使用ルール:マルチジャンル・ホラーRPGインセイン
著者:河嶋陶一郎/冒険企画局 発行所:株式会社 新紀元社



忍岡しのぶおか中学校 7つの怪 オープニング□


○○○参加者○○○
GM … Q子
PC1 … ★黒猫★
PC2 … SS
PC3 … いづみ
PC4 … 瀬川吹雪


○○○キャラクター紹介○○○
ゲームマスター(以下、GM) : では!本日はインセイン!今回は忍岡中学校がシナリオ舞台です。PCは中学生3人に、先生1人。旧校舎からの脱出が皆さん共通の使命となります。頑張って目的を果たしてください。…新キャラなんで、まずは軽く自己紹介からお願いします。PC1からどうぞ。
PC1(以下、詩織) : 雪白 詩織です。忍岡中と言う名前が出ましたが、聖アボット学院中等部の生徒と言うことになってます。
GM : あ、はい。了解しました。
PC2 : え、どんな感じで合流するの?
PC4 : PC2か3のどっちかと知り合いか、クラブ活動系とか…。
PC3 : 私と幼馴染です。ね?
詩織 : はい、なので、何となく一緒に行きます。
PC3 : オカルト系とか好きなの知っているし、「だったら一緒に行く?」みたいな感じで。
詩織 : 内気でどこかぼんやりしている女の子です。お金持ちのお嬢さんで、切り絵同好会所属。おばあさんが死んでから魔術を齧っています。

 詩織は前回、別シナリオのキャラ流用です。その時は大学生だったので、過去のキャラと言う設定。ちなみに、大学生Ver.詩織は怪異分野に3つも特技を持っており、正気度3からのスタート&【召喚】持ちと言うかなりはっちゃけた設定になっていました。それでも何とか生き残った!!頑張った!

PC4 : 今回正気度はいくつ減らしてスタートしてるの?
詩織 : 1だけです。でも【大胆】を持ってるので、プラスマイナス0です。案外、大胆な性格をしています。
PC2 : おぉ!アビリティは2つとも装備タイプなんだ。
詩織 : 「世界は哀しみに満ちている」…恐怖心は《哀しみ》です。

<キャラ詳細>
PC1 雪白 詩織/女性/13歳/中学生
  アビリティ:【基本攻撃】 【戦場移動】 【資産】 【大胆】
  好奇心:知覚/特技:《切断》 《手触り》 《物音》 《芸術》 《教養》 《魔術》/恐怖心《哀しみ》


GM : 続きまして、PC2。どうぞ。
PC2(以下、有世) : 僕は13歳、男性。ダイス振ったら職業が探偵になったので、探偵クラブに入っていることにしました。名前は石綿 有世です。
PC4 : 石綿って…アスベスト…?
有世 : ダイス振ったら「メーソン」って出たので。メーソン→石工組合→石綿になりました。
PC3 : そこで石綿に行くのか…‥。
有世 : 探偵クラブに所属しながら、色んな所を探りまくっています。性格的には、相手を怒らせる事が多いので、非常に扱いづらい子です。…録音するなんて思ってなかった。このキャラ造形で大丈夫かなぁ。
PC4 : 方向転換はしないんですね?!
有世 : キャラクターイメージ的に、情動分野に取るなら《憂い》と《怒り》しかなくて。ちなみに、サポートアビリティの【誘惑】を持っています。

 【誘惑】とは、感情判定に成功した時に、相手の感情を好きに決めることができ、その上居所を得るかアイテムを一つ強奪するアビリティ。対象も抵抗判定をすることができますが、使う相手を間違えるととっても不穏な空気が流れる可能性がある……かも?

有世 : お前のものは俺のもの……あ、大丈夫。旧校舎から脱出するって使命は皆、一緒(にこり)!
詩織 : ジャ○アン……?
有世 : そう言うコミニュケーションしかできない子なのです。
PC4 : それ、とんだコミュ障なのでは?!
PC3 : ある意味【誘惑】でのコミニュケーション能力に長けているのかも。て言うか、むしろサイコパス?
有世 : そこまでは行ってないから!!
一同 : (笑)
PC4 : 恐怖心は?
有世 : 《魔術》です。オカルトは信じない派。旧校舎は面白そうなんで、探検に来ました。

