使用ルール:ダブルクロス THE 3RD EDITION
著者:矢野俊策/F.E.A.R. 発行所:富士見書房社



 ここはキャンペーン"Cry for the moon."のあらすじをご紹介するページです。本当にざっくりしたあらすじですのであしらかず(汗)。
 新しいものほど上に来ています。






□ 第2話 As you like, Up to you.――お気に召すまま、気の向くまま―― □
○○○参加者○○○
GM / 瀬川吹雪
PC1 / 二階堂 葵(にかいどう・そら) ”輝剣(ブリリアント・ウェポン)” … Q子
PC2 / 夢宮 凛(ゆめみや・りん) ”無垢なる悪魔(プリンセス・ディアボロス)” … ★黒猫★
PC3 / 矢崎 裕四郎(やざき・ゆうしろう) ”LIVING WALL(リヴィング・ウォール)” … SS
PC4 / 真壁 瞳子(まかべ・とうこ) ”錆の怪物(ラスト・モンスター)” … いづみ

○○○トレーラー○○○
 砂浜は白く、海は青い。灼けつく直射日光に、目に痛いほどの光の奔流。これぞ太陽の恩恵。
 遠く水平線を臨む、南国の美しい島――海天島(うたしま)。旧い言い伝えの残る、長閑な土地でのひと時に、君は何を思うだろう。
 世界は、こんなにも美しい。けれども、その裏側を知ってしまった君は。

  ダブルクロス THE 3RD EDITION
As you like, Up to you.
  (お気に召すまま、気の向くまま)

 ダブルクロス――
 それは裏切りを意味する言葉


○○○あらすじ○○○
 手にした力で自分と皆の”日常”と守るため、自分を『殺した』レネゲイドビーイング”the thing”の謎を追うため、UGNエージェントとなった、葵。
 ……とは言え、彼女は実戦経験に乏しい。
 一方、S市支部は亮の暗躍によって、多数のエージェントを失い、支部の機能を低下させていた。
 UGNは葵と数名の新人の教育のため、『合宿』を企画する。これには被害を受けたS市支部の立て直しと調査の時間を作り出す目的もあったが――。  突然のことに困惑しながらも、葵は人魚伝説が伝わる、青い空と蒼い海、白い砂浜を臨む南の島――天島(うたしま)へと連行されたのだった。
 元UGNエージェントの教官、槌 躁士(つち・そうし)“元・雷獣(オールド・サンダー)”の指導の下、合宿に精を出す葵・なぜか付き合わされてちょっぴり不服な凛・付き添い兼お目付け役の裕四郎と瞳子。『合宿』は気が抜けるほど和やかに進んでいった。

 だが、裕四郎は顔なじみである躁士の変貌に少なからず驚いていた。
 戦陣を潜り抜けてきた仲間を死なせ、敵を殺しつくし、我を失って暴れまわった事件をきっかけに、彼は辺境の島で半ば引きこもるようにして教官となったいた。裕四郎から見れば、躁士は明らかに暗く、沈んだ雰囲気を持っていた。事件の記憶と後悔に押し潰されかねない程に――。

 一方で、持ち前のコミュニケーション能力を発揮し、この島出身だと言う綾波 美海(あやなみ・みうみ)”ハミングバード”と仲良くなった葵。常に楽しそうな美海は葵に恋バナをしては更に楽しそうに笑っていた。
「ねぇ、槌センセーって超!カッコ良いよね☆」
「あたし、本気出しちゃおっかな。センセーのためになら、何でもしてあげたいの。……協力してくれる?」

 迎えた『合宿』最終日。美海――レネゲイドビーイング”人魚姫”は宣言する。躁士を苦しめる記憶を、後悔を感じる意識を全て奪い去ることを、それこそが彼を救う最善の為なのだと。
「葵ちゃん、協力してくれるよね?だから、邪魔、しないで」
 記憶と意識、そして理性を失いった躁士は、目に映る全てを憎み、破壊しようとその力を奮い始めた。そこには、”衝動”に支配されたオーヴァードの姿があった。

 ”人魚姫”を倒し、躁士の暴走を止めた葵たち。葵の心には利己的なまでに一途な”人魚姫”オーヴァードの在り様が残ったのだった――。


 




