使用ルール:ダブルクロス THE 3RD EDITION
著者:矢野俊策/F.E.A.R. 発行所:富士見書房社



□ 第3話 Therefore you hope, be collapsed your…――望むほどに潰えるもの―― □
○○○参加者○○○
GM / 瀬川吹雪
PC1 / 二階堂 葵(にかいどう・そら) ”輝剣(ブリリアント・ウェポン)” … Q子
  成長 : 【ジャアントグロース】1Lv→2Lv
PC2 / 夢宮 凛(ゆめみや・りん) ”無垢なる悪魔(プリンセス・ディアボロス)” … ★黒猫★
  成長 : 【アナライズ】取得  【体形維持】(イージーエフェクト)取得
PC3 / 矢崎 裕四郎(やざき・ゆうしろう) ”LIVING WALL(リヴィング・ウォール)” … SS
  成長 : 【ヒール】取得  【折りたたみ】(イージーエフェクト)取得

○○○トレーラー○○○
 自身の変化は衝撃的なものだった。けれど、時間はすべてに平等に流れ、そうして慣れてしまった日々は再び“日常”と呼べるものになる。そう、思いたかった。
 それでも、そんな日々はやはり長くは続かない。君にとって“日常”と言う言葉は、すでに形骸化してしまったものなのだから。

  ダブルクロス THE 3RD EDITION
Therefore you hope, be collapsed your…
  (望むほどに潰えるもの)

 ダブルクロス――
 それは裏切りを意味する言葉


○○○シナリオデータ○○○
 合宿から帰還して半月ほど、S市は連続殺人失踪事件の衝撃がようやく去り、元の静かな姿を取り戻しつつあった。――少なくとも表面上は。
 “the thing”の行方は杳として知れず、事件の真相は暗礁に乗り上げている。
 葵はようやく自身の変化に慣れ、学生とUGNのエージェントとを両立させる生活を送っていた。最も、エージェントとして活動を要請されるような事件は起きておらず、精々が訓練を行う程度であった。
 このまま、“日常”が続くのではないか……そう思ってしまうほどの平穏な日々。けれど、葵は知ることとなる。“日常”はすでに己の手から離れてしまったのだと――。


○○○オープニングフェイズ○○○

シーン1(二階堂葵)

 葵・登場ダイスは9……。
 女子高生とは概ね噂好きな生き物である。教室の、廊下の、あるいは校庭のあちこちでこんな噂があるのだと少女たちは耳打ちしあう。
「街に、赤い目のオバケがでるんだって。長い髪で、夜の真っ暗な中に、目だけが光って見える、真っ黒なオバケなんだって。そのオバケにあっちゃうと不幸に見舞われるらしいよ。2組の人のお姉さんの彼氏さんが会っちゃって、今、入院しているらしいよ」
 
そんな噂がながれている。

 そんな噂話を聞いていると、3人でよくつるむ友人の日ノ原奏多と飯岡鏡華がやってくる。

奏多:「葵、ちょっと助けて」
葵:「どうしたの?」
奏多:「鏡華が〜」
鏡華:「あ、葵も一緒にどう?知ってる?例のウ・ワ・サ」
葵:「一緒にどうって?なにが?」
鏡華:「あたし、もう、俄然興味持っちゃってさー!!」
葵:「赤い目のオバケだったけ、あーそういの、好きそうだもんね」
鏡華:「ほんと、これはもう見なくちゃと思って」
葵:「え?見に行くの?」
奏多:「もう鏡華はすぐそうやってやりたがるんだから。この間も“春の肝試し”なんて言って、僕、後からさんざんしかられたんだけど!」
鏡華:「えー、楽しかったじゃん。奏多ったら怖がりなんだからさ!」
鏡華:「ということで今週の金曜日の夜どう?」
葵:「金曜日の夜か〜」
鏡華:「学校なんて真っ暗でちょうどいいと思うんだよね。こっそり忍び込もうと思ってさ」
葵:「ばれたら怒られるよ」
鏡華:「大丈夫だって、先輩に鍵のかからない窓の所教えてもらったんだ♪」
葵:「特に用事ないからいいけど私は」
鏡華:「やりー約束だからね♪」
葵:「うん、わかった」
奏多:「おーい、止めてくれよ葵(汗)」
鏡華:「じゃあ絶対だからね、約束だからね!」
葵:「わかったってぇー」
奏多:「はぁ〜」
葵:「まあ、私もいるから大丈夫?×2」
奏多:「怒られるときは一緒だぞ〜」
 何気に立ち去ろうとする葵
奏多:「逃げんなよー」
葵:「もうすぐ授業始まるからさ」

 と言った感じで鏡華に強引に約束を取り付けられてしまったのである。

 葵は奏多にシナリオロイスを取った。


シーン2(夢宮凛)

 Q子さんが、10を出せ!と呪いをかける。

 凛・登場ダイスは……8。(何気に高い目が出た)

GM「ふと気が付くと傍にいる確率が多い子がいます。特に用もないのに話す回数が多い。傍にいても苦にならない子」

「それって友人が出来たって事でしょ?」
 と知り合いのエージェントにいわれて脳内検索してみる凛。
 友とは「1 いつも親しく交わっている相手。2 志や目的を同じくする人。仲間。同志。3 ふだん好んで親しんでいるもの」

凛:「なるほどわかりました」
凛:「響生はともだち……」

響生:「おはようございます夢宮さん」
凛:「おはようございます」
響生:「私これ作ってみたんだけど良かったら、食べてみてもらえますか?」
 とザッハトルテを1ホール差し出す。(かなりの天然ぶりだ)
凛:「いいのですかこんなにもらって?」
響生:「ぜひ感想を聞かせて頂きたいんですけど」
凛:「響生はお菓子を作るのが趣味なのですか?」
響生:「そうなの今度は和菓子も作ってみようと思ってて」
凛:「なるほど……」

 凛、もぐもぐとザッハトルテを食す

響生:「どうですか?初めて作ったんですけれど」
凛:「おいしいです」
響生:「そう言えば夢宮さんは茶道部に入っていましたよね。和菓子の美味しいお店とか知りませんか?」
凛:「和菓子の美味しい店ですか、ななつじ屋のお饅頭が美味しいですよ」
響生:「じゃあ良かったら」一緒に買いに行ってもらえませんか?」
凛:「私でよければおつきあいします」
響生:「今日の放課後でもいいですか?」
凛:「わかりました、では一緒に行きましょう」
響生:「じゃあ、またあとでね」
凛:「はい、ザッハトルテおしかったです」

 一人で食べ切ってしまう凛。

響生:「今度それに合うお茶も持ってくるから」
凛:「では私がお茶をたてさせていただきますね」
GM:「凛に仲良くする相手が出来ました」

凛:(響生はホッとできる相手です)

 知り合いのエージェントが「よかったじゃん友達が出来たって事でしょ」と言った言葉が頭をよぎる。

凛:(なるほどこれが友達ですか……。これが友人、初めての体験です)
(しかし……買ってきたチョコレートケーキをどうしましょう??)