<キャラ詳細> 
PC2 石綿 有世/男性/13歳/探偵クラブ所属の中学生
  アビリティ:【基本攻撃】 【戦場移動】 【誘惑】 【かばう】
  好奇心:知覚/特技:《憂い》 《怒り》 《第六感》 《メディア》 《数学》 《考古学》/恐怖心《魔術》


GM : PC3どうぞ。
PC3(以下、麻衣) : 同じく中学校1年生の、斎藤 麻衣――あえて普通の名前にしてみた。元気系の女子中学生ってことで、行動派&わりと肉体派です。スポーツ少女系のイメージ、所属は陸上部にしました。
GM : なるほどー。
麻衣 : あと、趣味は自転車。中学校にサイクリング部なんてないだろうから、趣味で自転車乗り回します。技術分野の特技に《乗物》持ちたかったので。
GM : 《夢》も持っているんですね。
麻衣 : こんな感じの子が意外と乙女ってのは常套ですよね?ロマンティックなものも好きってことで、夢占いします。ので、怪異の《夢》も取ってたり。
有世 : いーねー!きっと当たるんですねー。
GM : 嫌な夢みるんですね。
麻衣 : それってフラグ?
一同 : (笑)
麻衣 : 恐怖心は《芸術》です。芸術的センスがきっとない。
PC4 : …あ、被った。
GM : 被っても大丈夫ですよ。
麻衣 : そう?でもせっかくだから変えようかな。……よし、《第六感》にしよう。致命的に勘が悪い。だからあまり二択問題とかやりたくない。
GM : 了解です。
麻衣 : アビリティは【危険感知】と【連撃】です。ガンガン行きますよー。
GM : ヤる気だ……。

 ヤる=殺る?…その答えは如何に……(笑)

麻衣 : あと、詩織とはご近所さん。小学校は一緒だった設定です。有世はクラスメイト、かな?
有世 : オッケーです。

<キャラ詳細> 
PC3 斎藤 麻衣/女性/13歳/中学生
  アビリティ:【基本攻撃】 【戦場移動】 【危険感知】 【連撃】
  好奇心:知覚/特技:《殴打》 《悦び》 《手触り》 《乗物》 《医学》 《夢》/恐怖心《第六感》


GM : PC4、お願いします。
PC4(以下、繭) : はーい。小鳥遊 繭です。先生です。…時期の指定ってあったっけ?
GM : 三学期が終わって新学期が始まるまでの、春休みです。新学期が始まったら旧校舎壊し始めようねって話になってます。
繭 : 今年大学を卒業したばかりの新人教師ってことで、4月から任命される予定です。今回は下見に来てます。
麻衣 : ここの中学卒業って訳ではない?
繭 : ないです。でも教育実習的なものでこの学校に来たことはある、はずです。まゆちゃん先生とか、たかちゃん先生とか適当に呼んではください。
有世 : どうやって呼ぼうかなー。
繭 : 初めての実務を控えていてややナーバス気味…なので《憂い》を持っています。数学と社会科が担当科目です。芸術分野がとても苦手で、小学校の先生ってピアノを弾く技能が必要だったりするんですけど、最後までその単位が取れず、危うく卒業できないところでした。《芸術》怖い……。
麻衣 : ギリギリ!
有世 : 小学校の先生はオールマイティーに色々出来ないとダメらしいですね。
GM : 幅広いですねー。
繭 : はい。そうらしいです。あとは、生真面目で生徒想い。必殺技はチョーク投げ!の気持ちで《射撃》持ちです。
GM : なるほど(笑)。
繭 : アビリティは【危険感知】と【研究】です。【研究】が使ってみたいな!

<キャラ詳細>
PC4 小鳥遊 繭/女性/22歳/先生
  アビリティ:【基本攻撃】 【戦場移動】 【危険感知】 【研究】
  好奇心:知識/特技:《射撃》 《憂い》 《第六感》 《メディア》 《数学》 《歴史》/恐怖心《芸術》


GM : それでは始めます。
一同 : お願いしますー!


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 忍岡中学には今は使われていない木造の校舎が存在する。
 50年前その校舎で1人の生徒が行方不明になった。
 家族や友人、学校の関係者総出で探したが、結局その生徒が見つかることはなかった。

 50年が経ち、忍岡中学校も今では新校舎に代わり、旧校舎も建物の老朽化に伴い近々取り壊しが決まっている。

 今この街に、生徒のことを覚えている者はもういない。
 インセイン シナリオ『忍岡中学校 7つの怪』



   ―――――――――――――――――――――


一同 : おー(パチパチ)!
麻衣 : 雰囲気ある!


