□show in the daydream 【秘密】□
※ここから先は、【秘密】が記載されています。本編を補足する目的ですので、ひと通り本編をご覧になってから読むのが良いかと思われます。
秘密を知ってから本編を読み返すと、それぞれPCの動きの意味が分かりやすい……かも?
☆<PC1> 女優 千曲 アヤメ
使命/
公演を成功させる。
秘密/
君はPC2に殺される夢を見た。あまりにリアルなその夢は、何かの――例えば、PC2からの殺意の――暗示なのかもしれない。そう言えば、君を見るPC2の視線は何かがおかしい。君の本当の使命は「生き残ること」だ。
☆<PC2> PC1とはライバル関係にある女優 星ノ宮 夢乃
使命/
PC1から主役の座を奪い取る。
秘密/
君はPC1を好ましく思っている。彼女の輝きは本物だ。いくら見ていても飽きることはない。これは、そう――恋のようだ。君の本当の使命は、「クライマックスフェイズまでにPC1から【愛情】を得られなければPC1を殺すこと」である。
☆<PC3> 劇場の管理者 降志人=ボードウィン
使命/
劇場を少しでも長く使うこと。
秘密/ショック:全員
君は大木 辰巳を殺した犯人だ。なぜ殺したか?彼が劇場に対して悪意を向けたからだ。君はこの劇場にすべての愛情を注いでおり、それを損なおうとする者を決して許さない。だがおかしなことに、君は彼を包丁で刺したはずだ。ならば死因は刺殺でなければおかしい。さらに、その場所がどこだったかが思い出せない。一体、なぜ?
☆<PC4> 新人俳優(劇場の幽霊) 留家 涼
使命/
PC1の【愛情】を得ること。
秘密/ショック:全員
君は劇場に潜む『幽霊』だ。長年の経験を活かし、君はこっそりとPC1に的確な指示を与えることで彼女を一流の女優に仕立てた。偏に彼女への愛故に。そして君と言う存在を怪しみだしている大木 辰巳を殺した犯人だ。君は『秋桜座』の【秘密】(何か意図があったのか、あるいは緊急用なのか……。その用途は不明だが、この劇場には幾つもの隠し扉と抜け道がある。この【秘密】を知っている者は鍵のついた部屋にも自由に出入りすることができる)を知っており、PC1と会う際は彼女自身にさえ姿を見られないようにしている。
秘密2(2サイクル目になるまで本人も見ることはできない)/ショック:全員(最初の秘密と重複はしない)
君は大木 辰巳に引き続き渡部 灯も殺した。辰巳の死にショックを受けた灯は倉庫を捜索し、隠し扉を発見してしまったのだ。このままではいずれ君の事を突き止めてしまうかもしれない。焦った君は、電源コードで彼女の首を絞め、舞台上からつるすことにした。
☆<NPC1> 劇団の座長 黒沼 大和
使命/
公演を成功させる。
秘密/ショック:全員
君は、ずいぶん長く座長をしている。
しかし、おかしなことに座長をする前、何をしていたのかがはっきりと思い出せない。普通の勤め人だったような気もするし、誰かのヒモだったような気もする。人を殺めては日々の糧を得るような生活だったかもしれない。君の本当の使命は「なぜ記憶が曖昧なのか理由を探し、過去をはっきりさせる」ことである。
☆<NPC2> 劇場のオーナー(黒幕) 綾峰 芳三
使命/
観客を喜ばせる公演を行う。
秘密1/
君はPC1を中心として団員内に不和が発生していることに気づいている。良い公園には団員の一致団結が不可欠だ。何とかして不和を解決しなくては。
プライズ『劇場内のマスターキー』『大時計のゼンマイ巻き』を持っている。
秘密2/ショック:全員
恐怖判定:《物陰》
君は大時計を使ってときを巻き戻しては繰り広げられるドラマを楽しんでいる怪異だ。
人間は、様々な条件を与えてやれば、自らドラマを作り出していく。そうした物語を楽しみ、台本に書き留めることは君の唯一の趣味である。
ただ、幾度も繰り広げられた物語のせいで、登場人物たちの記憶に混乱が生じているようだ。以前与えたテーマや感情がリセットしきれず、純粋な物語の作成を邪魔している。今進めている物語が終わったら登場人物を交代させるとしよう。君の本当の【使命】は「不要になったキャラクターを処分すること」である。
☆<NPC3> 大道具係(最初の被害者) 大木 辰巳
使命/
PC1(千曲 アヤメ)に近づかないようにする。
秘密/
君は、劇場に怪しげな「何か」がいるのを知っていた。
PC1のそばにいると、時折謎の声がするのだ。PC1はその声に言われるまま動き、めきめきと頭角を現している。きっとあれは劇場に潜む幽霊だ。気味が悪いこと、この上ない。
☆<NPC4> 照明係 渡部 灯
使命/この劇団の中で起こっている事件を解決すること。
秘密/
恐怖判定:《混沌》
君は混乱していた。
君こそが大木辰巳を殺してしまった犯人だからだ。だが、あんな殺し方をしただろうか?