全員:「持ってたのかよ!!」とつっこむ

 凛はそんな友人が出来たことに戸惑っていた。

 凛は響生にシナリオロイスを取った。


シーン3(矢崎裕四郎)

 裕四郎・登場ダイスは……10!!(Q子さんの呪いかがここにも)

GM:「半壊とも言えるダメージを受けたS市支部もようやく通常任務をこなせる程度の回復を見せた。とは言え、“ディビジョン・スリー”の抜けた穴は大きい。早急に更なる人員確保をしなくてはいけない。しかし、人員不足はどこも同じ。おいそれと見つかる訳もなく、頭が痛い問題だ。君は復旧した支部長室で任務に当たりつつ、どこかに適当な人材がいないか検討を重ねています。生憎、思いつくような人員はすでにどこかで働いていてこちらに来てくれるような余裕はなさそうです。」

SSさん:「男は許さん」

 秘書の高窓 純(たかまど・じゅん)がやってくる。

高窓:「支部長お茶をおいれしました、どうぞ」
 と高窓がお茶と資料を持ってくる。
裕四郎:「ありがとう。しかし人員募集の条件が厳しすぎるかな、男は駄目ってだけなのに」
高窓:「日本支部からの情報が届きましたが、駄目ですね。これ以上の増員は見込めそうもありません、人類の半分は駄目って事ですから」
裕四郎:「人類の半分もいるじゃないか。しょうがないじゃないか娘の目に留まったらどうするのかね」

★黒猫★:「しょうもない人だ」
SSさん:笑いながら「“しょうもないと、しょうがないか〜」
GM:「ブラックな職場なので、大半は男なんです」
SSさん:「日本支部を当たれば100人くらいはいるだろう」
GM:「でも皆さんだいたいどこかに所属しています」

高窓:「こんなことなら噂のオバケがオーヴァードならスカウトしたいくらいです」
裕四郎:「噂?」
高窓:「ご存知ないですか?全身黒ずくめで赤目の……“ナイトウォーカー”などと呼ばれているらしいですよ」
裕四郎:「どこの噂だい?」
高窓:「街で流れている噂です。軽く調べてみましたが、出会うと不幸になるなんて言われているみたいですが、転んでけがをしたり、所持品が壊れたり、その程度のようです。まあ変質者の類でしょうから警察の領分でしょう」
裕四郎:「夜間か……。そう言えば最近塾に行ってるんだよ。そういう意味では心配ではあるな」
高窓:「支部長…仕事をして下さい」
裕四郎:「よし、とりあえずそいつを捕まえよう」

 何故かやる気を出し始める裕四郎

裕四郎:「見ただけで不幸になるものなんて普通においてはおけないだろう、娘の目に少しでも入ったらどうなるんだ!仕方がない今から全面調査を始める、皆、普段の調査を並行しつつ調査に当たるように!」

エージェント達:「あー、はいはい」と聞き流している

 よもやま話ではあるが本当にオーヴァードなのだろうか……。

 裕四郎はナイトウォーカーにシナリオロイスを取る。


シーン4(マスターシーン)

 暗がりに沈んだ部屋。一つの影が椅子に腰かけたままうつむいている。ぞろぞろと長い髪は闇に溶けるように黒く、その容貌を半ば隠している。
「やぁ――」
 場違いに明るい声がかかり、影は顔を上げた。赤く光る瞳が侵入者に向けられる。
「良い夜ですね」
 反応を気にすることなく、声は続く。 「君、随分、目立ってるようですよ。個々人の意思を尊重するのが私たちのモットーとは言え、目立ち過ぎれば無用の危険を招くと言うもの。だから、まぁ、ほどほどに気を付けて」
 ほどほどに、ね……笑い声が続く。
「もうすぐ、君にもやってほしいことができるはずだから、さ。それまでは――」
 暗い中、瞬きもしない赤い瞳が、声の主をただ、見つめていた。


○○○ミドルフェイズ○○○
シーン5(二階堂葵)

 葵・登場ダイスは10!!(自分にも呪いが跳ね返っているのか)

 その日の帰り道(シーン1の)、鏡華と奏多と一緒に帰ろうと校門を抜けようしていた。
 その時正面玄関で奏多が足を止める。
 向こうから歩いてくる上級生、彼女のタイの色は上級生である事を示していた。
奏多:「彼女は“敦賀 蒼”先輩って言うんだ」
葵:「へえ」
蒼:「日ノ原君今帰り?」と声をかけてくる。
蒼:「そっちの子は友達?どうも3年の敦賀です」
葵:「初めまして♪」
鏡華:「どうも先輩初めましてです」
葵:「ところで二人はどういう関係なの?部活の先輩?」(ひそひそ)
奏多:「えっと何故か最近自然と会話することが多いんだ。顔をよく合わせるようになって、だんだん顔見知りになったって感じかな」(ひそひそ)
葵:「ふーんそっか」

 葵はあまり興味がない、何となく変わった人だなと思った。

葵:「日ノ原君、今週の金曜日時間ある?」
奏多:「すいません、金曜はちょっと……」
葵:「無理なんです」
鏡華:「すいません、実は奏多はわたしたちと用事があって。……っていうかデート的な?お誘いですか??」

 鏡華が食いつく。

奏多:「ちょっと違うし、やめてよ」
葵:「そういう訳じゃないの?」
奏多:「そんなんじゃないし、やめてよ」
鏡華:「だったら先輩も来てみます?今週の金曜なんですけど」「学校でおば!むぐっ」
 口をおさえて止める奏多
葵:「あぶないなーそんな事考えてるの?」

 と先輩らしく止める。

奏多:「すいませんなんでもないんです。ごめんなさい。じゃあ僕たち帰りますんで。失礼します」
葵:「それでは失礼します」

 鏡華は奏多と先輩の仲をかなり疑っているようだ

鏡華:「なに?いつの間にそんな人が出来たのさー」
葵:「鏡華もちょーっと奏多について疑い過ぎじゃない?」
鏡華:「な、なに言ってるのよー」

 葵をぱしぱしとたたく鏡花とにやにやする葵。

奏多:「それにしても前はちゃんと話したこともない先輩なのにほんと不思議だよー」
葵:「っていうかあんな先輩前からいたんだっけ?」
奏多:「3年生だし。行動範囲も違うし、あまり目立つ人じゃないと思うし」
葵:「ふーんそっか」
奏多:「それに……」
葵:「ん、何?」
奏多:「あーうん、やっぱりいいんだ……」
葵:「いや、言って!」
奏多:「ごめん、何でもない……ちょっと気分が悪くなって来た、僕帰る」
葵:「言えってばー」

 凄く気になる葵。

鏡華:「奏多行っちゃったねー」
葵:「どうしたんだろう?」
鏡華:「今度先輩に突撃インタビューしてみる?」
葵:「何を聞くの?」
鏡華:「奏多とはどういう関係ですか?って」
葵:「えっ本気?まあ別に聞いくのはいいと思うけど」
鏡華:「えっほんとーじゃあ行こうね♪」
葵:「私も行くんだ(汗)」
鏡華:「もちろん×2、聞いてくれるんでしょ?」
葵:「まあぁいいけどさ」
鏡華:「さすが頼りになる!」

 ばんばんと葵の背中を叩く。

葵:「痛いなあ、で、これからどうするの?」
鏡華:「奏多いなくなっちゃったけど買い物でも行こうよ」
葵:「いいね」
鏡華:「あそこに新しい洋服屋さんが出来たんだ」
葵:「へぇそうなんだ」
鏡華:「葵に似合うと思うんだよね、スポーティー系だよ♪」
葵:「ほんとに?よし、行こう。いいのあるといいな」

 そうやって二人は街の中に消えて行った。


シーン6(夢宮凛)

 凛・登場ダイスは7。(!?)

