外を見つめます。この外にも何かがいるのでしょうか。
繭 : 目を逸らさないんですね!
詩織 : 沙枝子さんに向かって語りかけます。「ずっと、ここにいるなんていけません」
GM : (沙枝子に扮して)「私はただ……寂しい。このまま、皆とお別れするのが寂しいの。我慢できないの」
詩織 : 「お別れって、どういう意味ですか?」
GM : (沙枝子に扮して)「離れ離れになるの。毎日会ってお話することもできない。メールとかだって、きっとその内途切れちゃう」
麻衣 : 「そんなことないって!」
GM : (沙枝子に扮して)「最後は皆、忘れちゃうんだよ。だから、私は……」
詩織 : 「ここには楽しいことはありません。もし離れ離れになったとしても、お会いすることはできます」
GM : (沙枝子に扮して)「それを信じ続けることなんてできないよ」
詩織 : 「沙枝子さんは信じられなくても、麻衣さんはきっと信じ続けます。麻衣さんが信じている限り、あなた達がまた出会うことはできる、と思います」
GM : (沙枝子に扮して)「詩織ちゃんは?」
詩織 : 「私だって、いつだって、あなたの元へ駆けつけますよ」爺がいるので連れて行ってもらいましょう。
繭 : 金の力!
有世 : 良いこと言ってたのに!
詩織 : いや、大事でしょう、そこ。
GM : (沙枝子に扮して)「だったら、私に信じさせて」
麻衣 : ここだ!頑張って、詩織ちゃん!!
GM : 頑張れー。
詩織 : 《物音》で、沙枝子ちゃんへ私の気持ちを心音で伝えましょう。(コロコロ)成功。
麻衣 : こっからが本番!
繭 : 2!2!
詩織 : …………

 全員が見守る中、運命のサイコロが転がり……出た目は――「4」。

一同 : あぁぁぁ。

GM : えっと、こっちは(コロ)あ、2だ。【友情】取ります。
一同 : そっちでか(笑)!

詩織 : 他に取れる手段もない……仕方ない。「沙枝子さん、私は嘘はつきません」と言って、【忠誠】を取っておきます。
GM : 沙枝子はそれに答えません。
麻衣 : 「さ、帰ろう」と言って、強引に手を引っ張っていきます。

有世 : (ルールブック参照中)あ、戦闘に勝利すると自分の感情を変えることができるってルールがある。
麻衣 : え!!……本当だ!しまった、完全に見落としていたよ……。どうしようー。
 今更ながらのルール確認。見事に全員でド忘れていたのでした。とは言え、これは最終シーン。あとはクライマックスフェイズで何とかできることに一縷の望みを残すしかありません。

有世 : ともあれ、全ての不思議が揃いました。先輩はどう出るでしょうか。



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