○○○オープニングフェイズ シーン1/雪白 詩織 & 斎藤 麻衣○○○
GM : オープニングフェイズです。今回はPC1とPC3は合同でします。
詩織&麻衣 : はーい。
GM : ある日の夕方、部活から帰宅しようとしていた君に、一人の女の子が声をかけてきます。彼女の名前は伊上 沙枝子。麻衣とは仲の良いクラスメートです。
GM : (沙枝子に扮して)「麻衣ちゃん、麻衣ちゃん!今夜、旧校舎に行ってみない?」
麻衣 : 「わっ、急にどうしたの?」
GM : (沙枝子に扮して)「もうすぐ壊されるって話だよね?私、一度行ってみたかったの!」
麻衣 : いつにないハイテンションにちょっと気圧されつつ……でも興味はあります。「確かに、面白そう。行ってみたいな」
GM : 君が了承すると沙枝子は嬉しそうにします。でも二人じゃ不安らしく、他に一緒に行けそうな子がいないか聞いてきます。
麻衣 : 「だったら、あたしの友達にも聞いてみるよ。(PC2を見つつ)怪談とか不思議系に興味ある子、知ってるし。誘ってみるね」
GM : (沙枝子に扮して)「ありがとうー!」
GM : 集合時間や場所を決めます……日が暮れた後、旧校舎の裏側にしましょう。沙枝子は一度、君と別れて帰宅するようです。
麻衣 : どうやって家に言い訳しておこうかな。
繭 : やっぱり、お互いの家に泊まるってカモフラージュを?
麻衣 : それで!沙枝子ちゃんと口裏を合わせておこう(笑)。「そう言うことで。じゃ、またあとでねー」
GM : (沙枝子に扮して)「うん!後でねー」
麻衣 : 沙枝子ちゃんと別れたら詩織ちゃんに連絡しなきゃ。今どきの子だと……Line?
有世 : おお!イマドキ。
GM : 詩織はスマホ持ってる?
詩織 : i Pad持ってます。
一同 : そっち?!
詩織 : そして携帯はガラケーです。
一同 : 何のこだわりなんだ(笑)?!
麻衣 : えっと、とりあえず、メールなら確実かな。「今日の夜、ウチの学校の旧校舎の探検をするんだけど、一緒に来ない?」ポチポチ、送信っと。
詩織 : 「忍岡中学校でしたっけ?」
麻衣 : 「そうそう。この春に取り壊しちゃうんだって。もうここしか機会ないかなって、友達に誘われちゃって」
詩織 : 「例の噂があるところですよね?」
麻衣 : 「噂?50年前に行方不明者が出たって事件のこと?」
GM : 旧校舎は古いので、色々な噂があるかもしれません。
詩織 : それが本当なら興味あります。「行きます」出かけることを爺に伝えておこう。
繭 : お金持ちなー。
麻衣 : 「現地集合だけど、場所が分からなかったらウチに来て。一緒に行こ」
詩織 : もう到着しております。自家用車で。

一同 : 早ぇよ(笑)!
 どんだけ楽しみなのか。時刻はまだ夕方。麻衣は詩織宅でお茶をして時間を潰してから出かけることにしたのでした。


○○○オープニングフェイズ シーン2/石綿 有世○○○
GM : 次は有世のシーンです。既に旧校舎の中からのスタートとなります。
有世 : 了解です。「ここで、昔何があったのか」と昔あった事件や七不思議について虫眼鏡で探査中。……1人で。
繭 : 1人で?
有世 : そう言う子なので。
GM : 薄暗くなりつつある時間帯です。君が1人ぼっち、もとい、独力で調査をしていると、向こうからコツコツコツ…と足音が近づいて来ます。
有世 : 隠れます(キッパリ)。
GM : 隠れるの?!えっと、「誰かいるのかい?」と男の子が声をかけてきます。
有世 : 男の子?なら姿を見せようかな。
GM : 彼は久々津くぐつ 正勝。忍岡中学校をこの春に卒業した、君たちの先輩です。
有世 : だったら姿を見せて、この学校の生徒だと説明します。
GM : (正勝に扮して)「後輩君か、あ、僕もこの学校の生徒だったんだよ。……ついこの間、卒業したんだけどね。ところで、こんな時間に何をしていたんだい?」
有世 : 「調査です。……色々と」
GM : (正勝に扮して)「もしかして、七不思議だったり、する?」
有世 : 「なぜそれを?」
GM : (正勝に扮して)「やっぱり、僕も七不思議について調べてるところなんだ!」
繭 : まさかの同士?
GM : まさかの同士なのです。彼も在学中に興味を持って、独力で調べている途中です。ありがちなうわさ話から、もちろん50年前の事件についても色んな話を嬉々としてしてくれ、同士との出会いをとても喜んでいます。
有世 : 「今日は一緒に探索しませんか?」
GM : (正勝に扮して)「もちろん、喜んで!」
有世 : 仲間できたー。