 約束通り響生と一緒にななつじ屋へ行った凛。
 お饅頭をもぐもぐと食べている。

凛:「おいしいですね」
響生:「ほんとだね、このあんこが甘すぎなくていい感じ」
凛:「そうなのです」
響生:「それにしても、凄く食べるね」
凛:「え、食べ過ぎですか?」
響生:「ううん、たくさん食べてくれるのって見てて気持ちがいい」
凛:「そうですか、ではもう少し」
店主:「お嬢ちゃんよく食べるねサービスだ」

 とみたらし団子をくれる

凛:「これもなかなかおいしいですね」

 響生との会話は特に盛り上がる訳ではないが、長々と続き、時間は大分遅くなった。

凛:「だいぶ遅くなってきましたね、響生は帰らなくていいのですか?」
響生:「そうだね、もう帰らなきゃ、夢宮さん今日はほんとありがとう」
凛:「こちらこそ、ザッハトルテ、ありがとうございました。」
響生:「何か改善点があったら言ってくれると嬉しい」
凛:「もう少しお酒がきいていた方が美味しいと思いますよ」
響生:「そっか、ちょっと大人っぽいブランデーの味に挑戦してみようかな……」
凛:「そうですね」
響生:「じゃあ私、ここで帰るね。またね」
凛:「気をつけて帰って下さいね」

 角を曲がっていく響生を見送る凛

凛:(さて、帰りますか)
響生:「きゃああ〜!!」
凛「:響生!」

 声のした方へ急ぎ向かう凛。

響生:「夢宮さん、オバケが……」
凛:「オバケですか?」

 彼女の指さす方にはぞろりと長い黒髪をした影がゆらりと立っていた。
 目だけが赤く不気味に光っている。響生をかばうように立つ凛。

響生:「夢宮さん!」

 と呼びかけた響生がかくりと力が抜けて倒れる。

凛:(ワーディング!?)「あなたオーヴァードですか!?」
影:「ふふ、あんたもオーヴァードってやつか?あんたならいい退屈しのぎになりそうだ」
凛:「退屈しのぎ?どのような?」
影:「けど、今はあんまり騒ぎを起こすなって言われているんだったなぁ」
凛:「ではここは引いて頂けませんか?」
影:「まあ、仕方ないだろう」

 と影は嗤い、そして去っていった。

 ここで、裕四郎・登場ダイスは10!?(またもや恐るべしQ子さん)

SSさん:「何なんだこのダイスは」
GM:「他の所に取っておいてください」

 裕四郎が部下を引き連れてやってくる。
凛:「“支部長”」
裕四郎:「ワーディングを感じました。誰かいたようですね、どんな奴でした?」
凛:「赤い目が印象的でした」
裕四郎:「ということは見たんですね」
凛:「何をですか?」
裕四郎:「赤い目のオバケ……我々は“ナイトウォーカー”と呼んでいます」
凛:「“ナイトウォーカー”ですか?」
裕四郎:「オーヴァードかどうかも分かっていませんでしたが、今の話からすると完全にオーヴァードのようですね」
凛:「ワーディングをはりました。間違いないでしょう。それから背後に何者かがいるような事を言っていました」
裕四郎:「協力者がいるという事ですか?」
凛:「そう思われます」
裕四郎:「ふむ、まあ下手に一般人がいる所で戦いにならず良かったですね。あなたの行動は賢明でしたと言えるでしょう」
凛:「はい。響生は守らなければいけない人なので」
裕四郎:「凛さんには少し詳しい話を聞きたいので残っていて下さい。彼女はこちらで送りましょうか?それとも、目覚めるまで待ちますか?」
凛:「私がついていてあげたいです」
裕四郎:「では、あなたがついていてあげて下さい、我々は痕跡を追いますので」
凛:「よろしくお願いします」
裕四郎:「ああ、もちろんこれから手伝ってもらう事になると思います」
(オバケに出会って不幸に見舞われると言うのはこう言う理由であったのかもしれない)
凛:「はい、何かあれば連絡を下さい」
裕四郎:「ええ、よろしくお願いします」
凛:「はい、それでは」
裕四郎:「それでは」

 と言って立ち去る。
 幸い響生は倒れた時に怪我をした程度であった、凛が応急手当をして事なきをえた。

凛:「大した事がなくって良かったです」

 しばらくすると目を覚ます響生。

響生:「うーん」
凛:「大丈夫ですか響生」
響生:「ごめん、私迷惑かけちゃったかな?」
凛:「ちょっとした目まいですよ、そのまま転んで怪我をされたみたいですが」
響生:「あっほんとだ、ごめんね」
凛:「気にしないで下さい」
響生:「ありがとう」
凛:「家まで送ります」
響生:「えっ時間も遅いのに危ないよ。自分で帰れるよ」
凛:「大丈夫です、私には武道の心得がありますから」
響生:「ありがとう、頼りになるね」
凛:「そんな事はありませんよ、それでは行きましょうか。肩をお貸しします」
響生:「うん、ありがとう」

GM:「はっ!百合展開!」
SSさん:「狙ってたんじゃないの?」
Q子さん:「私たちとノリが違うぜーと思って見てた」


シーン7(裕四郎・任意 情報シーン)

 裕四郎・登場のダイスは9!!
 葵も7と高めの数字を出した。(Q子さんの祈りはいつも効くことが多いんだよねー)

裕四郎:「さて、あなたにもご協力頂きたいんですよ葵さん」
葵:「まさか、オバケの噂がオーヴァードだったなんて」
裕四郎:「まあ、正直に言えばオーヴァードでないこと自体の方が考えづらかったですが」
葵:「確かにそうか」
裕四郎:「こういう怪しい事件はまず取っ掛りからそういものだと考えるべきです。我々が問題にしなければいけないのは、そいつが意志を持って何かをやろうとしている事と、その裏に何かがいるという事です」
葵:「なるほどね」
裕四郎:「あなたは“ナイトウォーカー”ついてどうなにか知っていますか?」
葵:「……よくは分からない」
裕四郎「:まあ、噂話についてはあなたの方が詳しいと思うので、それについて調べてみてください」

■情報収集
 情報収集では、調べたいと思うことを一つづつ調べることができる。
◆“宵闇に生きる者(ナイト・ウォーカー)”について <情報:警察/8>
 ひと月程前から噂になっている、黒ずくめで赤目のオバケ。暗がりから急に現れ、ふっと煙のように消える――それだけのものだ。それほど大きな事件にはなっていないが、軽傷を負った者、オバケの写真を撮ったスマートフォンを壊されたと訴える者が幾人もいる。あちこちの壁や塀を壊している姿を見たという情報もあるようだ。
◆日ノ原 奏多の様子について<情報:噂話/7> 前提:奏多へロイスを所持
 奏多の母親からの情報
 先月、無断外泊をして、翌朝ボロボロの姿で帰宅してから奏多の様子がどこかおかしい。あまり元気がないようだし、起きたばかりでも疲れ切った表情をしている。部屋の配置が変わったり、奏多の趣味とは思えないような暗い色の服が急に増えたりしている。本人を問い詰めても全く心当たりがないと言う。一晩の間に何かあったのか酷く心配だが、本人の希望もあり、学校には普通に通っている。
 情報「夜間に外出する日ノ原 奏多の居場所について」を調べることができる。
◆“the thing”の事件のその後<情報:UGN/8>
 被害者の数が、事件の起きたと思しき現場の数と合わない。その意味する所は、「相応のオーヴァードがUGNの預かり知らぬ場所にいると思われる」ことだ。
◆夜間に外出する日ノ原 奏多の場所について<情報:裏社会/7>
 深夜、奏多がぼんやりと街を歩いている姿が何度も目撃されている。因縁をつけようとした男をいともたやすく叩きのめしたという情報もある。向かっている先は、どうやら学校のようだ。
 情報「学校について」を調べることができる。
◆「学校について」<情報:web・裏社会/9><知識:建築学/7>
 <情報:web・裏社会>で調べた場合
 夜間に学校へ集まっている者は奏多だけではないようだ。だが、不思議なことに学校の敷地内に侵入したあと、彼らがどこでどうしているかははっきりとしない。
 <知識:建築学>で調べた場合
 この学校の3階部分には、外観に比べると中の広さが狭い。どこかに隠し部屋でもあるような造りに見える。

 ここで情報収集に凛も参加する、ダイス目は3。(呪いは弱まってきたか?)