灯油をかけて火をつけて、火あぶりにしたのではなかったか。中世の魔女狩りのように。肉が焼ける匂い、床が焦げる音まではっきりと覚えている。しかし死体にはそんな傷跡はどこにもない。この記憶は一体何なのだ。まるで自分がおかしくなったようだ。調べなくては。
☆場所1 『秋桜座』
西洋趣味が流行った明治時代に建てられたと言う、レンガ造り小さな劇場。何度か改修を行い現代でも使用に耐える造りにはなっているが、薄暗く、古臭い印象は拭えない。
秘密/
何か意図があったのか、あるいは緊急用なのか……。その用途は不明だが、この劇場には幾つもの隠し扉と抜け道がある。この【秘密】を知っている者は鍵のついた部屋にも自由に出入りすることができる。
☆場所2 『倉庫』
大道具や使わない衣装などを保管している。薄暗く、どこか湿っぽい倉庫。
秘密/
恐怖判定:《死》
拡散情報。
ここには雑多な道具が無造作に置かれている。例えば壁を模したものや、机・いすと言った大道具。さびたノコギリやナタや包丁と言った凶器。「青酸カリ」や「睡眠薬」とラベリングされた液体の入ったビン。君は、その全てが「本物」であり、「使用されたことがある」ことを知っている。
☆場所3 『宿泊施設』
団員が泊り込むことができるよう、劇場内部に併設された施設。食堂・浴室・いくつかの個室に分かれている。最近建て増しされた箇所らしく、近代的で使いやすい設備が整っている。
秘密/
ホラースケープ「不意に訪れる恐怖」
☆場所4 『舞台』
布張りの客席、黒く光るオーク材が使われた木製の舞台と重々しい臙脂色の緞帳。あちこちの傷はこの劇場がいかに古いかを物語っているようだ。
秘密/
拡散情報。
よく見ると、舞台中央の5m四方程がペンキで塗られたばかりだった。ペンキをそっと剥がしててみると、その下からは焦げ跡が――。まるでキャンプファイヤーでも行ったかのような跡だ。ここで一体何が行われていたのだろうか。
『劇場内の大時計』公開。
☆場所5 『図書保管庫』
さまざまな文献や過去に行われた演目の台本等の保管場所。場所柄、日が当たらないように常に薄暗くしてある。
秘密/
拡散情報。
この劇場ができてからの様々な台本が残してある。シェイクスピアのような古典や、中世ヨーロッパ・魔女狩りの嵐吹き荒れる時代のラブロマンス、毒薬を使用した連続殺人事件を扱ったサスペンス、報われない愛の末思い人を殺してしまう悲劇、芸術品に愛を注ぐあまり狂ってしまった男の物語……。
有名無名を問わず保管されている台本たちはどれも見覚えがあるような、ないような――不可思議な気持ちにさせる。
☆場所6 『劇場内の大時計』
劇場を建てた時からあるという古い大時計。
振り子は現在でも正確に時を告げている。短針と長針の他、日付を示す数字が表示される。
ゼンマイを巻くのは、劇場オーナーの日課。
秘密1/
拡散情報。
日付を示す数字は、月の枠には「5」、日の枠には「28」「29」「30」「31」しか存在していない。
『大時計のゼンマイ巻き(予備)』を入手。
秘密2/ショック : 全員
この劇場は5月28日・29日・30日・31日のみを何度もループしている。4日の間に巻き起こる、永遠と続く生と死、愛と憎の物語。君たちはその登場人物として存在しているのだ。
このループを終わらせるためには、大時計が巻き戻る前にそれを破壊するしかない。この秘密を知ったPCの使命は【時計を破壊し、ループする劇場から脱出する】に変更される。
儀式『大時計の破壊』の情報を得る。
この情報には情報共有が発生しない。また、この情報を伝える際には、GMの許可を得るか、伝えるPCと伝えられるPCの両方かが《第六感》の判定に成功する必要がある。