○○○オープニングフェイズ シーン3/小鳥遊 繭○○○
GM : 最後はPC4。既に夜、旧校舎の中でスタートしてもらえますか?
繭 : では、先生たちが順番で旧校舎の中を見まわっているということにしましょう。忍び込んでくる不審者がいないかチェックします。
詩織&有世&麻衣 : 忍び込んでます。
繭 : デスヨネ!装備品は基本の懐中電灯です。「暗い所あんまり得意じゃないんだけどなー、って言うか、私、まだ正式に赴任してないんだけどなー」担当するはずだった先生に押し付けられた模様です。

一同 : (笑)

麻衣 : きー、パタン。
繭 : びっくぅ!
GM : ガタン!
繭 : 「っななな、何?!」
GM : (沙枝子に扮して)「あぁっ、やっちゃった!」
繭 : 「だっ、誰??」
GM : うっかり沙枝子ちゃんが音を立ててしまった(笑)ので、詩織と麻衣は出てきてください。
麻衣 : 沙枝子ちゃん、なんとうっかりな!「えっと、あれ?まゆちゃん!……先生?」
繭 : どうして疑問形、ちゃんと先生ですよ!「あなた達、なぜこんなところに!って言うか、ここの学校の子じゃない子もいるんじゃ…」
麻衣 : あ、詩織のことだよね。「えと、とっ、友達です!」
繭 : 「もー、こんな時間に出歩いてちゃだめでしょ。早く帰りなさい!」
麻衣 : 「はーい」…どうしよう?
GM : と言う騒ぎを聞きつけて、有世&正勝ペアも登場してください。
有世 : 了解です。
GM : (正勝に扮して)「誰だ!あっ、先生!」
繭 : (笑)「久々津君まで!皆して、こんなところで何してるのよ」
有世 : 「……先生、先生はまだ赴任前の筈…つまり、これは……不法侵入です!(ドヤ顔)」謎は全て解けました。
繭 : 何一つ解けてないよ?「私は仕事中です。まだ赴任前なのに!つまりはタダ働き中。文句は私に押し付けたN先生に言ってください」
有世 : 「えー、信じられな(モガ)」
麻衣 : 有世の口を塞ぎます。
有世 : こういうのってしっかり調べなきゃいけないのに。ブツブツ。
GM : そんなコント(笑)をしている皆さんは、玄関辺りに到着します。
繭 : 「皆、まっすぐ帰りなさいね」と玄関ドアを開けます。
GM : その時……突然、地面が揺れ――足元が崩れ落ちます。そして、落ちていきます。

一同 : ?!