凛:「呼びましたか?」
裕四郎:「すみませんねー情報収集は人が多い方がいいと思いましたので」
凛:「わかりました」
裕四郎:「彼女はどうでした?」
凛:「ええ、何の問題もなく」
裕四郎:「我々としては早めに情報収集をしたいと思います」
凛:「集めましょう」
裕四郎:「“ナイトウォーカー”につては私が調べましょう」判定成功→上記へ
葵:「私は奏多についてちょっと気になる事があるから」判定成功→上記へ
凛:「では私は“the thing”について調べます」
裕四郎:「あなたの方が”UGN”に詳しいですからね」
凛:「鈴木さん(UGN幹部)この件について何か教えて下さい。…“the thing”については由々しき問題ですね……」判定成功→上記へ
裕四郎:「覚醒した人数によれば難しい問題ですねこれは」

GM:「覚醒してないという事は死体があるという事なので」


シーン7(2)(二階堂葵)

 情報が新たにに出てきたため、新に情報シーンを作る。
 葵、裕四郎・登場、ダイスはそれぞれ1、7(いまだ裕四郎には効果があるようだ)

 追加された情報もダイス目は軒並み高く全て成功、情報がつかめた。

 夜間に外出する日ノ原奏多の場所についての情報を得る。→上記へ

裕四郎:「とりあえず学校へ行ってみよう、ところで奏多くんは強いのかい?」
葵:「いや、あの子はそう言うタイプじゃなくて、むしろ暴力は嫌いなタイプだと思ったけど……」
裕四郎:「好き嫌いはいい。強いのかい」
葵:「戦ったことないからなー」

GM「なよっちい感じです」

裕四郎:「因縁をつけようとした男を、いともたやすく叩きのめしたという情報もある」
葵:「そんな子じゃなかった」
裕四郎:「そうか、何故、夜の学校に行っているのか……夜の学校について噂を聞いた事はないか?」
葵:「聞いた事ないけど、友達にそういう事が好きな子がいるから、知ってるかもしれないけど」
裕四郎:「学校については、また今度君に調べてもらうかもしれん、凛くんでもいいかな」
裕四郎:「しかし城北高校か……」(雪枝<15歳>が心配だこれは早急に対処しなければならない)

SSさん:「よし凛出てこい」
★黒猫★:「それは職権乱用では?」
SSさん:「拒否するのは構わないけどね」

 半ば強引に凛を呼び出す裕四郎。

 凛・登場ダイスは8(軒並み高いなー)

凛:「はい何でしょう?」
裕四郎:「君の学校についてだが、夜の学校について調べてほしい」
凛:「わかりました」

凛:「―――のような事がわかりました。」→下記

 夜間に学校へ集まっている者は奏多だけではないようだ。だが、不思議なことに学校の敷地内に侵入したあと、彼らがどこでどうしているかははっきりとしない。
 学校へ向かうことが出来るようになった。

葵:「そう言えば今度学校へ行くって約束をしていたっけ」
裕四郎:「可能であれば行きなさい、だめなら進入する手筈を整えなさい」
葵:「凛も来る?」
凛:「葵さん目がうるうるしていますけど」
葵:「凛も来る?」
凛:「来いと言われるのなら、行きますけど」
葵:「もしも何かあった時にいてくれた方が心強いかな」
凛:「わかりました、では一緒に行きましょう」
裕四郎:「学生の集まりに私が行けば間違いなく警戒されるだろう。君たちの事を信頼している」
凛:「流石は“支部長”、良い判断だと思います。行きましょう“先輩”」
葵:「では矢崎さん行ってきますね」
裕四郎:「うむ、頼んだぞ姫」
凛:「むぅ〜」(ふてくされる・姫と呼ばれるのは好きではない)

 この間、各々ロイスを取った。

 葵は裕四郎にネガティブは“不信感”でロイスを取る。
Q子さん:「根底にある考えを知っているとなー」
SSさん:「将棋はコマが増えるほどいいからねー」(黒いセリフをさらりと言う)

 凛は葵にポジティブ“連帯感”で取る。
Q子さん:「私は“慈愛”で取っているのに距離を感じるなー」

 2人登場・葵は9(やっぱり高い)凛は1(こっちはおさまってきたようだ)

 夜の学校に二人は向かう。
 学校に向かう途中。

 住宅街の中程にある奏多の家の前を突っ切って、学校に行こうとしていると、とある家の上をシュタタタと走っている影を見つける。
 全身を黒い服で包んだ男だが、葵には見覚えがあった。奏多だ。

GM:「奏多は外国の血が入っていて全体的に色素薄目でう茶色っぽい髪の目はヘーゼルナッツのような色をしています」

葵:「奏多!!」

 呼び止められたその男はユラリと立ち止まり。屋根の端から機敏な動きで飛び降りた。
 目の前にやって来た奏多に葵が話しかける。

葵「奏多だよね、どうして屋根の上なんかに?」
奏多「アンタ、奏多のダチだっけか?こんな時間にオンナノコが出歩いてちゃあぶねーなー。さっさと帰るこった。今後、危ないことも起こるみたいだから、あんまり外を出歩かない方がいいぞ……お前昨日会った奴じゃねーか(凛に向かって)、なんで奏多のダチと一緒にいるんだ?」
凛「あなたは“誰”ですか?」
奏多「俺の事はどうでもいいだろ」
凛「今はそれが一番重要です」

 奏多は身構える、それに対し凛も身構える。
 そこへ数人が現れ、奏多に声をかけた。「おい、何やってるんだ早く行くぞ」
 奏多はそれを聞きながらイライラしてきている。

奏多「うっせーな。ほっとけよ」
凛「重ねて問います、あなたは“誰”ですか?」

 話をしている内に奏多はさらにイラつき始める。もうほとんど話を聞いていない状態だ。
 葵達には分かる、これは暴走の一歩手前であろう事が。

凛「どうしましょう“先輩”」(他人事のように)
葵「あんたがイライラさせたんでしょうが」

 仲間らしき男が奏多の手をつかんで連れて行こうとするが、奏多はその手をはねのける。
 するとみるみるうちにその髪の毛は黒く長く伸び、赤い目に、噂に聞く“ナイトウォーカー”そのものだ。その手には黒く光る銃が握られている。

特殊戦闘開始
▼戦闘&FS
 衝動に飲み込まれた奏多は、ジャーム化寸前だ。このままだと彼は戻れなくなる。
 
登場する敵
 “宵闇に生きるもの(ナイト・ウォーカー)”・ジャーム:クラッシャー(U P264)×1・オーバードエージェント(U P261)×1

 彼我との距離10m

 FS判定 意志難易度9 リミットは10ターン
 葵を撃つためらいがあるため奏多の攻撃は1〜3が出た場合のみ

 裕四郎・登場ダイスは1(よかったよかった)