□ 第1話 No way? No more? ――あり得ないなんて?本当に?―― □
○○○参加者○○○
GM / 瀬川吹雪
PC1 / 二階堂 葵(にかいどう・そら) ”輝剣(ブリリアント・ウェポン)” … Q子
PC2 / 夢宮 凛(ゆめみや・りん) ”無垢なる悪魔(プリンセス・ディアボロス)” … ★黒猫★
PC3 / 矢崎 裕四郎(やざき・ゆうしろう) ”LIVING WALL(リヴィング・ウォール)” … SS
PC4 / 高橋 雅博(たかはし・まさひろ) ”二荒颪(フタアラノオロシ)” … N氏
PC5 / 真壁 瞳子(まかべ・とうこ) ”錆の怪物(ラスト・モンスター)” … いづみ

○○○トレーラー○○○
 世界は二つに分かれている。レネゲイドウィルス、そしてオーヴァードを知る者と知らない者だ。
 世界の半分を覆うそれらは、しかしもう半分では完全に伏せられている。光に対する闇。あるいは、日常と非日常。己の属さない世界の半分に触れた時、君は何を想うのだろうか――。

  ダブルクロス THE 3RD EDITION
No Way? No more?
  (あり得ないなんて?本当に?)

 ダブルクロス――
 それは裏切りを意味する言葉


○○○あらすじ○○○
 二階堂 葵(にかいどう・そら)は平凡な、言ってみればどこにでもいる、女子高生だった。テレビをつければ物騒な事件を目にしない日はない。それは彼女の住んでいる地方都市S市においても例外ではなく、最近は連続失踪事件がニュースを騒がせている。
 けれども、それはあくまで”テレビの向こうの”世界。どれほど騒がしい世間も、痛ましい事件も、彼女の日常に何ら関わることはなく、今日と同じ明日が続く――大多数の人間と同じように、彼女もそう信じていた。その時までは――。

 懐かしい幼馴染の高槻 司(たかつき・つかさ)と久々の再会を果たし、離れていく覇気のないその姿を不思議に思っていたその時、彼女の人生は唐突に、あっけなく――終わった。
「君はどうだろうか」囁きを最後に、己が血溜まりの中で深く沈んでいく感触。――そして、暗転。

 目覚めた時、世界は変貌していた。彼女の前に現れた下級生、夢宮 凛(ゆめみや・りん)は葵に世界の半分、今となっては葵も所属している世界についての語る。レネゲイドウィルス、オーヴァード、そして世間で語られる連続失踪事件について。
「世間では”失踪”事件となっているが、実際は”殺人”事件だ。被害者は君と同じように不意に殺され……そして、幾人かは君と同じように能力に目覚めている。犯人の正体は未だ不明だ。
 ――君の身柄は、事件が収束するまでS市支部が預かる。しばらくは夢宮君と行動するように」
 支部長を名乗る矢崎 裕四郎(やざき・ゆうしろう)の指示の下、凛・UGNチルドレン月森 亮(つきもり・りょう)”ディビジョン・スリー”・イリーガルエージェントである真壁 瞳子(まかべ・とうこ)と高橋 雅博(たかはし・まさひこ)と協力し、連続失踪(殺人)事件を調べていく葵。

 浮き上がってきた、亮のUGNに対する裏切りダブルクロス。そして司の異変の理由。司は葵と同じように殺され、そして巨大な獣に姿を変えることができる化け物オーヴァードとして目覚めていた。
 困惑する葵たちへ、S市支部から緊急の知らせが入る。
「高槻 司が暴走している。このまま暴走が続けば、彼は本当のバケモノになってしまう」
 現場へ急行し、司を取り押さえることに成功するも、その間に裏切りを知られた亮は姿を消してしまう。そして、亮を追いかけて司も姿を消す。葵にこう言い残して。
「亮さんは、彼女の”日常”が嫌いだったんだ。闘いと裏切りとで塗りつぶされた日々が憎くて仕方なかったんだ。僕もそうだったから、分かるんだよ」

 亮と司を探し出し、戦う葵たち。月明かりの下、亮は彼女自身の日常への怨嗟を語る。それは、最期の瞬間にまで途切れることなく――。
 その姿は、葵が踏み込んだ世界の闇深さを語っていた。

 亮を倒し、司を保護し……かくして、事件は一応の収束を見た。
 葵と司を殺した犯人の正体を除いて――。



ロングキャンペーン "Cry for the moon."