GM : そのまま暗転――気が付くと、君たちは先ほどと同じ、旧校舎の玄関にいます。

麻衣 : 「あれ、今落ちたはずなのに?」
繭 : 「皆、怪我はない?大丈夫?」
GM : しかし、よく見ると、同じ旧校舎のはずなのに、妙に綺麗です。
有世 : どういうことだ?
GM : (正勝に扮して)「あれを見てくれ!」
有世 : そっちを見ます。
GM : 正勝が指さしたのは、壁に貼ってあった学級新聞です。その年号は1964年。もちろん、さっきまでそんなものはありませんでした。
麻衣 : 50年前?どうなってるのー!!
繭 : もちろん、携帯は繋がらない…よね。
GM : はい。ツーと言う機械音がするのみです。
有世 : 新聞は古くなっていない……?
GM : はい、紙は破れていないし、退色もしていない。
麻衣 : どういうことなの?旧校舎じゃないの?
繭 : 玄関ドアは――?
GM : もちろん開きません。ついでに、試すまでもなく、ドアも窓も開きません。外に出ることは不可能です。
繭 : 皆に下がってもらって、適当な物を投げつけます(キッパリ)。
有世 : 唐突な!
繭 : 現状をしっかりと把握しないとね。玄関の脇に設置してある掃除ロッカーの中からモップを取り出して、思い切り…どいせっ!
GM : ガツっと音がしただけで、ガラスには傷ひとつありません。
麻衣 : 「えぇぇぇ!」ドアをガチャガチャします!パニックです。
詩織 : 「皆様、落ち着いてください」
有世 : 「そうです。これこそ、七不思議の一つ、『過去に通じる扉』を通ったからに違いありません!だから落ち着いてください」
麻衣 : いや、そこは落ち着きポイントなの(裏手ツッコミ)?!
繭 : て言うか、今回の話、既にGMは七不思議を設定してるんじゃないの?GM、大丈夫?
GM : あー、はい。七不思議って大抵、皆が知っているのを足すとつ以上になるじゃないですか。そう言う感じで。
有世 : 適当に言ってるだけなんで、流してください。
麻衣 : 適当かい(続・裏手ツッコミ)!
有世 : 麻衣さんはツッコミがキツイよ!!
麻衣 : はっ、いつの間にツッコミキャラに?!
GM : そこに、しばらく考え込んでいた正勝が声をかけてきます。
GM : (正勝に扮して)「これは僕の推論なんだけど……『七不思議を全て知った者は異世界に連れて行かれる』と言うのがあるんだ。現状はおそらく50年前の旧校舎――つまり、僕たちにとっての異世界に迷い込んでしまったのではないかな。実は、50年前に行方不明になった生徒も七不思議を集めていて、全て知ってしまったために『どこか』に連れて行かれてしまった…そんな噂もあるんだ。」
麻衣 : 「でも、あたし七不思議なんて知らないよ」
GM : (正勝に扮して)「……そこは…まだ、分からない。でも、七不思議を信じるなら、僕たちが今、ここで七不思議を全て集めることで、ここからの異世界――元の世界、に戻れるかもしれない。もしかしたら、だけど」
有世 : 「すごい!論理的に合ってますよ!」
麻衣 : いや、合ってないよ(続々・ツッコミ)。
詩織 : 何を言っているか分かりません(ツッコミ追撃)。
有世 : えー。完璧じゃないか。
詩織 : 論理的かはさておき、何もしないよりはマシですね。やってみましょう。
GM : (正勝に扮して)「僕が集めたところによると、七不思議はこんな話があるってことなんだけど、これが本当かどうか、僕には分からない。だから、皆で確認して欲しいんだ」
GM : 正勝は七不思議を語ります。ハンドアウトを7つ用意しました。該当の場所で秘密を調べると、内容について調べられます。

<忍岡中学校にまつわる怖い噂>
@『北校舎2階 廊下』
A『北校舎1階 中央階段』
B『南校舎2階 女子トイレ』
C『北校舎2階 男子トイレ』
D『北校舎1階 音楽室』
E『南校舎1階 職員室』
F『北校舎2階 中央階段踊り場 鏡 【東側】』

 どれも定番の七不思議スポット。しばし、どんな七不思議かを予想しあう一行。七不思議って意外と地域差やら年代差やらあったりします。

GM : 因みに、全て全体公開情報です。沙枝子と正勝も手伝いますよ。
麻衣 : 1人で行くか、皆で行くかは自由に決めて良い感じだね。「先輩、それぞれどんな話なんですか?」
GM : (正勝に扮して)「それは、行って、自分の目で確認してもらいたいな」
麻衣 : ……無言の圧力を感じるような。
GM : ここからは自由行動。個人行動も団体行動も可です。今回はこんなマップを用意しました。(マップを広げる)
麻衣 : おぉ!
GM : マップに振ってある番号と噂に降ってある番号は同じ場所です。自分がどこにいるかをマーカーで示しておいてくださいね。現時点は玄関にいます。4時間後にここでもう一度集合です。…4時間後ですよ?読み取ってくださいね。
繭 : あぁ…4サイクル……。

一同 : なるほど!(笑)

GM : (笑)ここで、オープニングフェイズを終了します。なお、今回のシナリオはNPCの2人も含め、全員の使命が『旧校舎から脱出する』です。



→ミドル