 行動値は 奏多14 裕四郎12 オーバードエージェント7 ジャームクラッシャー6 葵5 凛5

<1ラウンド目>

奏多:「くうぅっ」攻撃をためらう

裕四郎:「なんとか彼のジャーム化を止めなければなりませんね、できることならさっさとそうしてしまいましょう。しかし、何故戦闘になっているんですか?調査のはずでしょう、二人とも」
葵:「色々とあって」
凛:「どうしても話の通じない相手だったので」
葵:「主に凛が……」
裕四郎:「仕方ありませんね、二人とも若いですから」

 傘を出す裕四郎
 マイナーで【シールドクリエイト、アーマークリエイト】
 傘が盾、スーツが鎧と化す。
 メジャーで意志判定。
 判定は13→進行値は2に
裕四郎:「必要ないケンカはやめなさい」

 オーヴァードエージェント
 ナイフを振りかざしマイナーで接敵
 裕四郎へ攻撃、裕四郎の装甲とガードを貫けずダメージはなし、
 裕四郎は硬直のバットステータスを受ける。

 ジャームクラッシャー
 マイナーで【破壊の爪、ハンティングスタイル】
 凛へ攻撃、裕四郎がカバーリング、裕四郎へのダメージは11

 葵はジャームクラッシャーを攻撃
 マイナーで【骨の剣】、メジャーで【オールレンジ、コンセントレイト】
 【Dロイスカウンターレネゲイド】
 ダメージは38これを撃破

凛「さすが“先輩”です」

 凛はメジャーで意志判定
 ダイスは3…失敗。

<2ラウンド目>

 奏多は裕四郎を攻撃。
 セットアップで【光の銃】メジャーで【小さな塵、マスビジョン、マルチウェポン、ヴァリアブルウェポン】
 裕四郎はドッジを選択、だが失敗
 ダメージは52 裕四郎の【リザレクト】の数値は6

 裕四郎はメジャーで意志判定
 数値は18→進行値は4に

 オーヴァードエージェントの攻撃
 裕四郎に攻撃 裕四郎に6点のダメージ 裕四郎はジャスト6で落ちる
 【リザレクト】の数値は4

 凛はメジャーで」意志判定
 数値は11→進行値は6に

☆声をかけ続けていると奏多の反応が変わる
 目標が意志判定7に変わる
 葵はメジャーで意志判定
 数値は10→進行値は8に

<3ラウンド目>

奏多:「うぅ」
 攻撃はなし

裕四郎:「何者か知らないが、葵くんとの友情が効いてるようだな」
葵:「友達ですから」

 裕四郎はメジャーで意志判定
裕四郎:「こんな所で喧嘩するものじゃない!」
 数値は17→進行値は10に

 オーヴァードエージェント
 葵を攻撃
 葵はガード
 ダメージは4点

 凛はメジャーで意志判定
 数値は14→進行値は12に

☆更に活性化したレネゲイドウィルスの影響で声が届かない
 近くに寄る必要がある
 目標が回避9になる

 葵はメジャーで回避判定
 数値は9→進行は13に

<4ラウンド目>

奏多:「うぅう」
 攻撃はなし

 裕四郎は自分にメジャーで【ヒール】10点回復
 オーヴァードエージェント
 葵に攻撃
 葵はガード ダメージは15点

 凛はマイナーで【完全獣化】
 美しい女性の悪魔のような姿になる。
 凛の回避判定
 数値は19→進行は15に

 葵の回避判定
 数値は19→進行は17に

☆奏多の暴走を力ずくで止める必要がある。
 目標が白兵か射撃15その後RC7を行う

<5ラウンド目>

奏多:「くっ」
 攻撃はなし

 裕四郎は手番を遅らせる

 オーヴァードエージェント
 葵へ攻撃 葵は回避成功

 凛は白兵判定
 数値は13→進行値は19に

 葵は白兵判定
 メジャーで【オールレンジ、コンセントレイト】
 数値は35→進行値は20に続けてRC判定へ葵のダイスは7以上
 FS判定終了。

裕四郎:「取り合えず攻撃をためらう位の友情はあったみたいだな」
葵:「友達だから!」

 奏多に葵の声が届く。
 葵の胸に倒れ込む奏多。

 オーヴァードエージェントは「ちっ」と言って逃げる。

裕四郎:「そちらは任せた」

 とそれを追いかけ退場。

凛「“支部長”行っちゃいましたね」
 気を失った奏多。
 奏多の応急処置をする葵。
葵「取り合えず連れて帰らないとなー。今日はちょっと学校行けないな」
凛「私がこのまま学校へ」

GM:「それはやめた方が…」
★黒猫★ 「(Q子さんに)引き止めて」
Q子さん「了解」(笑)

葵:「一人じゃだめ、危ないから!」
凛:「そうですか、わかりました」
葵:「ここはひとまず帰ろう」
凛:「ではS市支部に連絡します」
葵:「じゃあひとまず支部の救護室へ行こう」
凛:「それでは私が運びます」(羅刹ですしね)


シーン8(二階堂葵)

 葵・登場ダイスは4(おちついた)

 奏多はそのままこんこんと眠り続け、目が覚めたのは翌日の日が落ちてから。
 (奏多の家と学校にはUGNの工作員から連絡を入れていた)
 葵が学校から支部に行くと奏多が目を覚ます。
 見た目は“ナイトウォーカー”のままだ

葵「奏多、目を覚ましたの!大丈夫?」
奏多?「ああ世話をかけたな」
葵「私の事分かる?」
奏多?「“二階堂”だろ」
葵「え?奏多はそんな呼び方しないよ」
奏多?「“二階堂葵”だろ」
葵「そうだけど、そうじゃない、あなた誰?」

 奏多?は事情を説明する。
 奏多もまた“the thing”の被害者の一人だった。
 本人は何が何だかわからないまま、ガクッと意識を失いオーヴァードとして覚醒して蘇った。
 彼の衝動は闘争衝動だった闘いたい、闘いたい。
 そんな自分の衝動に優しい奏多は耐えられなくなった。
 結果、彼はもう一つの人格を作り出した。それが“ナイトウォーカー”だ。
 そして間の悪いことにその場にFHのエージェントがいたのだった。
 FHのエージェントは、奏多の自由を保障する代わりに、もう一人の“奏多”にFHの思惑に従って働くよう要請した。
 また、彼の他にも幾人かのオーヴァードをFHに組み入れたと聞いた。そのFHの人物こそ“敦賀 蒼(つるが・あお)”だと語る。
 彼は奏多の生活が守られるならそれでいいと思い協力する事にした。
 “敦賀 蒼”は事を起こすのは今ではないと学校の秘密の部屋でオーヴァード達に教育を施していた。
 その間、彼は衝動を抑えられなくなると街に繰り出し、あちらこちらを破壊して回った。
 “敦賀 蒼”は毎晩学校にいる、そしていつも人と会っている。
 と“ナイトウォーカー”は語った。

“ナイトウォーカー”:「と言うかこっちの組織っていうのは何なんだ」
葵:「それは……うちの支部長から聞いて」
“ナイトウォーカー”「俺的には奏多の今の生活が保障されればなんでもいい」
葵:「でも……そっか。じゃああなたも奏多なんだ。奏多だけど奏多じゃない……」
“ナイトウォーカー”「まあ“ナイトウォーカー”って呼ばれてるけどな」
葵:「その名前気に入っているの?」
“ナイトウォーカー”「別に」
葵:「“ナイトウォーカー”かー。夜、歩く人……あっ!夜人って名前にしたら?」
葵「:まだその方が“ナイトウォーカー”より呼びやすいかな」
“ナイトウォーカー”改め夜人:「夜人、夜人かふんふん」
葵:「あなたがずっと奏多を守っていてくれたんだもんね、ありがとう夜人」

 照れる二人。

夜人:「へへ」
葵:「話は大たい分かったから、あとは支部長に話をして、今後の事はこっちでやるから、あなたはここでゆっくり休んでて」
夜人:「お前も危ないことしてたんだな」
葵:「私も私で色々事情があってね」
夜人:「あんまり危険なことするなよ、奏多が悲しむ」
葵:「そうだね、私も友達を悲しませたくないから大丈夫だよ」

 医務室から出た葵にメールが来る。鏡華からだ。
『もう、葵も奏多も来てくれないなんてひどい!いいよ一人で行くもんねーだ』
葵:「やばい!」

 事情を説明され学校に集まるUGNメンバー達。

凛:「いつの間にか魔窟になってしまっていたのですね」

 葵、凛・登場 ダイスは凛9、葵は4

SSさん「ミドルフェイズなら出ませんクライマックスフェイズなら出ます、浸食値本当にやばいので」

葵:「凛、来てくれたんだ」
凛:「お付き合いします」
葵:「ありがとう」

 学校に向かいオーヴァードの力をフルに発揮して、鏡華より先に学校に辿り着いた葵と凛。
 夜の学校は不思議な場所だった。

 二人は知覚判定を行う。
 葵の出目は10、クリティカル!場所の特定までした。

 葵はよくよく見ると違和感を感じた。
 最上階の部屋が外で見る広さと中を歩いた時の広さが違うんじゃないか?
 つまり、隠し部屋が作ってあるようだ。

 ここで裕四郎は思い直し登場、ダイスはギリギリ100%を超えなかった。

 裕四郎は応急手当キットを使用。


○○○クライマックスフェイズ○○○

 全員・登場、ダイスの出目は皆低い。(ふー)

 かくして隠し部屋の扉の前についたS市支部メンバー。
 そこには“敦賀 蒼”がいるであろうことは容易に想像できた。

裕四郎:「すいません遅れまして」
葵:「もう、来ないかと思った」
裕四郎:「まあ、子供だけに任せる訳にはいきませんし、子供を叱るのは大人の役目ですからね」
葵:「お願いね支部長」
凛:「流石は“支部長”です」
裕四郎:「しかし、私はどちらかと言えば守る方一辺倒なので、あなた方にまかせますよ」
裕四郎:「さあ、お仕置きといきましょうか」

 扉を開ける。
 しかし誰もいない。
 葵達は隠し部屋からさらに屋上へと昇る階段を見つけ、屋上へ辿り着く。
 そこにいたのは“敦賀 蒼”――。

蒼:「どうもUGNの皆さん、ここを見つけちゃったんだ。私は“カレイドスコープ”――FHのエージェントよ」
「二階堂さん、あなたがUGNの関係者だったとは。全く、あんなに普通に暮らしているとは驚きよ。一体、どんな精神力をしているの?」
葵:「あなたが奏多をそそのかしていたのね」
蒼改め“カレイドスコープ”:「そそのかしていたなんて心外、私は自然な生き方に導いてあげただけよ。世界は変革を求めているの、そうでしょう?この力はその証で……君たちは正常なる変遷を阻む邪魔者なのよ。オーヴァードこそ、人間の正しい世界よ!」
葵:「うーん、そんなむつかしいこと言われても私にはよくわかんない」
裕四郎:「まあ、聞いていればくだらない事をつらつらといいなさるなぁ。君たちがやっている事はすべて破壊活動でしかない。そんな事を言うくらいならまずは生産から始めなさい。君たちは奪う事しかやっていない。一人の特殊な人間で何をしようと言うのかさっぱり分からない」
“カレイドスコープ”:「その特殊な人間が今後どんどん増えていくのよ」
裕四郎:「増えていってやる事は破壊活動か?それでは人間の世界は滅びるだけだ。君たちはただ好きなように暴れているだけだ。それは自由でも何でもない。君も言っただろう、葵くんもこの世界に溶け込もうとしている、それは意志力ではなく友達と一緒にいたいと言う心だ。そして奏多くんにもそういう子はいるだろう。それが我々の生きる世界で、我々が守る世界で、我々が生かすための世界だ、君たちは世界を壊そうとする、しかし世界は生き続けなければならない」
“カレイドスコープ”:「そんな建前には興味がないのよ、欲を言えばUGNが弱っている間にもう少し事を進めておきたかったけど。まあ、仕方ないわ、あなたたちにはここで死んでもらうことで帳尻を合わせることにしましょう」
裕四郎:「やはり通じないか」
“カレイドスコープ”:「さあ、始めましょうか」
葵:「そんな事はさせないよ」
凛:「あなたを倒します。響生が生きるこの世界を私は守る」
葵:「あなたを絶対倒す!奏多の為にも!!」

 衝動判定目標値は9
 衝動判定は皆成功。
 さらに浸食率増加2Dを振る、皆そこそこの値。

 敵は“カレイドスコープ”ともう一人は日本刀を構えている人間らしきもの。
 彼我との距離は10m

 行動値は“カレイドスコープ”18 裕四郎12 日本刀を構えている人間らしきもの11 葵5 凛5 

<1ラウンド目>

 “カレイドスコープ”の攻撃
GM「まぶしい光がPC達を覆いドドドと降って襲う」
 メジャーで【幻惑の光、主の右腕、雷神の槌、コンセントレイト】
 ダメージは51

裕四郎:「子供は守らないとね」
 裕四郎、葵を【砂の結界】でカバーリング

 裕四郎、葵をタイタスにしてHP12で起き上がる
裕四郎:「とりあえず今役に立てばそれでいいよ、君には役に立ってもらわないとね」

Q子さん「たまにこう言う黒いことを言うよね」
SSさん「言葉の裏にある照れを意識して下さい」
GM「難しいよ!」

裕四郎:「おいたはそこまでだ!」
 メジャーで【ペトリファイ、砂の刃、コンセントレイト】で日本刀を構えている人間らしきものを攻撃
 ダメージは24

 日本刀を構えている人間らしきものの攻撃
 マイナーで接敵、メジャーで【アームズリンク、雷光撃】
 葵に攻撃 ダメージは17 
 裕四郎がカバーリング ノーダメージ(ジャッジミスかな?)

 凛は日本刀を構えている人間らしきものを攻撃
 マイナーで
凛:「ディアボロスフォーム」
 マイナーで【完全獣化、破壊の爪】
凛:「魔皇女の舞踏会“プリンセスナイト”」
 メジャーで【漆黒の拳、コンセントレイト】
 ダメージは43 装甲値無効

 葵の攻撃カレイドスコープへ
葵「“フラッシュレイ”」
 瞬く間のうちに剣が出来、接敵、相手を切り裂く
 マイナーで【骨の剣】メジャーで【一閃、オールレンジ、ジャイアントグロース、コンセントレイト】【Dロイス対抗種】
 ダメージは47
裕四郎「さすが“ブリリアントウェポン”の名にふさわしいですね」

<2ラウンド目>

 “カレイドスコープ”の行動
 イニシアチブプロセスに【極大消滅破】が葵を襲う
 38点のダメージ リアクション不可

 葵は倒れる
“カレイドスコープ”をタイタスにして立ち上がる

 さらに“カレイドスコープ”の攻撃メジャーで【幻惑の光、主の右腕、雷神の槌、コンセントレイト】
 凛、裕四郎を襲う。
 ダメージは29点

裕四郎:「子供は守らなきゃいけない!」
 裕四郎は凛を【砂の結界】でカバーリング

凛:「“支部長”!!」
 裕四郎は倒れ、凛をタイタスにして起き上がる。

 裕四郎はマイナーで移動で接敵
 自分にメジャーで【ヒール】

 凛はマイナーで移動“カレイドスコープ”を攻撃
 メジャーで【漆黒の拳、コンセントレイト】
 ダメージは32 装甲値無効

 葵は“カレイドスコープ”を攻撃
 メジャーで【オールレンジ、ジャイアントグロース、コンセントレイト】【Dロイス対抗種】
 ダメージは59

<3ラウンド目>

 “カレイドスコープ”の攻撃
 メジャーで【幻惑の光、主の右腕、雷神の槌、コンセントレイト】葵、凛、裕四郎を襲う。
 ダメージは27 凛はドッジ失敗、裕四郎は【砂の結界】で葵を庇う。

凛:「あなたを倒します!」

 裕四郎の行動
 自分にメジャーで【ヒール】13点回復

 凛は“カレイドスコープ”へ攻撃
凛「露払いを、魔王の娘の力見せてあげます!」
凛「魔王の愛娘“プリンセスオブサタン”」
 メジャーで【漆黒の拳、始祖の血統、コンセントレイト】
 ダメージは…30(´・ω・`)

 葵の“カレイドスコープ”への攻撃
 メジャーで【オールレンジ、コンセントレイト】
 ダメージは30点程度。

 “カレイドスコープ“【燃える魂】を使って立ち上がる
“カレイドスコープ“:「こんな所でやられる訳にはいかないのです!!」

<4ラウンド目>

“カレイドスコープ”:「二階堂さん、よくもやってくれましたね」
 葵を攻撃
 ダメージは31 

 裕四郎は葵を【砂の結界】で庇う
裕四郎:「君を失うわけには行かないからね」
 ダメージは31
 裕四郎はHP5で踏みとどまる
 裕四郎は自分に【ヒール】

 凛の攻撃
凛:「舞踏会へようこそ!」
 メジャーで【漆黒の拳、コンセントレイト】
 ダメージは47 装甲値無視

 “カレイドスコープ”は倒れる。
凛:「ここまでです」
“カレイドスコープ”:「わたし……この世界を変える、はず……」ガクリ
凛:「あなたの思想ではこの世界は変わりません」
裕四郎:「あんたの世界だけは変わったんだけどな」
葵:「これで皆の世界は守ったからね」


 バックトラック
 Eロイスは3
 皆問題なく“日常”に戻って来た。


○○○エンディングフェイズ○○○

 夜の学校を後にしようとすると、そこには気を失った鏡華を抱えた奏多がいた。
 奏多にもメールが届いていたようで、こっそりと鏡華を止めに来ていたのだ。

葵:「夜人?」
奏多:「僕は奏多だよ、もう一人の自分に無理させているってやっと分かったんだ。
これからは協力していくよ」

GM:「今後はこの性格を行ったり来たりする予定です」
★ 黒猫★:「なかなか難しいキャラを演じることにしたのね」
GM:「と、いう訳で、今後私がPCをする時にはこのキャラを使います」
Q子さん:「なに〜名前を勝手につけちゃったごめーん」
SSさん:「そういうことかー」
Q子さん:「性別も勝手に決めちゃったじゃん、ていうか色々勝手に決めちゃったじゃん」
GM:「オッケーですよ★」
Q子さん:「しまったーすまぬ」
GM:「いえいえ、むしろありがとう」
SSさん:「楽しみですなー」
Q子さん:「これは初めてのパターンですなー。二重人格(Dロイス戦闘人格)かー」
GM:「昔、二重人格のキャラいましたけどね」
SSさん:「あぁ、H氏」

 ここでしばらくH氏の元キャラの話に入る

Q子さん:「というかめちゃくちゃ強くないその子」
GM:「でも、攻撃力は銃の数と性能に依存してるから。今後はこんなに武器が揃うかどうか分からないし」
Q子さん:「凄いなー」
SSさん:「あぁ、あの攻撃力は武器から来てたんだー」

 鏡華を抱えたまま。
奏多:「終わったんだね」
葵:「あんたの代わりに懲らしめといたから」

 裕四郎はS市支部に連絡を入れ後処理を任す。

凛:「なんですか葵さん私の顔をじろじろみて?」

 葵が凛の顔を見ながら何か考えている。
 葵、奏多に向き直って
葵:「鏡華のこと止めてくれたんだ」
奏多:「やっぱりほっとけないよね」
葵:「じゃあ一緒に守ろう」
奏多:「うん、じゃあこれからよろしくお願いします“先輩”」
葵:「うん、そうだねどんどん頼っていいよ、“後輩”くん」
 と肩をたたく、奏多はよろける。

 その間、凛は持っていたドーナツを頬ばっている。
凛:「ぱくぱく」

裕四郎:「鏡華さんが目覚める前に話をしましょうか。奏多くんでしたか?夜人くんについてもそうですが、君にはUGNについて知ってもらいたいと思います」
奏多:「UGN……葵が協力しているって言う」
裕四郎:「そうです、私がその支部長にあたります。彼女たち二人もその一員です。実戦に出る者達ほとんどがオーヴァードです。そして日本はそのオーヴァード達に守られています。そして“敦賀蒼”さんはFHと言う組織で“カレイドスコープ”と呼ばれていました。
 FHは簡単に悪の組織と言えるものではありませんが、彼らの横暴から何も知らない鏡華さんのような人達をUGNは守っています。あなたはその手伝いをしてくれますか?」
奏多:「葵もずっと戦ってたんだ」

 葵、頷く。

裕四郎:「彼女には苦労をかけてしまっています、彼女は君たちの日常を守り戦っていました、その心労はかなり果てしないでしょう、それでもあなたは戦ってくれますか?」
奏多:「はい、僕にも手伝わせて下さい」
裕四郎:「わかりました、では詳しい事はまた後で話します。今は彼女を送ってあげて下さい、オーヴァードではなくあなた個人の力で」
奏多:「はい」
裕四郎:「オーヴァードの力はそのような事に決して使ってはいけません。それもこれから話しましょう。それでは、大人はこれで。凛くんも早く帰りなさい。まあ“姫”のあなたなら誰か守ってはくれるでしょうが」

 凛はむすっとしている。

裕四郎:「支部から人が来ますから、それと一緒に帰りなさい」
凛「もう、“支部長”はうるさいんだから」
裕四郎:「私は今あなたたちと関わっている暇はありませんので、それではまた支部で」

奏多:「夢宮さんて思っていたよりお茶目なんだね」
葵:「凛の事?まあ基本何か食べてる」
奏多:「そうなんだ」
葵:「まあ、これから一緒に戦う仲間だから、仲良くしたら」
凛:「もぐもぐ」
葵:「じゃあ帰ろっか、鏡華どうしよう」
奏多:「送って行かなきゃ」
葵:「そうだね」
奏多:「でも、気絶した鏡華をおばさんにみられたら(汗)」
葵:「それは……そうだね」
凛:「そうですね、ここは“先輩”が連れて行った方がいいかと思います」
葵:「わ、私!?」
凛:「男性だとまずいでしょうから」
奏多:「一緒に行こうか?」
葵:「そうだね一緒に行こ」
凛「:それではまた“先輩”」
葵:「じゃあね」
奏多:「夢宮さんを一人で置いておいて大丈夫かな?」
葵:「あの子はああ見えて強いから、UGNでは私より先輩なんだ」
奏多:「そうなんだ、人は見かけによらないんだね……」
葵:「そうね」

 翌朝。
 いつもどおりの朝。

凛:「いい朝です……」

響生:「おはよう」
凛:「おはようございます」
響生:「この間食べに行った和菓子屋さんのを参考に、お饅頭作ってみたの」
凛:「これは食べてもいいのですか?」
響生:「食べてほしくて」

 食す凛。
凛:「ななつじ屋には少し及びませんが、スーパーで買う饅頭に比べたら何百倍も美味しいです」
響生:「ありがとう、頑張ってもっと美味しいのを作るね♪」
凛:「はい、精進して下さい」
響生:「また試食してね」
凛:「はい何時でも」
響生:「今度お菓子の本を大きな街の書店まで買いに行きたいの、ついて来てくれる?」
凛:「もちろんご一緒しますよ」
響生:「ありがとう」
凛:「はい」

 そしていつものように時間が過ぎていく。

凛:「やはりドーナツはいいものです」

 こうして凛は日々を文字通り味わっているのだった。

GM「SSさんのエンディングシーンはもうやってしまったのですが…」
SSさん「はぐれ刑事純情派みたいに最後に家庭のシーンが欲しいのですが」
GM「ではそうしましょう」

朝。
食事に降りていく裕四郎。
裕四郎は生欠伸をしている。

雪枝:「裕お父さん。ダメだよシャッキリしなきゃ」
裕四郎:「あーうん、疲れちゃってさ」
雪枝:「もー昨日の夜夜更かししてたんじゃないの?」
裕四郎:「仕事がね、忙しい時は忙しいから俺も」
雪枝:「もう、しっかり食べて、もう顔は洗ったの?」
裕四郎:「そんな触るなよ、まあ、ちゃんとやるからさ。はやいとこ学校へ行きな」
雪枝:「ほんとーに、ちゃんと行かないと駄目なんだからね、遅刻したら駄目なんだよー」
裕四郎:「分かってるから、分かってるから、友達も待ってるだろ?」
雪枝:「じゃあ行ってきまーす。あっお弁当作ってあるから持って行ってね」
裕四郎:「ありがとう、うれしいなぁ、夕食は俺が作るからカップラーメンだけど」
雪枝:「だめだよ今日は私が作るんだからね!」
裕四郎:「そう、悪いないつも」
雪枝:「だって今日は記念日でしょ、早く帰ってきてね」
裕四郎:「早く帰るよ」
雪枝:「約束だからね、行ってきまーす」
裕四郎:「気をつけてなー転ぶんじゃないぞー」

 つまずく雪枝

雪枝:「転んでないもん」

 裕四郎、過度な心配を雪枝に押し付ける。
 雪枝聞き流して

雪枝:「行ってきまーす」

 S市支部に顔を出した裕四郎の元に報告書が上がって来る。

 学校の秘密の部屋について
*そもそも学校に秘密の部屋などを作ることが出来るほどに、FHはこの街の中で力を増しているのではないか。
*“カレイドスコープ”の集めていたオーヴァード数人をUGNは保護をした。突如オーヴァードの力に覚醒してしまった彼らは、すがるべき相手がそこにいたFHしかいなかったのだ。彼らは必ずしもFHの信念に同調していた訳ではなかった。そしてUGNへの協力を申し出ている者もいる。
*しかし少なくないオーヴァードがFHと共に姿を消したと思われる。
*S市支部は期せずして新たな戦力を手に入れましたが今後の動向には注視するべきでしょう。

 と言う報告を受けた。

裕四郎:「なかなか辛いところだな……高窓くん、娘へのプレゼントはどういう物がいいんだろうねー」
高窓に相談ずる裕四郎
高窓:「娘さんは15歳でしたね、こんなのはどうでしょうか」
 とパンフレットや雑誌を取り出す。
裕四郎:「んー取り合えず小遣いがたらないな、高窓くん一つに絞ってくれないか?」
高窓:「ご自分で選んで下さい」
裕四郎:「だって全部似合うし、全部あげたいんだ」
高窓:「それなら日本支部から仕事の依頼が入っております。結果如何によってはボーナスが出るそうですよ」
裕四郎「本当か!?じゃあ、これにこれにこれも」

 いつの間にか支部長室にいる凛

「私ならこれです」

 と自分が欲しい物を指さす。

裕四郎「わかった、よし、10万くらいで済みそうだ」
高窓「それでは早速仕事の方を……」
裕四郎「そーだなーどんな顔をしてくれるのかな」
高窓「仕事をして下さい」
 裕四郎は平和をかみしめながら、まだプレゼントに迷っているようだ。

 高窓は少しばかり頭が痛くなってきたのであった。

 ―――次の大きな事件はすぐそこまで迫っていた。



【経験点】
葵31点 凛32点 裕四郎26点

Q子さん感想
まさか奏多がPCとは気づかずそれが悔しい、名前勝手に決めてごめんなさい。

★黒猫★感想
久しぶりのダブルクロスで楽しかったです。

SSさん感想
声がつらかった。久々すぎてキャライメージがわかなかったんですが、とがったところは出せて良かったです。


次回 I know that I don't know anything.(無知の知) へ



○○○あとがき○○○

 初めてリプレイを書き起こしてみました。
 瀬川さんに添削して頂き、やっとこさ皆様に読んで頂ける形になったかなぁと思っております。一応、四回程校正しましたが、お見苦しい点が有るかもしれませんあしからず。

 さて、リプレイを書くにあたって二点ほど設定に修正を加えています。
 両方ともSSさんに関する事なのですが…(汗)

 一つはこの話のクライマックスフェイズの翌日が、裕四郎の誕生日3月14日になっていたのですが…今後の話と辻褄が合わなくなってしまうため、5月19日(裕四郎と雪枝にとって特別な日にして下さい)にさせて頂きました。
 
 二つ目は高窓純の登場です。どうやらこの話の中で、秘書さんが出ていて名前も呼んでいたのですが、如何せん定着しませんでした。それならばいっその事、高窓さんにしてしまえと思った次第です。

 以上二点ご容赦ください。

 尚、今後のリプレイとシナリオの為に勝手ながら、時系列のような物をつくらせて頂きました(実際の時間では何年もたったこのシリーズですが、ゲーム内では一年も経ってない設定にしました、だいたい3カ月程度)。
 かなりの密度で事件が起こっている感じですが、これも出来ればUGNってハードだなと笑ってお許し願いたいです。
 因みに★黒猫★設定では5月16日〜5月18日にこの事件は起こっています。

 あと、お願いなんですが、リプレイをより彩る為に座談会で掘り下げられなかった各々の容姿、性格、趣味、ファション、こだわり、よく使う語尾などをリプレイの感想と共にいつもの掲示板にUPして頂けると幸せです。凛の設定を見直していった結果、他のPCキャラクター紹介より大分長くなってしまいました。出来れば一度キャラクターの細かい設定を見直して頂ければと思います。そうする事によって、よりキャラクターを活かしたリプレイが書けるのではないかと感じています。

 拙い文章ではありますが、最後までお付き合い下さってありがとうございました。
 第4話の話も私が書き起こしさせて頂くつもりです。よろしくお願いします。

 リプレイの話から逸れますが、次回のGM、その次のGM権限で色々とさせて頂きます。
 ご容赦下さい。

それではまた、その時にでもお会いしましょう。
                                9月某日。



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